2013年5月16日木曜日

シラスウナギ、漁獲量最低に 「もう祈るしか…」関係者悲鳴

  これで、ウナギはますます高くなるでしょう。ウナギ料理の歴史は長いようですが、中には売れなくて困る時もあったようです。そのために、「土用の丑の日」が生まれたという言い伝えがあります。
 今はもはや高級料理になり、供給は需要に追い付かなくなりました。それで、過去にはウナギにも偽装事件があったくらいです。

参考リンク
土用の丑の日魚拓キャッシュ

 ウナギの養殖に欠かせない稚魚、シラスウナギの今期(昨年11月~今年4月)の漁獲量が、過去最低の326キロを記録したことが県の集計で分かった。シラスウナギの不漁は4年連続で、1キロ当たりの買い取り価格が115万5000円と過去最高値を付け、関係者は「もう祈るしかない…」と悲痛の声を上げている。県は今後、親ウナギの保護や、国産や欧州産に代わる“第3のウナギ”の開拓を進めるなどして危機的状況を打開していく方針。

 県水産資源課によると、県内の養鰻(ようまん)業者がウナギを生産するために必要なシラスウナギの需要量は、年間平均約2千キロで、4年連続で需要量の半分に満たないのは極めて異例な事態だという。

 ◆即効性の対応策なし

 同課は「不漁は10年に1度はあったが、これほど長期的な不漁は過去になかった」と話し、過去最高の買い取り価格については「上限ぎりぎり。これ以上がれば養殖業が成り立たない」と懸念する。このため養鰻業者などは、需要量を補うため、中国産の稚魚を1キロ約250万円の高価格で輸入せざるを得ない状況だという。

 同課の渥美敏課長は「即効性のある対策は現時点ではない。業界全体で長期的に親ウナギを守っていく必要がある」と話した。

 シラスウナギの不漁を受け、静岡市内の老舗うなぎ店からも悲鳴の声が上がっている。

 同市葵区の「池作」の3代目、鈴木健一さん(51)は「昨年の高騰を受けて、支店を閉店した。うちもこのまま不漁が続けば、この先どうなるかわからない」と表情を曇らせる。

 また同区の「天峰」の代表取締役、森下純さん(65)は「昨年から仕入れ値が上がり続けて、客足が遠のいている。シラス1尾当たり400円近くなんて聞いたことがない」と驚きを隠さなかった。

 ◆「第3のウナギ」研究

 県では、記録的な不漁が続いていることを受け、今年から“第3のウナギ”の研究を進めている。県水産技術研究所によると、第3のウナギは、フィリピンやアメリカ産の稚魚で、輸入価格は1キロ当たり30万~100万。同研究所でウナギの発育の特性を研究し、3年後をめどに改良したうなぎを市場に出していく方針だ。

 同研究所の担当者は「この状況が続けば店をたたむ人が増えていく。打開策の一つとして早く開発を進めていきたい」と、話していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130516-00000065-san-l22

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