2013年5月13日月曜日

パイロクスマンガイト 世界で一番美しい愛知産

 量は少ないのは、宝石屋さんにとってはあまり有難くないニュースではあるが、コレクターにとっては、買い甲斐のある品物でしょう。問題は、パイロクスマンガイトは、上流社会でどれだけ認知されるかだけです。
 ご参考に、パイロクスマンガイトは以下のようなものだそうです。
組成式:MnSiO3 (マンガン・イノ珪酸塩)
硬度:6  比重:3.8
結晶系:三斜晶系  化学グループ:珪酸塩鉱物


 日本で見つかる最も美しい鉱物だと思う。それどころか、この鉱物としては世界で一番美しい姿をしているとされるのが、愛知県の田口鉱山産で、今もこの鉱山跡で探す人が絶えないようである。

 ルビーにも負けない深紅の透明な結晶といい、硬さといい、宝石として扱いを受けても良さそうだが、市場に出すほど産出がないのだろう。

 一方、これとそっくりの鉱物にロードナイト(バラ輝石)というのがあって、一緒に見つかることも多いが、こちらはなぜかあまり結晶を見かけない。しかし大量に産出するのでこちらは磨いて宝飾品として流通しているのは皮肉である。

 マンガンが主成分だが、マンガンが鉄に置き換わった鉱物もある。パイロクスフェロアイトと呼ばれ、最初は月面の静かの海からアポロ11号が1969年に持ち帰った石の中から見つかって、「月の鉱物」と話題を呼んだが、その後、京都府北部などで同じ鉱物が見つかった。やはり地球と月は兄弟なのだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130511-00000550-san-sctch

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