2015年8月27日木曜日

品のある美しいボケが楽しめる中望遠――カールツァイス「Batis 1.8/85」

 また懐の寂しさとの相談になるが、なんとも写真愛好家の心をくすぐる逸品です。
 できれば、レンタルでもいいから一度試してみたいものです。

 今回紹介する「Batis 1.8/85」は、以前取り上げたツァイスの「Batis 2/25」の姉妹レンズだ。光学式手ブレ補正機能を搭載した、明るいオートフォーカス中望遠レンズとなっている。

 レンズの外観は、すでに発売されている「Batis 2/25」の流れをくむ。優しさを感じさせる丸みを帯びたそのルックスは、撮影対象に威圧感を与えない印象を受けた。これはポートレート撮影にいいかもしれない。無骨な機材だと萎縮してしまうモデルも中にはいるからだ。

 Batis最大の特長である有機EL採用の距離目盛、マウント部のシーリングに加えて、このBatis 1.8/85は光学式手ブレ補正機能を搭載している。これは嬉しい。ボディ内手ブレ補正機能を採用した「α7 II」や「α7R II」と組み合わせると文字通り鬼に金棒である。低照度下で絞りを開放にし、低感度で手ブレ限界ギリギリまでの撮影を楽しめそうだ。

 レンズ構成は8群11枚のゾナー(Sonnar)タイプ。素直で暖かみがあってクリアな描写はツァイスらしい写り。そして何よりも美しいボケ味が秀逸である。焦点距離こそ違えど、Batis 2/25と同じような、品を感じさせる“Bokeh”が何ともいえない。もちろんこちらは85ミリという中望遠レンズなので、ボケを生かした撮影を大いにエンジョイすることが可能だ。開放からチョイ絞りだと画質はピークを迎えるが、ここはあえて開放でのボケ味を堪能するのもいいだろう。

 このレンズは使っていてなぜか楽しくなる。85ミリの距離感とボケ味のマッチングだろうか。金属のやや鈍い光沢感と背景のブレンド具合が気に入った。

 オートフォーカスは速く正確だ。やや長めの視点に、ピンポイントに決まるフォーカスはストレスのない撮影を実現してくれる。それにしてもボケ味の柔らかさが実にいい。

 つい絞り開放での撮影ばかりになってしまったが、このボケと立体感なら仕方あるまい。ややアンダー目に露出を振ってやると、ハイライトが際立ち、よりクラリティのある写真に仕上がる。

 ソニーのα7 IIとのバランスはとてもいい。レンズを包むようにホールドしてシャッターを切れば、もっと暗い場所での撮影でもボディ、レンズ双方の手ブレ補正機能の恩恵を得られるはずだ。

開放F1.8という標準的な明るさだが、ボディとレンズが備える手ブレ補正機能を使えるメリットは大きい。撮影フィールドをこのレンズは大きく拡大してくれるだろう。

 端正でそつのない描写は、ポートレートからスナップまで広い分野で活躍するはずだ。また防じん防滴仕様なので厳しい環境下でも安心してシャッターを切り続けられそうだ。

 ツァイスに憧れるフルサイズEマウントユーザーなら、一度は自身のボディに装着してこのボケ味をメインとした描写を味わってみるのも悪くない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150827-00000020-it_camera-prod

2015年8月26日水曜日

エントリー一眼でもボディ内5軸手ブレ補正 オリンパス「OM-D E-M10 Mark II」を発表

 手振れ補正は確かにありがたいですが、エントリークラスにしては、高過ぎではないかと素直に思ってしまいます。8万円前後ならば、他に選択肢がどんと増えて、これっといった優位性はとても感じられません。
 何よりも、いくらレンズなどで頑張っても、しょせんマイクロフォーサードのセンサーにすぎず、投資の割に限界ははっきりと見えてしまっています。
 オリンパス資産を持っていないならば、どうしてもFujifilmやSonyのものの方はよほどましな選択肢に見えてしまいます。

 オリンパスが8月25日、ボディー内5軸手ブレ補正を搭載したエントリークラスのミラーレス一眼「OM-D E-M10 Mark II」を発表した。ブラックとシルバーの2色を用意し、9月4日に発売する。価格はオープンプライスだが、実売予想価格はボディ単体が8万円前後、「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」が付属するEZレンズキットが9万円台半ば、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZと「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」がセットになったEZダブルズームキットは11万円前後(いずれも税別)。

 ファミリー層をメインターゲットとするOM-D E-M10 Mark IIは、「OM-D E-M10」の後継モデル。撮像素子の有効画素数は1605万画素とE-M10から増えていないが、前述のとおりエントリークラス向けのコンパクトなボディながら、上位モデルゆずりのVCM方式5軸手ブレ補正機構を搭載したのが大きな特徴だ。縦・横2方向の角度ブレ、回転ブレ、水平・垂直方向のシフトブレの5方向のブレが補正でき、手ブレ補正効果はCIPA規格で4段分。

 新たに電子シャッターも利用可能になり、1/16000秒までの高速シャッターも切れる。連写速度は秒間8コマから8.5コマに高速化した。高速なAFも持ち味で、タッチパネルを活用したタッチAFシャッターを利用すれば狙った場所に簡単にピントを合わせてシャッターが切れる。またタッチパネルはファインダー使用時にAFポイントを動かすAFターゲットパッドとしても活用可能。右手の親指でファインダーをのぞきながら直感的にAFポイントを移動できる。

 チルト式の背面モニターは3型(104万ピクセル)。ハイアングルやローアングルでの撮影にも対応しやすい。これはE-M10と同等だが、電子ビューファインダー(EVF)がOM-D E-M5 Mark IIと同じ解像度を持つ236万ピクセルの有機ELになったのもポイント。ファインダー倍率は約1.23倍(35ミリ判換算で0.62倍)。

 動画の撮影時にも5軸手ブレ補正が強力にブレを補正でき、フルHD動画の撮影機能も向上している。フレームレートは30Pのほか、60P、50P、25P、24Pも選択可能だ。

 コンパクトなボディはクラシカルなデザインを継承。14種のアートフィルターや5種のフォトストーリーなど、加工機能も充実している。

 ボディサイズは幅119.5×高さ83.1×奥行き46.7ミリとコンパクトなボディは、リチウムイオンバッテリーとメモリーカードを会わせても重さは約390グラムと軽量。CIPA基準で約320枚の撮影可能コマ数を確保している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150825-00000054-it_camera-prod

2015年8月23日日曜日

iPhone 6 Plusの一部ロットにカメラの不具合、交換プログラムを発表

どの会社でも、品質管理は大変ですね。

とは言っても、当たる人は気持ち悪いとしか言いようはないでしょう。
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AppleはiPhone 6 Plusに搭載されているiSightカメラに不具合があることを発表した。コンポーネントの一部が故障し、撮影した写真がぼやけて見える場合があるという。

 不具合が確認されているのは、2014年9月~2015年1月までに販売された一部のiPhone 6 Plusで、該当モデルは無償でiSightカメラを交換するという。

 自分のiPhone 6 Plusが交換対象かどうかは、同社の専用サイトでシリアル番号を入力することで確認出来る。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150822-00000016-impress-sci

2015年8月19日水曜日

ケンコー・トキナー、デュアルモニタを搭載した防水・耐衝撃コンデジ

 どちらかといえば、おもちゃ的な位置づけです。
 手ごろな価格は魅力的でしょう。
 単4乾電池の使用は人によって有難いかもしれません。

 ケンコー・トキナーは、防水性能と耐衝撃性能を備えたコンパクトデジタルカメラ「DSC1480DW」を8月20日に発売する。価格はオープンで、税別の実勢価格は1万円前後の見込み。

 水深3.0mまでの水中撮影が可能で、高さ1.5mからの落下テストをクリアした耐衝撃性能によって、うっかり落としたりぶつけたりしても安心なコンパクトデジタルカメラ。

 焦点距離8.5mm(35mmフィルム換算で42mm相当)のレンズ、有効画素数約1400万画素のCMOSセンサを搭載し、本体背面だけでなく、前面にも液晶モニタを備えているので、画面を見ながら簡単に自分撮りができる。

 対応メディアは最大32GBまでのmicroSDHC/microSDカード。電源は単4形アルカリ乾電池×2本。サイズは幅99×高さ63×奥行き28mmで、重さは約150g。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150818-00000010-bcn-prod

2015年8月15日土曜日

月額380円のプリントし放題サービス「NifMo プリント」開始

送料は120円かかるが、それにしても格安としか言えないような価格設定です。
後は、プリントサイズや、形(フォトブックできるかどうかとか)等の多様性はどうかにもよります。
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ニフティは8月13日、MVNOサービス「NifMo」のオプションサービスとして、撮影した写真をスワイプするだけで簡単に注文できる写真プリントサービス「NifMo プリント」を提供開始した。

 NifMo プリントは、専用アプリで写真を撮影後、プレビュー画像を上方向にスワイプ(もしくは注文ボタンをタップ)するだけで注文できる写真プリントサービスだ。月額380円(税別)で何枚でもプリント注文ができるが、同一写真2枚以上の焼き増し注文時は1枚あたり10円の追加料金が発生する。送料は1パック(100枚まで)120円で、注文した1カ月分の写真が自宅に届けられる。

 なお、専用アプリの対応OSはAndroid 4.0以上だが、2015年秋にはiOS版も提供予定となっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150814-00000016-zdn_m-prod

2015年8月13日木曜日

上質な溶けていくようなボケを見せるDistagon――カールツァイス「Batis 2/25」

これはまたまたソニーフアンにたまらない一品ですね。
ソニーα7シリーズにふさわしいものでもあります。
予算があれば即買いし、αの最大な魅力を引き出しにとりかかるでしょう。
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 カールツァイスから、ソニーのフルサイズEマウント向けAFレンズが登場した。焦点距離はツァイスファンならニヤリとしそうな25ミリ。その新しいレンズの名は「Batis」だ。

 独特でツルンとしたレンズデザインは、一目でツァイスのミラーレス一眼用レンズと分かるそれである。やや控え目だがしっかりと自己の存在を主張する意匠は、レンズ単体だけでなくソニー「α7 II」に装着してのトータルでのルックスも素晴らしいものにしてくれた。どことなく品があってたたずまいを美しく感じることができる。

 さて、このレンズの目新しいところは距離目盛窓だろうか。一般的な距離目盛と違い、Batisでは有機ELを採用しているのだ。これにより暗い場所での視認性も高まるし、被写界深度の表示も可能になっている。これはちょっと面白い。またマウント部にシーリングもされており、防じん防滴仕様となっているところも見逃せない。

 Batis 2/25をα7 IIにつけ、ブラブラと撮り歩いたが、その重量バランスとホールド感がとてもよく、小気味よく撮影ができた。オートフォーカスもまずまずのスピードと正確さがあり、なによりもサイズ的に自分の手にピッタリだったからだろう。

 写りもツァイスらしくとてもいい。特殊低分散レンズと非球面レンズを採用したDistagon 8群10枚構成で、画面中央はもちろん隅々まで安定した描写である。どことなくしっとりとした色再現なのだが、きめの細かい被写体の立体感や、上質な溶けていくようなボケなどがとても気に入った。開放値がF2と明るいので、ドキュメンタリーから風景、そしてスナップなど幅広い撮影ジャンルで活躍するレンズだと思う。

 三浦半島の先端から太平洋を臨む。台風接近でパワーのある波が打ち寄せてきていたが、その色合いと溶け込んだ泡沫が美しく描写されている。実に頼もしい写りだ。

 秋葉原の路上で出会ったネコ。その瞳にフォーカスしてシャッターを切った。やや薄曇りの日であったが、その光の感じ、ネコの毛のディテールが思った通りにキャプチャーできた。AFも正確で高速だ。

 開放値がF2と明るいので、このレンズは暗所でも活躍するレンズになるだろう。有機ELを採用した距離目盛窓は闇夜でのMF撮影時に役立つに違いない。

 このレンズは近景から遠景まで穏やかでそつのない写りを見せてくれる。構えた時の手触りもよく、シャッターを切るのが楽しくなる仕上げだ。

 ボケ味も美しい。博物館の手すりを絞り開放で撮ったものだが、スーッと自然に拡散されていく上質なボケと、落ち着きのある色合いがツァイスらしく感じる。

 被写体から細部を写しとる性能も素晴らしい。経年変化でもはや何が書かれていたか判別が難しい看板だが、Batisが読み取った痕跡を辿れば何か分かるかもしれない。

 人影少ない風情のある街。その空気感と色をうまくこのレンズで撮ることができた。25ミリという焦点距離は街中スナップでなかなかいい長さである。

 被写体の自然で特長的な「風合い」を上質にうまく撮れるレンズ、という印象だ。あなたのソニーにも一本いかがだろうか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150812-00000039-it_camera-prod

2015年8月11日火曜日

タムロンから高倍率ズームレンズ、キヤノン用とニコン用を同時発売

 入門編のズームレンズではあるが、しいて言えば簡易防滴構造は最大な魅力でしょうか。
 手振れ補正機構付きで3万6千円は大変手ごろなものです。

 最大撮影倍率1:4 (f=200mm時:最短撮影距離0.5m)です。

 タムロンは、APS-Cサイズ相当のデジタル一眼レフカメラ専用高倍率ズームレンズ「18-200mm F/3.5-6.3 DiIIVC (Model B018)」のキヤノン用とニコン用を8月20日に発売する。税別価格は3万6000円。

 ベストセラーレンズ「AF 18-200mm F/3.5-6.3 XR DiIILD Aspherical [IF] MACRO(Model A14)」の後継機種で、使いやすい焦点距離18~200mm(35mmフィルム換算で28~310mm相当)をカバーし、家族の記録写真、ポートレート、風景、動物、料理など、さまざまな撮影に1本で対応できる高倍率ズームレンズ。

 手ブレ補正機構「VC(Vibration Compensation)」の搭載によって、手ブレを起こしやすい望遠側での撮影や、室内/夜景など低照度の撮影条件でも効果的に手ブレの発生を抑える。また、DCモーターのAFユニットを新規設計することで、AFスピードと静音性を大幅に向上した。なお、高倍率で手ブレ補正機構を備えつつ、同クラス世界最軽量を実現する。

 レンズ構成は14群16枚で、LD(Low Dispersion:異常低分散)レンズの採用によって色収差を効果的に抑制するなど、最新の光学設計によって描写性能を向上した。また、7枚羽根の円形絞りを採用することで、点光源のボケの自然な円形での描写を可能にする。

 このほか、簡易防滴構造や、携帯時の自重落下を防ぐズームロック機構を採用した。最大径は75.0mmで、長さはキヤノン用が96.6mm、ニコン用が94.1mm。重さは400g。フィルター径は62mm。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150807-00000005-bcn-prod

2015年8月7日金曜日

スマホの“自撮り”画質を比較調査――最も評価を得たのは「Galaxy S6 edge」

 自撮り好きな人には重要な評価ポイントでしょうし、普通のデジタルカメラでは、いくらWiFi機能を駆使して、自動アップしたり、同期したりしても、スマホで直接操作できるのに比べると、やはり劣ってしまいます。ましてほとんどのユーザはスマホでしか写真撮影しないので、スマホの自撮り性能はその人気度にも影響が出るのでしょう。

 MMD研究所は、8月6日に「スマートフォンインカメラの画質比較調査」の結果を発表した。調査対象はスマートフォンカメラを利用している15歳~39歳の男女5492人で、調査期間は7月31日~8月4日。

 本調査は「スマートフォンカメラの利用動向調査」に続く第2弾にあたり、端末の中でも利用率の高い「iPhone 6」「Xperia Z4」「AQUOS ZETA」「Galaxy S6 edge」「ARROWS NX」の5機種を使用。インカメラで撮影した自撮り画像をブラインドテストし、最もキレイだと思った画像を選んで順位を決定した。

 撮影は朝・昼・夜のそれぞれ屋内・屋外というシチュエーションで計6回実施。朝の屋内ではXperia Z4が3440票(62.6%)で1位、朝の屋外ではGalaxy S6 edgeが2560票(46.6%)が1位となった。昼は屋内、屋外ともにGalaxy S6 edgeが1位で、同様に利用動向調査で不満の多かった夜の屋内・屋外でもGalaxy S6 edgeが高い評価を集めた。

 各シチュエーションでの平均値を算出したところ、1位はGalaxy S6 edgeで平均2987票、2位はXperia Z4で平均1456票、3位はiPhone6で平均493票、4位はAQUOS ZETAで平均385票、5位はARROWS NXが平均171票という結果が出た。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150806-00000112-zdn_m-prod

2015年8月6日木曜日

撮影した写真をスマホに自動転送するEXILIM 「EX-ZR3000」「EX-ZR60」を発売

 遊び心十分の製品ではありますが、3万台から5万円の価格となると、他にも似たような選択しが一杯出てきてきます。買うにはかなり迷う製品でもあります。

 カシオ計算機が7月22日、デジタルカメラEXILIMシリーズの最新モデルとして、「EX-ZR3000」を7月31日から、「EX-ZR60」を8月28日から販売すると発表した。価格はオープンプライス。EX-ZR3000の実売予想価格は5万2000円(税別)、EX-ZR60の実売予想価格は3万2000円(税別)。

 EX-ZR3000とEX-ZR60は、どちらもBluetooth Smart(Bluetooth Low Energy)とWi-Fiを活用することで、撮影した写真を自動でスマートフォンに転送できる機能「エクシリム オートトランスファー」に対応を備えたコンパクトデジカメ。光学ズームレンズを生かしたデジカメならではの写真でも、簡単にスマートフォンからSNSに投稿したり、メールで送ったりできる。また自動転送はしないまでも、カメラの電源をオフにしたままスマートフォンからカメラを起動し、カメラ内の写真を閲覧・コピーすることも可能なので、カメラとスマートフォンを毎回Wi-Fiで接続しなくても簡単に写真データのやり取りができる。

・EX-ZR3000

 EX-ZR3000の撮像素子は1/1.7型裏面照射型CMOS。有効画素数は1210万画素で、光学12倍(35ミリ判換算で25~450ミリ相当)のズームレンズを備える。5軸の手ブレ補正も備え、暗い場所や逆光などでもきれいに写真が撮れるという。画像処理エンジンにはEXILIMエンジンHS Ver.3を搭載しており、新開発のセンサーと合わせて高度な補正が可能だ。

 背面の液晶モニターはチルト式で、180度上に上げれば自分撮りにも対応可能。肌のなめらかさや肌の色も変えられるメイクアップモードも備えた。ZRシリーズならではの、フロントシャッターボタンも健在だ。

 外形寸法は幅108.3×高さ61.5×奥行き36.7ミリ(突起部除く奥行き28.0ミリ)、重さは約248グラム(バッテリー、メモリーカードを含む)。ボディカラーはホワイトとブラックを用意する。

・EX-ZR60

 EX-ZR60は、コンパクトなボディと背面全体が180度上まで回転するユニークな形状が特徴のデジカメ。1/2.3型で有効約1610万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載し、35ミリ判換算で25~250ミリ相当の光学10倍ズームレンズを搭載する。光学式の手ブレ補正も備えた。少し厚手の手帳のようなデザインが特徴だ。

 高速なAFは上位モデル譲りで、カメラに向かって手を振ると、その動きを感知してタイマーが作動するモーションシャッターなども搭載する。メイクアップモードなどのエフェクトも楽しめる。

 ボディカラーはホワイト、ピンク、グリーンの3色。外形寸法は幅99.6×高さ59.5×奥行き25.0ミリ、重さは約202グラム(バッテリー、メモリーカードを含む)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150723-00000085-it_camera-prod

豊かな描写を見せる中望遠レンズ――富士フイルム「XF90mm F2 R LM WR」

 大変素晴らしいレンズではありますが、富士フィルムカメラの持ち主以外にはちょっと縁のない話です。
 そのためにも、富士フィルムのFUJIFILM X-T1を買いたくなるかもしれません。
 問題はどこからその予算を絞り出すことです!
 23万円さえあれば済む話でもあります……

 富士フイルムから防じん防滴耐低温構造の明るい単焦点レンズ「XF90mm F2 R LM WR」が登場した。35ミリ判換算で137ミリ相当となるこのレンズは、開放から実にシャープなキレ味を持っていた。

 このレンズは「WR」の名が示すように「防じん防滴耐低温構造」を採用。鏡筒各部7カ所に施されたシーリングによって、厳しい条件下での撮影が可能になっている。今回使用した「FUJIFILM X-T1」との組み合わせで、アウトドアスポーツや風景など、風雨や埃、気温の影響を大きく受けるシーンでも安心して撮影できる仕様が嬉しい。レンズの造りも非常にしっかりとしており、各リングの動きもとてもスムーズだ。

 写りも開放からとてもシャープで素晴らしい。レンズ構成は8群11枚(EDレンズ3枚含む)となり、新開発の「クアッド・リニアモーター」によるオートフォーカスも高速で正確だ。このレンズは最短60センチまで寄れるのだが、その近景から遠景までストレスなくピントが合い、美しい描写を見せてくれた。137ミリ相当という長さはポートレートはもちろん、静物から風景などあらゆるジャンルで重宝するだろう。このレンズのような豊かな描写を見せるレンズは特にだ。

 手前の木々をぼかしつつ、石造りの塔を撮影した。137ミリ相当とあって前ボケがとても美しい。また塔のヒビ割れなどディテールも非常によく写し取れている。

 もちろん後ボケも美しい。被写体と背景との距離をとれば、上品なボケ味を楽しむことができる。

 ポートレートでこのレンズは本領を発揮する。瞳から肌、ネックレスまで富士フイルムらしい安定した写りを見せてくれた。しっとりした色合いも同社ならではである。

 エッジの立ったシャープな写りは風景写真でも絶大な効果だ。台風が接近中の灯台を絞って撮ったが、そのタイルの質感からダイナミックに舞う飛沫まで、リアルにキャプチャーできた。こういう波しぶきが飛び交う場面でも「WR」レンズなら安心である。

 開放での描写はとてもいい。レースの細かい目のディテール、左の束ねられたカーテンのやや重たそうな感触まで伝わってくるようだ。色再現も見た目に忠実で好感が持てる。

 夏といえば氷だが、そののぼりを爽快感あふれんばかりに撮ることができた。生地の立体感はもとより、色のりがとてもよく印象的な写真となった。

 このレンズは60センチまで寄れるのも特長だ。テーブルフォトや商品撮影でも活躍することだろう。開放でソロバンに寄ったが品のあるボケと色合いがいい感じとなった。

 スキップをするモデルを空ヌケで。新しくなったAFシステムのおかげで、X-T1との組み合わせでいい瞬間を撮ることができた。F2と明るいレンズなので、薄暗い環境でのスポーツ撮影でも使えそうだ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150724-00000082-it_camera-prod

光学8倍の「IXY 160」、薄型・軽量でレンズシフト式手ブレ補正を搭載

 性能的には特筆できるところはないですが、安価で、軽量で、焦点距離幅はそこそこ広いと言ったところでしょうか。
 スマフォンに不満があり、予算はあまりなくて、、荷物をあまり増やしたくない人には最適でしょう。

 キヤノンは、コンパクトデジタルカメラの新製品として、光学8倍ズームレンズ、レンズシフト式手ブレ補正機構(IS)を備えた「IXY 160」を7月31日に発売する。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップでの税別価格は1万1800円。

 薄型・軽量で持ち歩きしやすいポケットサイズの本体に、焦点距離が35mmフィルム換算で28~224mm相当の光学8倍ズームを搭載。約16倍までのデジタルズーム領域でも、高い解像感を維持する「プログレッシブファインズーム」機能も備える。

 撮像素子は、有効画素数約2000万画素のCCDセンサを採用し、独自の映像エンジン「DIGIC 4+」と組み合わせることで、ノイズを抑えた鮮明な写真の撮影を可能にする。

 手ブレ補正には、細かい手ブレまで高精度に補正するレンズシフト式手ブレ補正機構(IS)を搭載し、ズーム撮影時でも手ブレを抑えられる。さらに、撮影状況に応じて最適な手ブレ補正に切り替える「マルチシーンIS」を備えており、被写体に対するズーム位置や撮影距離をカメラが分析して、6種類の手ブレ補正モードから最適な補正を自動選択する。

 撮影機能としては、被写体に人物が含まれるかどうかや、光の加減など、撮影時のシーンを32種類に分類して、最適な設定と画像処理を行う全自動撮影機能「こだわりオート」を搭載しているので、どんなシーンでも簡単に撮影できる。また、「こだわりオート」と「マルチシーンIS」の組み合わせによって、最大78種類の撮影パターンを自動判別することで、最適な設定での撮影を可能にする。

 このほか、一定時間操作をしない場合に、液晶画面の明るさを落としてバッテリ消費を抑える「エコモード」を備えており、「エコモード」非設定時と比較して撮影できる枚数を約30%向上した。さらに、本体には「エコモード」を簡単に設定可能な「ECOボタン」を搭載する。

 対応メディアはSDXC/SDHC/SDカード。サイズは幅95.2×高さ54.3×奥行き22.1mmで、重さは約128g。カラーは、レッド、シルバーの2色。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150727-00000004-bcn-prod

ISO400万相当の超高感度カメラ、キヤノンから、0.0005lux以下で撮影可能

 ほしくても手軽に買えない製品ではありますが、その存在を知るだけでも夢が広がります。

 キヤノンは12月上旬、同社初の超高感度多目的カメラ「ME20F-SH」を発売する。税別価格は300万円。

 フルHD動画撮影専用の35mmフルサイズCMOSセンサを改良して搭載。最上位機種「EOS-1D X」などで使用するCMOSセンサと比較して、面積が7.5倍以上の大きな画素と画素部の読み出し回路に独自技術を備えた。有効画素数約226万画素の35mmフルサイズCMOSセンサによって、超高感度と低ノイズを両立している。

 最低被写体照度は0.0005lux以下で、一般的な低照度環境での撮影に用いられる赤外線投光をすることなく、ノイズの少ないカラーのフルHD動画を撮影できる。映像制作機器「CINEMA EOS SYSTEM」も採用している広ダイナミックレンジの「Canon Log」や「Wide DR」を使って、低照度から高照度まで幅広い照度環境で高画質動画撮影を可能にした。

 レンズマウントには、EFマウント(シネマロックタイプ)を採用し、キヤノンEFレンズの豊富なラインアップから、用途や撮影シーンに応じて最適なレンズを選択できる。

 インターフェースは、外部レコーダーやモニタなど、さまざまな周辺機器へケーブル1本で映像出力が可能な3G/HD-SDI出力やHDMI出力、別売のリモートコントローラー「RC-V100」に対応したRS-422用丸型8ピンのリモート端子、直径2.5mmのステレオミニジャック、外部マイクを接続できる直径3.5mmのステレオミニジャックを搭載する。

 サイズは幅102×高さ116×奥行き113mmで、重さは約1.1kg。

スマートフォンが顕微鏡に早変わり――「60倍マイクロスコープ」

 珍しい存在でもないが、1000円という手軽な価格は魅力的ですね。

 ドスパラは8月3日、同社直販ショップ“上海問屋”で「最大60倍率・LED&UVライト付き スマホ対応マイクロスコープ」(DN-13155)を発売した。価格は999円(税込、送料別)。

 本製品は、スマートフォンなどのカメラレンズ部分にクリップで装着することで、最大60倍率で対象を観察、撮影できるマイクロスコープだ。昆虫や植物の自由研究や、肌の健康チェックといった幅広い用途に活用できる。

 本体に搭載するLEDライトを点灯することで、薄暗いところでも映像を確認できる。つまみを回転させることで、UVライトに切り替えることもできる。

 本体サイズは約6.7(幅)×6.2(奥行き)×2.2(高さ)ミリ。重量は約21グラム(電池除く)。別売りのLR1130×3で駆動。レンズケース、英語マニュアルが付属する。

ニコン、新交換レンズ3本、24-70mm f/2.8、24mm f/1.8、200-500mm f/5.6

 どれもこれも魅力的な性能を持つものです。
 古いモデルを持っているユーザには悩ましい人時でもあります。
 予算が関係なければいい話でもありますが。

 ニコンイメージングジャパンは、ニコンFXフォーマット対応の交換レンズ新製品3本を発表した。標準ズームレンズ「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」を8月27日に、大口径広角短焦点レンズ「AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED」と超望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」を9月17日に発売する。

 「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」は、「NIKKOR」レンズとしては初めてED非球面レンズを採用した。色にじみを効果的に低減するED(特殊低分散)ガラスを使用、片面または両面に球面でない曲面を持たせた。EDガラスによって色収差を除去し、非球面の採用によって球面収差やディストーション(歪曲収差)、コマ収差によるコマフレアを除去するなど、各収差を良好に補正して、すぐれた描写を実現する。さらに、非球面レンズ、EDレンズ、高屈折率レンズ、ナノクリスタルコートを採用することで、ゴーストや諸収差を抑え、画像周辺部までシャープに描写できる。

 従来機種「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」と比較して、より自然でやわらかいボケ味が楽しめるほか、4段分の手ブレ補正効果を備えたVR機構を搭載した。サイズは最大径88.0×長さ154.5mmで、重さは約1070g。税別価格は28万7500円。

 「AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED」は、小型・軽量で持ち運びしやすく、さまざまな撮影シーンで自然なボケ味を活かした広角撮影を可能にする。ナノクリスタルコート、非球面レンズ、EDレンズによってゴーストや収差などを抑えた高い光学性能を実現した。最短撮影距離は23cmで、クローズアップ撮影にも対応する。サイズは最大径77.5×長さ83.0mmで、重さは約355g。税別価格は9万2500円。

 「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」は、EDレンズを採用し、色収差を抑えた高い光学性能を実現する。「NORMALモード」での撮影時に、「NIKKOR」レンズ最高クラスの4.5段分の手ブレ補正効果を発揮するVR機構を備える。また、動きの激しい被写体の撮影に有効な「SPORTモード」や、高速連続撮影時の安定した露出制御を可能にする電磁絞り機構も搭載する。サイズは最大径108.0×長さ267.5mmで、重さは約2300g。税別価格は17万5000円。
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