2016年2月24日水曜日

シグマ、Foveon X3搭載レンズ交換式ミラーレス「SIGMA sd Quattro」発表

これは、実に興味深い製品ですが、SD初心者にレンズ地獄が怖いです。

シグマ、Foveon X3搭載レンズ交換式ミラーレス「SIGMA sd Quattro」発表
ITmedia ニュース 2月23日(火)14時54分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160223-00000064-zdn_n-prod
シグマは2月23日、Foveon X3センサーを搭載するレンズ交換式ミラーレス一眼カメラ「SIGMA sd Quattro」「SIGMA sd Quattro H」を発表した。発売日と価格は未定。

 2012年に発表した一眼レフカメラ「SD1 Merrill」の基本コンセプトを継承したミラーレス一眼。レンズマウントはシグマSAマウントを採用し、「Contemporary」など同社のレンズ資産を利用できる。

 sd QuattroはAPS-Cサイズのセンサーを搭載し、約3900万画素相当。sd Quattro Hは26.6×17.9ミリの新開発APS-Hサイズセンサーを採用し、5100万画素相当の高解像度を達成しているという。

 内蔵メモリの高速化で、RAWデータで最大14コマの連続撮影が可能という。画像処理エンジン「TRUE III」をデュアル搭載し、信号の高速処理が可能だとしている。記録メディアはSDメモリーカード(SDXC対応)

 ビューファインダー(視野率約100%/約1.09倍)は236万ピクセル。背面には3インチのメインモニターに加え、撮影情報を表示するサブモニターも搭載する。ボディーにはマグネシウム合金を採用し、防塵・防滴仕様としている。サイズは約147(幅)×95.1(高さ)×90.8(奥行き)ミリ、重さはsd Quattroが約625グラム、sd Quattro Hは未定。

 Foveon X3は、センサーに3層のフォトダイオードを配置して色分離する「ダイレクトイメージセンサー」。フィルターが不要で、原理的に偽色が発生しないためローパスフィルターも必要とせず、高画質なのが特徴だ。

ニコンがプレミアムコンデジ「DLシリーズ」、3機種をラインアップ

どれもこれも大変魅力的な構成ではなるが、価格も高機能並に「高」です。
また、予算との相談ですね。

[新製品]ニコンがプレミアムコンデジ「DLシリーズ」、3機種をラインアップ
BCN 2月24日(水)17時54分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160224-00000011-bcn-prod
ニコンイメージングジャパンは、デジタル一眼レフカメラとNIKKORレンズのクオリティをコンパクトな本体に凝縮したプレミアムコンパクトデジタルカメラ「DLシリーズ」として、「DL18-50 f/1.8-2.8」「DL24-85 f/1.8-2.8」「DL24-500 f/2.8-5.6」の3機種を6月に発売する。価格はいずれもオープン。

 「DL18-50 f/1.8-2.8」「DL24-85 f/1.8-2.8」「DL24-500 f/2.8-5.6」いずれも、光学ローパスフィルターレス仕様・有効画素数2081万画素の1.0型裏面照射型CMOSセンサと、4コアCPUを備えた新画像処理エンジン「EXPEED 6A」を搭載し、階調表現豊かで高感度でも鮮鋭感のある画質を実現した。

 動体補足に優れた位相差AF(オートフォーカス)と、暗所でも高精度で合焦するコントラストAFを備えており、被写体や状況に応じて105点のハイブリッドAFエリアと171点のコントラストAFエリアを自動で切り替える。さらに、位相差AF追従による、最高で毎秒約20コマの高速連続撮影で、肉眼では難しい瞬間を捉えられる。

 BLE(Bluetooth low energy)によって、カメラとスマートデバイスとの常時接続を実現した「SnapBridge」にも対応しており、撮影した写真のスマートデバイスへの自動送信を実現するほか、「SnapBridge」経由で1920×1080ピクセル相当のサムネイル画像を、ニコンの写真共有サービス「NIKON IMAGE SPACE」へ無制限に自動アップロードできる。

 スマートデバイスの日時・位置情報のカメラとの自動同期や、著作権情報や撮影情報といったクレジット情報の付加も可能で、スマートデバイスの画面を利用したリモート撮影にも対応する。

 本体は、デジタル一眼レフカメラと親和性の高い操作系を採用し、4K UHD(解像度3840×2160)の動画撮影や、「クリエイティブモード」「比較明合成」「ピクチャーコントロール」といった、多彩な撮影/画像編集機能を備える。対応メディアはSDXC/SDHC/SDカード。

 「DL18-50 f/1.8-2.8」は、35mmフィルム換算で18~50mm相当の大口径広角ズームレンズを搭載し、開放F値1.8を実現することでダイナミックな被写体描写や大きく自然なボケ表現を楽しめる。

 大口径ガラスモールド非球面レンズやED非球面レンズ、高屈折率レンズ、ナノクリスタルコートなどの採用によって、諸収差やゴースト、フレアを抑制して、画像周辺部まで解像力が高く、幅広い環境で鮮鋭な描写を可能にするとともに、防汚性能の高いフッ素コートも採用した。

 このほか、被写体の傾きを水平・垂直方向に20ステップで補正できる「アオリ効果」、角速度センサの手ブレ情報と画像情報によるブレの方向と量(動きベクトル)に基づき高精度なブレ量演算を実現した「デュアル検知光学VR」、6つの焦点距離を手元で切り替えられる「ステップズームリング」、タッチパネル対応3型チルト式有機ELモニタを備える。

 サイズは幅106.0×高さ63.0×奥行き57.5mmで、重さは約359g。税込の実勢価格は、本体のみが10万5000円前後、電子ビューファインダー「DF-E1」が付属する「DL18-50 f/1.8-2.8 EVFキット」が12万5000円前後の見込み。

 「DL24-85 f/1.8-2.8」は、35mmフィルム換算で24~85mm相当の大口径標準ズームレンズを搭載し、大口径ガラスモールド非球面レンズや高屈折率レンズなどの採用によって諸収差を抑え、周辺部まで鮮鋭感のある画像を実現し、防汚性能の高いフッ素コートも採用した。特にポートレート撮影やマクロ撮影といった近距離での撮影で、美しいボケ味を楽しめる。

 「ステップズームリング」を「スーパーマクロ」ポジションに設定すれば、約0.37倍(35mmフィルム換算では等倍)での撮影が可能で、合焦ポイントから自動的にピントをずらしながら連続撮影できるフォーカスブラケティング機能にも対応する。

 このほか、「デュアル検知光学VR」や「ステップズームリング」、タッチパネル対応3型チルト式有機ELモニタを備える。

 サイズは幅104.9×高さ61.3×奥行き49.8mmで、重さは約345g。カラーは、ブラック、シルバーの2色。税込の実勢価格は、本体のみが8万円前後、電子ビューファインダー「DF-E1」が付属する「DL24-85 f/1.8-2.8 EVFキット」が10万円前後の見込み。

 「DL24-500 f/2.8-5.6」は、35mmフィルム換算で24~500mm相当の超高倍率ズームレンズを搭載し、諸収差を良好に補正するEDレンズ、ED非球面レンズなどの採用によって、ズーム全域で像のにじみを抑えたシャープな描写を実現するとともに、防汚性能の高いフッ素コートを採用した。

 手ブレ補正には、「デュアル検知光学VR」に加えて、デジタル一眼レフカメラ用超望遠レンズにも採用されている「SPORT(VR)モード」が、安定したファインダー像を提供する。

 本体には、アイセンサ付き有機EL電子ビューファインダー、タッチパネル対応3型チルト式有機ELモニタを備える。

 サイズは幅122.5×高さ89.9×奥行き138.8mmで、重さは約780g。税別の実勢価格は12万円前後の見込み。

2016年2月23日火曜日

全域F1.8ズーム「SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art」 18-35mm F1.8に続く第2弾

はっきり言って、SIGMAさんの企業努力に脱帽です!
これだけすばらしい性能のレンズを世の中の写真ファン・プロに提供し続けるのはすばらしいです。
これで、ARTの守備範囲はますます広げる一方です。

全域F1.8ズーム「SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art」 18-35mm F1.8に続く第2弾 今度はポートレート向きの中望遠
Impress Watch 2月23日(火)14時20分配信
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160223-00000065-impress-ind
 全域F1.8ズーム「SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art」 18-35mm F1.8に続く第2弾 今度はポートレート向きの中望遠
写真:Impress Watch

株式会社シグマは、APS-Cセンサー用の大口径ズームレンズ「SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art」を4月22日に発売する。メーカー希望小売価格は15万5,000円(税別)。キヤノン用、シグマ用、ニコン用をラインナップする。

【この記事に関する別の画像を見る】

ズーム全域F1.8を実現した「SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art」(2013年発売)。同じくズーム全域F1.8を特徴とし、中望遠域をカバーする大口径望遠ズームレンズとして設計されたのがこのレンズだ。光学性能と豊かな表現力に集中して開発したという、プロダクトライン「Art」に属する。

画角は1.5倍換算で75-150mm相当(35mm判換算)。85mm、105mm、135mmといった、ポートレート撮影などで使用される焦点域をF1.8でカバーする。

レンズ構成は15群21枚。FLDガラス3枚、SLDガラス1枚、高屈折率SLDガラス3枚、高屈折率高分散ガラス1枚を使用し、各群に1枚以上の低分散ガラスを配置。軸上色収差、倍率色収差を徹底的に補正したという。フレアやゴーストについても配慮した設計としている。

AF駆動用に超音波モーターHSMを採用。構成の見直しとパーツ形状の最適化を図った新開発のもので、従来のHSMより約30%の薄型化を実現した。

望遠域でF1.8を維持するため、絞り径を大きく取る必要があったという。その大きさは、シグマのレンズラインナップのうち、SIGMA 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DGに次ぐもの。そのため、絞り羽根にカーボンフェザーを、絞りユニット本体にはフッ素を混合させたポリカーボネートの新素材をを採用した。これにより、高速連写でもスムーズな絞り駆動を実現したとする。

全長が変化しないインナーフォーカス、インナーズームを採用。

絞り羽根は9枚(円形絞り)。

最短撮影距離は95cm、最大撮影倍率は1:6.7。

フィルターサイズは82mm径。外形寸法は93.5×170.7mm。質量は1,490g。内部のパーツには新複合材Thermall Stable Composite(TSC)を使用している。

SIGMA USB DOCK、マウント交換サービスに対応する。

2016年2月9日火曜日

オリンパス、4K/15fps動画対応デジカメ「STYLUS SH-3」。GPS搭載タフネス機も

  両方とも4K動画を撮影できるのは大変魅力的でしょう。というか、これから4Kはスタンダードになる勢いですね。

 SH-3の600mm相当での4K撮影は一番魅力的でしょう。野鳥撮影すれば、8メガ解像度で毎秒15フレーム連写する計算になります。翼を広げる飛翔の美しい姿の撮影は夢じゃなくなります!

 オリンパスは、静止画と動画の両方に対応した5軸ハイブリッド手ぶれ補正や、「夜景キャプチャーモード」などを搭載したコンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS STYLUS SH-3」を2月26日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は37,000円前後。カラーはシルバーとブラックを用意する。

 1/2.3型の有効1,600万画素CMOSセンサーと、25mm~600mm(35mm換算)の光学24倍ズームを搭載するコンパクトデジカメ。静止画/動画の両方に対応した光学式5軸手ぶれ補正を備え、動画撮影時は電子式5軸手ぶれ補正を加えたハイブリッド手ぶれ補正となる。「子供を追いかけながらの撮影や揺れる乗り物からの撮影でも、手持ちで安定したフレーミングが行なえる」としている。

 動画撮影では、「アドバンスムービーモード」において4K/15p撮影の「4Kムービー」機能が追加され、計5種類から選択可能。モードダイヤルに「アドバンスムービーモード」を設け、ワンタッチで呼び出せる。

 動画の形式は1080/60pや720p記録などに対応。形式はMPEG-4 AVC/H.264(MOV)。フルHD動画記録中に、フル画素(1,600万画素)の静止画同時撮影も行なえる。また、1,280×720ドット/120fpsや、432×324ドット/240fpsのハイスピード撮影にも対応。タイムラプスも可能で、アートフィルターやピクチャーモードの効果を加えることも可能。星や月などを撮影する夜景タイムラプスムービー機能も搭載する。

 静止画の「夜景キャプチャーモード」を備え、夜の手持ち撮影や、星空、花火などの場面にも対応。さらに、夜景キャプチャーモード時にムービーボタンを押すと、階調特性を夜景に最適化した動画を撮影できる。

 独自の撮影機能「アートフィルター」により、多様な表現も可能。新たに「ライトトーン」、「クロスプロセス」、「ジェントルセピア」、「ヴィンテージ」、「リーニュクレール」、「ウォーターカラー」の6種類が加わり、全13種類となった。

 モニタは3型46万画素のタッチ液晶で、タッチAFシャッターにも対応。Wi-Fiを内蔵し、スマートフォンアプリ「OI.Share」との連携で、スマホへの画像転送や、リモート撮影が行なえる。SD/SDHC/SDXCカードスロットを備え、Eye-Fiカードにも対応。

 上面部や主な操作部にはアルミ合金を使用。レンズの鏡枠周囲と台座部にはダイヤカット加工を施し、ボディ前面にはシンセティックレザーを採用した。また、削り出しのモードダイヤルは、滑り止めのためにアヤメ状のローレット加工とダイヤカットを追加している。外形寸法は108.8×42.4×63.2mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリやSDカードを含む重量は271g。急速充電や、給電しながらの撮影も可能なACアダプタ「F-5AC」を同梱する。

 別売で、本革ボディージャケット「CSCH-120」(税込6,480円)も用意。カラーはブラックとライトブラウン。「OLYMPUS PEN」シリーズのボディージャケットと同じ本革素材を採用。装着したままでもコネクタカバーの開閉ができる。


本革ボディージャケット「CSCH-120」はブラックとブラウンの2色を用意

 15m防水と、防塵、耐衝撃2.1m、耐低温-10度、耐荷重100kgfの5つのタフ性能を加えたコンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS STYLUS TG-870 Tough」も2月26日に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は37,000円前後。1/2.3型で有効1,600万画素のCMOSセンサーと、21mm(35mm換算)からの光学5倍ズームレンズを搭載。180度チルト液晶や前面のフェイスボタンなどを備え、自分撮りを快適に行なえるのも特徴。カラーはホワイトとグリーンの2色。

 Wi-Fiに加え、GPSや、GLONASS、QZSSにも対応し、精度の高い位置測定が可能。移動の軌跡をSDカードに記録して、専用の「OLYMPUS Image Track」でGPSログと写真をWi-Fi経由でスマホに取り込み、地図上で管理できる。

 動画は、1080/60pや、ハイスピード640×360ドット/240fps、854×480ドット/120fps、タイムラプスに対応。そのほか、静止画でシャッター間隔を0.05秒~60秒に設定して連写するスポーツバースト機能も備える。外形寸法は112.9×27.6×64.1mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリやSDカードを含む重量は221g。

2016年2月3日水曜日

キヤノン、プロ向けデジ一眼「EOS-1D X Mark II」

ついまた大物が登場います。

フラッグシップだから、価格もフラッグシップなりに高いです。

ノイズに強くするのは目的のひとつだから、有効画素数は控え実にするのも納得です。

GPS搭載はさすがに気合の入れ方が違います。

[新製品]キヤノン、プロ向けデジ一眼「EOS-1D X Mark II」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160203-00000002-bcn-prod
BCN 2月3日(水)12時21分配信
 キヤノンは、プロフォトグラファーやハイアマチュア向けのデジタル一眼レフカメラのフラッグシップ機「EOS-1D X Mark II」を4月下旬に発売する。価格はオープンで、直販サイトのボディのみの税別価格は67万8000円。

 キヤノンにおける最先端技術や最高クラスの性能を備えたフラッグシップモデル「EOS-1シリーズ」の最新機種。有効画素数約2020万画素のフルサイズCMOSセンサと、新映像エンジン×2基を搭載した「デュアルDIGIC 6+」、AF(オートフォーカス)センサ、測光センサといったキーデバイスの刷新によって基本性能を大幅に向上することで、高画素化とともにAFやAEを追従しつつ最高で毎秒約14コマの高速連写を実現した。

 さらに、AF低輝度限界距離の向上によって、暗い環境下での撮影の幅を拡大するとともに、撮影時に歪曲収差や回折現象を補正することで、さらなる高画質を可能にする。

 新機能としては、CMOSセンサの画素が撮像と位相差AFの両方を実行する「デュアルピクセルCMOS AF」によって、すばやく追従性の高いAFを実現し、4K/60pの動画撮影機能に加えて、スローモーション映像の撮影に適した120fpsのハイフレームレート動画撮影にも対応した。また、撮影した4K動画から、任意の1フレームを静止画として取り出すこともできる。

 インターフェイスはUSB3.0に対応するほか、位置情報や撮影時刻の記録が可能なGPSユニットを搭載する。また、別売の周辺機器として5GHz帯域での高速通信が可能な、ワイヤレスファイルトランスミッター「WFT-E8B」を用意した。

 対応メディアはCFカード(Type I準拠、UDMAモード7対応)と、CFastカード(CFast 2.0対応)。サイズは幅158.0×高さ167.6×奥行き82.6mmで、重さは約1530g。

2016年2月1日月曜日

ニコン「D500」をアフリカのフィールドでレビュー

すでに予約は始まっていて、価格は22万台のようです。

機能からは仕方がないかもしれないが、それでもD7200の約倍になるのは、人によって若干手が出にくいものでしょう。

はやりの無線関係や4Kは全部そろっている上に、連写速度は最高10コマ/秒だそうだから、それでやっとキャノンのMARK IIシリーズと勝負できるようになりました。

個人的には、買うにしても、初期ロットのバグ改善を待ってから買うでしょう。

ニコン「D500」をアフリカのフィールドでレビュー
ITmedia デジカメプラス 1月31日(日)6時28分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160131-00000018-it_camera-prod
 1月に米国のラスベガスで開催された家電見本市、CES(コンシューマーエレクトロニクスショー) 2016に合わせてニコンから発表された「D500」は、ニコンユーザー待望の「D300S」以来となるハイエンドDXフォーマットデジタル一眼レフカメラである。ニコンからカタログ用作例の撮影を依頼され、南部アフリカのボツワナで3週間ほどD500を使ってきたので、発売前ではあるが一足先にインプレッションをお届けしたい。

 ニコンがD三桁台のDX(APS-C)フォーマット機を最後に発売したのは2009年。前述のとおり、D300Sが出た時だ。その後「D4」が発表された際に、「D400」の噂もあったが、結局現実のものとはならなかった。以後、DXフォーマットでは「D7000」シリーズが最上位にある状況が続いた。

 ただ、このD7000シリーズは、正直なところ耐久性や使い勝手、画質、AF性能などの面で、やはりD一桁のボディと併用するには難があった。実は私も「D7000」をわずかな期間使ったがすぐに手放してしまったクチで、それからはフルサイズ機のみを使ってきた。しかし、高倍率の長玉を常用する野鳥や小動物の撮影では、35mm判換算の焦点距離が1.5倍になるAPS-Cサイズのセンサーは非常に魅力的で、「D4s」や「D810」と同クラスかそれ以上の性能を持ったDXボディが欲しいとずっと思っていた。

 そんな中で、待ちに待った(というか待ちくたびれて半ば諦めていた)プロユース向けDX機がついに登場となったわけだ。D500は、CESで同時にお披露目された「D5」の弟分という位置付けだ。言い換えれば、D5とセットで使っても違和感がないようにできているということだ。当然ながら非常に高い次元の耐久性と防塵防滴性能を実現しており、砂塵や風雨、高熱や振動にさらされるアフリカのフィールドでも安心して使うことができた。

 また、ボタンレイアウトや外観デザインなどの部分でもD5との共通点が多い。例えば、D5にはD4sから継承されたサブセレクター(AF-ONボタンの真下に設けられたAFエリアセレクター)が付いているが、同様のものがD500にもあるし、暗所での撮影時に重宝するボタンイルミネーションも採用されている。いずれもDXフォーマットボディとしては初めてのことだ。ファインダーアイピースにしてもハイエンド機の証とも言える丸窓で、フッ素コート加工が施された新型のDK-17Fが採用されている。

 D5になくてD500にはある機能も存在する。それはティルト式の背面モニターだ。これは既に「D750」に搭載されているものに似ているが、D500ではさらに、画面の一点に触れることでその位置にピントを合わせ、レリーズしてくれるタッチシャッター機能が追加されている。これにより、超ローアングルやハイアングルなどの撮影が大変容易かつ正確に行えるようになった。作例の歩くリクガメのような写真も、左手で地面スレスレの位置にカメラを持ち、右手で画面をタッチすれば楽々と撮れた。画像のサムネイル表示、拡大やスクロール等もタッチパネル操作で行えるようになり、閲覧スピードも大幅に進化している。

 一方、個人的に感心できないのがxQDとSDメモリーカードのダブルスロットという記録メディアのチョイスだ。というのも、D4sはxQDとCF、D810はCFとSD、D750はSD 2つのダブルスロットであって、xQDとSDという組み合わせは今まで存在してこなかった。しかもD5はCFダブルスロットとxQDダブルスロットのいずれかを選択可能ときている。それならばD500でも同じにしてもらいたかったところだ。もちろん物理的な制約があったのだろうが、ならばせめてSDのダブルスロットでもよかったのではなかろうか……。

 センサーサイズは約2088万画素と、最近の新型機に多い約2400万画素よりも少し控えめの数字になっている。私はこれを不毛な画素戦争から距離を置く英断だと受け止めている。写真の最終使用目的を考えると、センサーサイズは1600万画素程度でも十分だと思っているくらいだ。それ以上は、大伸ばしにするための風景を撮るのでもない限り、無駄にHDDのスペースを埋め、PCを遅くするだけだからだ。作例のライオンの写真の2枚目は、目の部分を拡大したものだが、2088万画素でも十分な解像度ではなかろうか。もちろん、解像感はレンズの性能にも大きく左右されることは補足しておきたい。

 ボディの寸法はD750より若干大きい程度で、質量もほぼ同じだ。また、深く握りやすいグリップ形状もよく似ている。操作系は、ニコンのハイエンドボディに慣れている人ならば説明書を読まずともすぐに使えるレイアウトとなっている。ただし、1点これまでと大きな違いがある。それは露出モード切り替えボタンとISOボタンの位置が入れ替わっている点だ。D4sやD810では露出モード切り替えボタンがある場所にISOボタンがあるのだ。今までの感覚で露出モードを変えようとしてISO感度を猛烈に上げてしまうハプニングが多発し、慣れるまでにいささか時間を要した。

 ペンタプリズム部のポップアップストロボがなくなったことも、D500の特筆すべき点だ。これはD三桁機では初の出来事だ。新たに発売予定のスピードライトSB-5000が、赤外パルスではなく電波でワイヤレス発光を行うタイプになったため、コマンダーとしてのポップアップストロボの存在意義がなくなったことが主な理由のようだ。

 この点は賛否両論あるところだろうが、個人的には大変歓迎している。なぜならあのポップアップストロボは、カメラを持ち替えたりした際、意図せずに解除ボタンを押して知らぬ間に飛び出すことが多く、不用意な発光によって被写体が驚いて逃げる”事故”の原因となっていた。そのため私は、D810のストロボをパーマセルテープでとめて使用できないようにする対策をとってきた。また、ペンタプリズム部は、ラフな使い方をするとよくぶつける部分でもある。ここに壊れやすいプラスチック製のストロボがあるというのは不安要素でもあった。

 D500を初めてフィールドで使った際の第一印象は、「速い!」の一言だった。何しろバッテリーグリップなしでも連写速度は最高10コマ/秒を達成している(動体追尾AFにも対応)。これはD4の連写性能と同等だ。シャッターボタンのストロークも短く、とっさの時に確実にシャッターが切れる安心感がある。また、シャッター音のキレがよい上、うるさくない。これは単に趣味的な次元での“いい音”という話ではなく、静粛性を要求される野生動物の撮影においてはかなり重要な要素となる。速いのは連写速度だけではない。合焦速度とAFの正確さも相当なものだ。

 次回はD500の持つ圧倒的なAF性能や各レンズとの組み合わせなどについての所見を改めて述べてみようと思う。