2015年4月24日金曜日

リコー、手ブレ補正を強化したフラッグシップ一眼「PENTAX K-3 II」

基本的に静止被写体にしか向かないが、その超解像度は一番試したいものでしょう。
ーーーーーーーー
 リコーイメージングは、デジタル一眼レフカメラ「Kシリーズ」のフラッグシップモデルとして「PENTAX K-3 II」を5月22日に発売する。

【写真入りの記事】

 APS-Cサイズで有効画素数約2435万画素の原色フィルター搭載CMOSセンサを採用したデジタル一眼レフカメラ。中判デジタル一眼レフカメラ「PENTAX 645Z」でも採用する画像処理エンジン「PRIME III」を備え、鮮鋭で階調再現性にすぐれた高精細な画像を実現する。また、高感度撮影時のノイズを低減しているので、最高ISO感度51200でも撮影できる。

 本体には、装着できるすべてのペンタックスレンズで使え、高精度ジャイロセンサによって「Kシリーズ」最高性能の4.5段分の手ブレ補正効果を実現した本体内手ブレ補正機構「SR(Shake Reduction)」を搭載する。

 撮影機能は、イメージセンサユニットを1画素ずつ微細にずらしながら4回撮影した画像を1枚に合成することで、細部までディテールや色再現に優れた画像が得られる超解像技術「リアル・レゾリューション・システム」や、光学ローパスフィルターと同様のモアレ軽減効果の「ローパスセレクター」機能、イメージセンサ部を上下左右および回転方向に動かせる「SR」機構の利点を活かした「自動水平補正」や「構図微調整」などを備える。

 AF(オートフォーカス)モジュールには、ワイド27点AF対応の「SAFOX 11(サフォックスイレブン)」(中央部25点はクロスタイプ)を搭載し、中央とその上下3点はF2.8の光束にも対応するので、大口径レンズでのシビアなピント合わせに威力を発揮する。また、コンティニュアスAF時の追従性能を改善した。

 このほか、センサからの情報をオートフォーカスやホワイトバランスと連携することで、それぞれの性能を総合的に向上する「ペンタックス リアルタイムシーン解析システム」や、最高で毎秒8.3コマの高速連続撮影、H.264形式によるフルHD動画撮影など、多彩な機能に対応する。

 本体は、92点のシーリング部品を使用した防じん・防滴構造で、-1°Cまでの動作を保証する耐寒性能、20万回の作動に耐えるシャッター制御機構を備えつつ、上下および前後の外装に軽量・堅牢なマグネシウム合金を採用することで、コンパクトサイズを実現した。また、視野率約100%、倍率約0.95倍の光学ファインダー、3.2型の高精細液晶モニタ、GPSユニットなどを搭載する。

 対応メディアはSDXC/SDHC/SDカードで、Eye-FiカードやFLUカード、UHS-I準拠のカードも使える。サイズは幅131.5×高さ102.5×奥行き77.5mmで、重さは約785g。

 税別の実勢価格は、ボディのみが13万円前後、「smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF]DC WR」が付属する「PENTAX K-3 II 18-135WR レンズキット」が17万円台半ば、「HD PENTAX-DA 16-85mm F3.5-5.6ED DC WR」が付属する「PENTAX K-3 II 16-85WR レンズキット」が19万円台半ばの見込み。なお、「PENTAX K-3 II 16-85WR レンズキット」の発売日は未定。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150424-00000017-bcn-prod

2015年4月23日木曜日

オリンパスのタフネスデジカメ新フラッグシップ「STYLUS TG-4 Tough」

価格は少し高めだが、全体としては無難な仕様でしょう。

 オリンパスイメージングが4月21日、防水、防じん、耐衝撃、耐低温、耐荷重の5大タフ性能を兼ね備えたアウトドア撮影向けのコンパクトデジカメ「STYLUS TG-4 Tough」を発表。5月22日から販売を開始する。価格はオープンだが、実売予想価格は4万7000円前後。

 TG-4 Toughは、オリンパスのタフネスデジカメのフラッグシップモデルで、水深15メートルの防水性能(IPX8相当)、防塵性能(IP6X相当)、2.1メートルの耐落下衝撃性能、マイナス10度までの耐低温性能、100kgfの耐荷重性能を備えるのが特徴だ。F2.0の明るい大口径レンズを備え、暗いシーンにも強い。センサーは1/2.3型CMOSで、有効画素数は1600万画素。対応ISO感度は100~6400。

 レンズは35ミリ判換算で25ミリから100ミリ相当の光学4倍ズームで、センサーシフト式(動画時は電子式)の手ブレ補正機構も搭載する。レンズ先端から10ミリまで被写体に近づけるので、焦点距離100ミリ相当時で約6.9倍、超解像ズーム時には約13.8倍まで被写体を拡大して写せる顕微鏡モードも利用可能。被写体距離が10ミリの時に、カメラ背面のモニター上で表示倍率の確認もできる。十字キーを右に操作すると、顕微鏡の対物レンズを切り替えるように表示倍率を1倍→2倍→4倍→1倍のように、ステップで変倍できるのも特徴だ。

 さらに自動的に、手前から奥までピントをずらしながら、8枚を連続撮影し、ピントが合っている部分だけを抽出して合成することにより、深い深度でピントがあった写真を作り出す「深度合成モード」も搭載した。手前から奥まで、ピント位置をずらしながら、複数の画像を連続的に撮影するフォーカスブラケットモードも搭載している。

 Wi-FiやGPSといった、スマホ連携や位置情報の記録に便利な機能も装備。ハイエンドモデルらしく、自分でカスタマイズして写真を撮りたいユーザー向けに、RAW記録やピント位置を自在に設定できるAFターゲット選択、カスタム設定を用意したモードダイヤル、連続撮影した複数枚の写真から、明るく変化した部分のみを合成して花火や星の日周運動、ヘッドライトの軌跡などを簡単に写せるライブコンポジット、水中撮影に強いモードなども備える。

 液晶モニターは3型の46万ドット。外形寸法は幅111.5×高さ65.9×奥行き31.2ミリ、重さは247グラム(バッテリー、メモリーカードを含む)。ボディカラーはブラックとレッドの2色を用意する。

 オプションとして用意されているLEDライトガイドや防水フィッシュアイコンバーター、防水テレコンバーター、防水プロテクターなど、TG-3向けの周辺機器などはそのまま利用できる。

 なお、5月22日から8月31日までの期間中にTG-4 Toughを購入し、オンラインユーザー登録をした人を対象に、マンフロットのポケット三脚「MP1-BK(ブラック)」、コンバーターアダプター「CLA-T01」のいずれかをプレゼントするキャンペーンを実施する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150421-00000105-it_camera-prod

2015年4月21日火曜日

開放でボケ味を楽しみ、絞って極上の解像感も味わえる――シグマ「24mm F1.4 DG HSM」

価格は書いていないが、シグマのことだから、手頃なものを期待できそうですね。
是非とも手にして試してみたいところです。
ーーーーーーーー
シグマから究極の性能を誇る大口径24ミリが登場した。「Artライン」に属するこの「24mm F1.4 DG HSM」は、超低分散ガラスのFLD(“F” Low Dispertion)ガラスとSLD(Special Low Dispersion)ガラスをふんだんに採用し、サジタルコマフレアやにじみ、収差を徹底的に排除した同社らしいシャープなレンズだ。

【他の画像】

 レンズのルックスは他のシグマArtライン同様、シンプルで高級感あふれる外観だ。落ち着いたフィニッシュの鏡筒とマニュアルフォーカスしやすい幅広のフォーカスリングが頼もしい。重量は665グラムと手にズシリとくるが、クラス最高レベルの描写を考えると納得できる。レンズ構成は11群15枚でFLDガラス3枚、SLDガラス4枚を含んでいる。フィルター径は77ミリ、絞り羽根は9枚 (円形絞り)となっている。

 このレンズをニコン「D810」に装着してブラブラと撮り歩いたが、その描写には感心した。通常広角レンズというと広い範囲を隅々までシャープに克明に写しとるのが一般的だが、このレンズの場合それはもちろんのこと、開放値F1.4という明るさと、非常に浅い被写界深度を生かしたボケを楽しめるのだ。ピントが合った部分はとてもクッキリと、それ以外の部分は上品で消えゆくようなボケ味を見せてくれる。これは撮影していてとても楽しい。日中に開放値でこの味を堪能するには、ISO感度を低く設定できるニコンD810のようなカメラかNDフィルターが必要になるが、この優しく柔らかい描写は一度味わうと癖になりそうだ。

 このレンズは絞り開放からとてもシャープな描写を見せる。特に中央部はシグマArtラインらしくカリッとした写りだ。周辺光量は開放ではやや低下するが自然な落ち方である。2つほど絞ってやればほぼフラットになり気にならなくなるだろう。その時の解像感はまさに絶品だ。24ミリという広角でありながら開放値でボケ味を楽しみ、絞って極上の解像感をも味わえるレンズがこのSIGMA 24mm F1.4 DG HSMだ。SIGMA USB DOCKで各種設定がカスタマイズでき、マウント交換サービスで他マウントに変更できるのも本レンズの大きな特長でもある。

 港を出て行く船をF8に絞って撮影。船体から海面、背景の富士まで実にシャープな写りだ。メリハリがあり線がきめ細かい上質な描写だ。

 F6.3まで絞るとコントラストがグッとアップして抜群の描写を見せてくれる。鳥居の立体感、質感再現が素晴らしい。

 ニコンD810をISO64に設定しF1.4開放でホテルのゲートを撮った。フォーカス面からの自然で美しくブレンドされていくようなボケがとても心地よい。広角レンズの表現域をこのレンズは拡げてくれる。

 F1.4という開放値と最短撮影距離25センチを組み合わせれば、このような表現も可能になる。フォーカス面は極薄になるので慎重にピント合わせすることが必須だ。

 堀を流れる桜の花びら。F2.8でそれを捉えたが、画面中央部の被写界深度内にある花びらの描写に注目してほしい。とても繊細で克明な写りである。決して軽くないレンズだがここぞ、というときに持ち出したくなるキレ味だ。

 ググッと被写体に近づき、絞りを開放にすれば24ミリでもこのレンズなら美しいボケ味を得られる。オートフォーカスも静かで高速だ。

 F1.4開放でも縄のれんの細かいところまで確実に描写するのはシグマレンズらしいところ。写りを見ただけで触感まで伝わってくるようだ。明るく描写のいい24ミリを探しているのならば、真っ先に試してほしいレンズに仕上がっていると思う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150420-00000016-it_camera-prod

2000ミリ相当まで突き抜けた光学83倍ズームが笑うほど面白い――「COOLPIX P900」

これは色んな意味でモンスターですね。
月だけではなく、星座の撮影はどうだろうかは気になるところです。
ーーーーーーーー
いやあ、これはすごい。ここまでスコーンと突き抜けられると、もう細かい事はどうでもよくなるというか、もう降参です、というか、一芸に秀でたどころじゃないムチャっぷりがたまらなく面白くなる。そんなカメラが出たのである。ニコンの「COOLPIX P900」だ。

【他の画像】

 一眼レフ風の少々ゴツくてでかいボディを持つ超高倍率ズーム機。まあそれは珍しくない。毎年、50倍とか60倍のズーム倍率を誇るコンパクトデジカメは各社から出てる。

 P900がすごいのは、毎年少しずつズーム倍率が増えてきた中で、「そんなちまちまやってられるか、うちは一気に行くぞ!」とばかりに望遠側を“どかん”と伸ばしてきたのである。もうシャレになってないレベル。何しろ、望遠端が35mm判フィルム換算で2000ミリになる。「2つめの大台」に乗ったのだ。ズーム倍率は83倍である。

 ここまでムチャなスペックをやられたらもう何をかいわんや。

●何はともあれ2000ミリ相当はスゴい

 正直、今までこの手の超高倍率ズーム機はあまり評価していなかったのだ。1200ミリとか1365ミリ相当といわれても、イメージセンサーは1/2.3型と大きくないし、レンズ的にも無理してるから画質的にも微妙だし、使い勝手もぎこちないし、ボディは大きいし、それだったら600ミリ相当止まりでもミラーレス機に望遠レンズを付けた方がいいじゃないかと思ってたわけである。

 でも2000ミリ相当まであると全然違う。ここまでシャレにならない倍率だと、それだけで笑っちゃうくらい面白いのだ。

 なにしろ、これが、

 こうである。

 動画で見るともっと面白い。

 83倍ともなるともう画質云々とは違う価値が出てきちゃう。何しろ肉眼ではよく見えないものでも撮れるのだ。

 レンズの明るさはF2.8からF6.5。この超高倍率で広角端でF2.8を確保し、2000ミリ相当でもF6.5にとどめてるのもよし。

 さすがにめいっぱい望遠にすると鏡胴もぐんと伸びて巨大なカメラになるが、まあその姿も悪くない。

 イメージセンサーが1/2.3型の1600万画素なので、ISO感度を上げるとディテールが怪しくなるのはしょうがない。オートではISO800まで上がる。マニュアルでは最高でISO6400だ。

 ボディは他社の廉価な高倍率ズーム機に比べるとしっかり作ってあり、けっこう剛性感があってグリップ感もよいし、アイセンサーを使ったEVFと背面モニターの自動切り替えも搭載(低価格な超高倍率機ではアイセンサーを持たないものが多い)しているし、背面モニターはバリアングル式なので自由なアングルで撮れる。P900は「P」シリーズを名乗るだけある。

 ただEVFのクオリティはそれなりだ。

 操作系もよい。電子ダイヤルも背面のロータリーダイヤルも装備。グリップ感もしっかりあって、構えた感じもしっくりくる。せっかく2つもダイヤルがあるのに効率よく使えてない(マニュアル露出時以外は片方のダイヤルが空いちゃう)のは残念な点だ。

 ズームレバーもシャッター回りと鏡胴側面と2カ所にあり、使いやすい方を選べる。

 撮影モードはオートのほか、PASMの各マニュアル系モード、デジタルエフェクトモード、よくつかう夜景モードや風景モードは独立したモードに、さらにシーンモードが用意されている。

 特にシーンモードの「月」と「鳥」に注目だ。普通のカメラにはないモードだからね。P900は月と鳥を撮るカメラだといってるかのようだ。

●「月」モードで月を狙え!

 超望遠レンズを手にしたとき、どこにいても誰でも手軽に撮れる、しかも超望遠じゃないと面白くない被写体がある。「月」である。でも普通はわざわざ月を撮影するためだけの「月」モードなんて用意しないでしょ。

 もう月モードがあるだけでこのカメラは面白い。

 月モードがあれば、まあ当然雲がなくて月が見えてないとだめだけど、誰でも簡単に月を撮れるのだ。まず月モードにして、月を画面中央に捉える。

 そして中央に捉えたらOKボタンを押す。すると自動的に2000ミリ相当の最高倍率まで上がるのだ。

 月モードには月をどんな色で撮るかを5種類から選べる。今回はクールな月を撮ろうってことで、青くしてみた。

 ちなみに、月は手持ちでも簡単に撮れる。満月に近くて雲がないときは非常に明るいので、ISO100で1/250秒くらいでOKなのだ。P900はブレを確実にふせぐためか、ISO220で1/500秒となった。

 オートモードだけれども、さらにデジタルズームをめいっぱい効かして撮ってみたのがこちら。

 さすがに等倍表示をするとディテールがつぶれてるけど、手持ちでこれが撮れちゃうのは斬新だ。

●「鳥」モードでカワセミを撮れ

 「月」モードと並んで楽しいのが「鳥」モード。

 超望遠カメラを手にしたら撮ってみたい被写体の、「月」に続く第2位だ(わたしの脳内調べ)。そこで「鳥」モードである。「鳥」モードではOKボタンを押すと自動的に800ミリ相当にズーミングする。800ミリ相当で狙いをさだめ、必要な焦点距離にして撮りましょうということか。

 鳥を撮るときはなるべくシャッタースピードを速く、1/1000秒以上にしたいが、F6.5ではなかなか難しい。P900はちょこまか動き回る鳥よりは、遠くにいて止まってる鳥を撮る用と思っていい。

 まあ2000ミリ相当の望遠+P900のEVFでは、動いてる鳥を追うのも難しいしね。

 とはいえ、鳥もちょこまかと顔を動かしたり毛繕いしたりするので、連写モードで押さえておくのがよいだろう。

 さて空は曇ってきたけれども、いよいよカワセミ撮影である。カワセミがいそうな川沿いをぶらぶら散歩してたら対岸に発見。そっとカメラを構えて狙う。

 このときに役立つのが、側面にあるクイックバックズームボタン。2000ミリともなると、すぐ被写体を見失う。ちょっと動いただけでどこを撮ろうとしてたか分からなくなる。

 そのときこのボタンを押すと、押している間だけズームアウトするので、それで被写体を中央に捉えてからボタンを離せば、またしっかり中央に捉えられるのだ。このボタン、P900が最初というわけじゃないが、今回はじめて「この機能って役にたつんだな」と思った次第。

 ではカワセミでもう一度、どれだけ高倍率かを見てみよう。

 ここでOKボタンを押して800ミリ相当にする。鳥を捕捉するときにほどよい焦点距離だ。

 さらに2000ミリまで伸ばす。

 ここまで寄れました。

 ただ、連写時はバッファがいっぱいになるとしばらく撮影できなくなり、気をつけないとシャッターチャンスを逃す。そこは残念。

●GPSやWi-Fiも搭載

 ざっと楽しんだところでそれ以外のシーンモードも。

 ペットモードは「ペットの顔を検出すると自動撮影する」という技。正面を向いてくれていればけっこうちゃんと認識する。

 料理モードは月モードと同様色合いを選べるが、あまり色合いを選べても、とは思う。全体にもうちょっと明るめにし、白い皿を白くなるようホワイトバランスをしっかり合わせた上での微調整がしたかった。

 夜景モードは手持ち夜景と三脚夜景を選べる。手持ち夜景にするとシャッタースピードが早めになって手持ちでもブレずに撮れる。

 逆光モードではHDR撮影のオン/オフも指定できる。

 撮影機能以外では、Wi-FiとGPSの両方搭載もポイントが高い。

 Wi-FiはNFCを使った簡単な接続が可能(Android機の場合)。Wi-Fi接続した状態で、カメラ側で撮影することもできる。その場合、撮った端からスマホに写真が送られてくる感じ。

 GPSは写真に位置情報を付けるほか、ログ機能(log形式のファイルで保存される)や、POI機能も装備している。

 POIは「Point Of Interest」の略。位置情報と連動して、その近くにあるランドマークを表示してくれる。

●これだけ遊べてこの価格なら十分堪能できる

 なお、ボディサイズは、同社のエントリー向け一眼レフ「D5500」より高さも幅もデカい。重さも撮影時重量で約899グラム(つまり約900グラム!)と1/2.3型センサー搭載機としてはヘビー級だ。

 価格も他社の60倍ズーム機に比べるとちょっと高め。

 まあこのカメラを日常のスナップ用の持ち歩く人はいないわけで、やはり1000ミリ相当以上の超望遠写真を撮りたい人がターゲットであるから、無理に軽く小さくするよりは、ある程度しっかり構えて撮れるボディにしたのは正解だ。その辺を加味すると、このハイエンドコンデジに近い価格も安く見えてくる。

 バッテリーもUSB充電できる(microUSB端子なのでコンビニに売ってるケーブルでも……たぶん可)ので、撮影途中にバッテリーの残量が厳しくなってもモバイルバッテリーで対応できる。

 それにしても、2000ミリ相当はすごい。ここまで寄って撮れるとなると、普通のカメラとは別の楽しみ方が出てくる。月や鳥といった遠くのものを撮るのはもちろん、なんてことない風景も、2000ミリでぐわっと寄ると予想外のものが撮れたりするし、超望遠ならではの圧縮感を利用した描写も楽しめるわけで、なんともスゴいカメラでありました。

 ここまで突き抜けちゃうともう感嘆しかありません。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150420-00000017-it_camera-prod

2015年4月20日月曜日

ソニー、35ミリフルサイズ対応のEマウントレンズ2本とコンバーター2種を発表

α7にふさわしいレンズです。
後は予算次第ですね。
ーーーーーーーー
ソニーが4月6日、「α7 II」などの35ミリフルサイズセンサーを搭載した、Eマウント対応カメラ向けの新しい交換レンズを発表した。カメラと写真の展示会「CP+ 2015」に参考展示されていたレンズのうちの2本で、α7シリーズ向けの高性能レンズ群が拡充される。

【他の画像】

 1本は「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA(SEL35F14Z)」で、ZEISSロゴを配した大口径広角単焦点レンズ。Eマウントレンズとしては初めて開放F値1.4を実現。ダイレクトドライブSSM(Super Sonicwave Motor)により、静かで精度の高いピント合わせが可能だという。9枚羽の円形絞りも特徴だ。発売は6月の予定で、希望小売価格は22万円(税別)。

 もう1本は、開放F値2.0の、焦点距離28ミリの広角単焦点レンズ「FE 28mm F2(SEL28F20)」。9枚羽根の円形絞りと高度非球面AA(Advanced Aspherical)レンズ1枚を含む非球面レンズ採用のレンズ構成によりコンパクトなボディながら美しいボケ味とシャープな描写を実現したという。

 このレンズには専用のコンバーターレンズが別売で用意されているのも特徴だ。「ウルトラワイドコンバーター(SEL075UWC)」は、倍率0.75倍の広角コンバーターで、FE 28mm F2に装着すると焦点距離が21ミリになる。「フィッシュアイコンバーター(SEL057FEC)」は、倍率0.57倍の魚眼コンバーターレンズで、FE 28mm F2に取り付けると焦点距離16ミリの対角線魚眼レンズとして使える。コンバーター装着時の開放F値は3.5。単焦点レンズを複数そろえるよりもリーズナブルな価格でいろいろな画角が楽しめる。

 FE 28mm F2の希望小売価格は6万5000円(税別)、発売は4月17日の予定だ。ウルトラワイドコンバーターは4月17日発売で3万8000円(税別)、フィッシュアイコンバーターは5月22日発売で4万5000円(税別)。

 これらのレンズは、4月7日から、銀座・ソニーショールーム、ソニーストア 大阪、ソニーストア 名古屋で先行展示を行う。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150406-00000063-it_camera-prod

マイクロフォーサーズ向けレンズ2種、パナソニックから、中望遠とマクロ

手頃な価格設定といえるでしょう。
ーーーーーーーー
パナソニックは、マイクロフォーサーズの交換レンズで、中望遠のポートレートレンズLUMIX G 42.5mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S.「H-HS043」と、標準マクロレンズLUMIX G MACRO 30mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.「H-HS030」の2機種を4月23日に発売する。

【写真入りの記事】

 LUMIX G 42.5mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S.「H-HS043」は、35mmフィルム換算で85mm相当の焦点距離42.5mm、開放F値1.7の中望遠レンズ。大口径ながら小型・軽量なので、持ち運びやすい。ポートレート撮影に適した焦点距離で、大口径短焦点レンズならではの美しいボケ味を実現しており、夕暮れや薄暗い室内での撮影にも適している。

 最短撮影距離は撮像面から31cmで、テーブルフォトの撮影にも使いやすい。AFは240fps駆動と高速で、高精度なピント合わせを実現する。また、光学式手ブレ補正(POWER O.I.S.)を搭載し、手持ち撮影時の手ブレを抑える。カラーは、ブラック、シルバーの2色。サイズは最大径55.0×長さ50.0mmで、重さは約130g。フィルター径は37mm。税別価格は5万円。

 LUMIX G MACRO 30mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.「H-HS030」は、35mmフィルム換算で60mm相当の焦点距離30mmの標準マクロレンズ。最短撮影距離は10.5cmで、等倍マクロ撮影が可能。人間の視野に近い焦点距離を活かした、自然なパースペクティブでのスナップ撮影やポートレート撮影も楽しめる。

 開放F値は2.8と明るく、マクロ撮影や通常の撮影において、美しいボケ味を楽しめる。また、無限遠から35mmフィルム換算で2倍相当の等倍マクロまでの全域で、安定した高コントラストと高解像度を実現する。このほか、「H-HS043」と同様に、240fps駆動の高速AFと光学式手ブレ補正(POWER O.I.S.)を備える。サイズは最大径58.8×長さ63.5mmで、重さは約180g。フィルター径は46mm。税別価格は5万7000円。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150407-00000016-bcn-prod

キヤノン、静止画撮影にも対応する小型・軽量の業務用4Kビデオカメラ

 キヤノンは、4K動画の撮影と、約1200万画素の静止画撮影が可能な小型・軽量で4K対応の業務用デジタルビデオカメラ「XC10」を、6月中旬に発売する。価格はオープンで、税別の実勢価格は22万円前後の見込み。

【写真入りの記事】

 映像制作に携わるプロや、ハイアマチュアユーザー向けモデルで、高画質と小型・軽量を両立した1画素あたりの受光面積が大きい1.0型高感度CMOSセンサと、映像処理プラットフォーム「DIGIC DV 5」によって、最高感度ISO20000での4K動画撮影に対応し、低照度撮影時でも低ノイズを実現した。

 レンズは35mmフィルム換算で27.3~273mm相当の光学10倍ズームレンズを搭載。UDレンズとHi-UDレンズの採用などによってレンズ部の小型化と諸収差の補正を両立するとともに、新開発のガイドバーを内蔵した沈胴鏡筒でズーム移動時のレンズ直進性を向上し、ズームを操作しながらでも安定した映像を撮影できる。なお、動画フォーマットには新たに開発したXF-AVCを採用する。

 静止画撮影では、最高ISO20000での高精細な静止画撮影に対応し、静止画撮影用のメカシャッターを搭載することで、高速に動く被写体でも歪みなく撮影できる。静止画撮影時は、35mmフィルム換算で24.1~241mm相当の光学10倍ズームで撮影でき、4K動画から約829万画素の静止画を切り出せる「4Kフレームキャプチャー」機能も備える。

 このほか、背面の液晶モニタには静電容量方式のタッチパネルを採用し、メニュー画面での直感的なタッチ操作と、十字キー操作の両方に対応する。また、4分の1倍のスローモーションから1200倍のファーストモーション撮影ができる「Slow & Fastモーション」など、多彩な機能を搭載する。

 対応メディアはCFast 2.0カード、SDXC/SDHC/SDカードで、CFast 2.0カードは4K動画、SDカードはフルHD動画、静止画、メニューなどを保存できる。サイズは幅125×高さ102×奥行き122mmで、重さは約1040g。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150409-00000008-bcn-prod

わずか45グラム・超小型ウェアラブルカメラ パナソニック初の一体型

パナソニックは4月14日、重さ45グラムと小型軽量な円筒型のウェアラブルカメラ「HX-A1H」を5月21日に発売すると発表した。カメラ部と本体部を統合した一体型は同社初。オープン価格で、実売予想価格は3万円前後(税別)。

 サイズは26.0(幅)×26.0(高さ)×83.1(奥行き)ミリ。左右どちら側にも本体を装着できるヘッドマウントを同梱。防水、防塵、耐衝撃、耐寒設計で、水辺やウインタースポーツなどで活用できる。

 専用アプリをインストールしたスマートフォンと連携させれば、スマートフォンをライブビューリモコンとして使用可能。「ワイヤレス ワイプ撮り」機能に対応している同社製デジタルビデオカメラと無線LAN接続し、同製品の映像をデジタルビデオカメラの子画面に映して同時に記録することもできる。

 約354万画素の1/3インチMOS固体撮像素子を搭載し、フルHD(1920×1080ピクセル/30p)の動画撮影が可能。バッテリーは内蔵リチウムイオン充電池、記録媒体はmicroSDXC/microSDカード。無線LAN(IEEE802.11b/g/n)に対応し、USB端子などを備えた

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150414-00000091-zdn_n-prod

ニセ「D4S」も見つかる ニコン、一眼レフの不正改造品に注意呼び掛け

残念ながら、偽物はいつまでたっても絶えません。
安さを求めるのはいいが、このような詐欺に引っ掛からないように注意しましょう。
ーーーーーーーー
ニコンはこのほど、同社製デジタル一眼カメラの不正改造品や模倣品が、同社サービス機関に修理のため持ち込まれる事例を確認しているとし、注意を呼び掛けた。不正改造品・模倣品に同社の保証規定は適用されないため、点検、修理はできないという。

【「統合表示」でカメラ名を確認できる】

 不正改造品はネットオークションなどで流通しているとみられ、「D800」に「D800E」の外観カバーを不正に換装して「D800E」をうたう改造品や、「D4」に「D4S」の外観カバーを不正に換装した改造品、「D7100」に「D610」の銘版などを不正に換装した改造品などを確認しているという。

 真のカメラ名は、カメラの液晶ディスプレイの1コマ表示モードで「統合表示」にした際に右上に表示される。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150415-00000079-zdn_n-prod

2015年4月4日土曜日

5m防水のスポーツカメラ、1.2mからの落下にも耐える、マスプロ電工がKodakブランドで

コダックもブランドもついここまで落ちたかと思うと、ちょっと悲しくなる。
廉価版のタフカメラということですね。
ーーーーーーーー

マスプロ電工は、アウトドアやレジャー、スポーツに適した防水対応スポーツカメラ「Kodak PIXPRO WP1」を、4月16日にヨドバシカメラ、ビックカメラグループ、ケーズデンキ、エディオングループ各店舗、公式通販サイトで発売する。価格はオープンで、税別の実勢価格は1万5500円前後の見込み。

 1600万画素のCCDセンサを搭載し、水深約5mまでの水圧に耐えられる防水性能、約1.2mの高さからの落下に耐えられる耐衝撃性能を備え、アクティブなシーンでも安心して使えるスポーツカメラ。

 本体背面には2.7インチの液晶モニタを搭載し、解像度1280×720の動画撮影もできる。このほか、顔認識機能によって、自動で顔に露出を合わせた撮影ができ、まばたきを検出した場合は画面に警告を表示する。

 対応メディアはmicroSDHC/microSDカードで、8MBの内蔵メモリも備える。電源は単3形乾電池×2本。サイズは幅107.1×高さ59.8×奥行き28.0mmで、重さは約130g。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150403-00000017-bcn-prod

2015年4月2日木曜日

ニコン、ミラーレス新モデル「Nikon 1 J5」

  ニコンもつい4Kビデオ!

 ニコンイメージングジャパンは、レンズ交換式ミラーレスカメラ「Nikon 1 J5」を4月下旬に発売する。オープン価格で、ニコンダイレクト価格はボディが5万4540円(税込)、ダブルズームレンズキットが7万9920円(同)。 ニコンイメージングジャパンは、レンズ交換式ミラーレスカメラ「Nikon 1 J5」を4月下旬に発売する。オープン価格で、ニコンダイレクト価格はボディが5万4540円(税込)、ダブルズームレンズキットが7万9920円(同)。

【ブラックボディも】

 ニコンCXフォーマット(13.2×8.8ミリ)の有効2081万画素 裏面照射型CMOSセンサーを搭載。新画像処理エンジン「EXPEED 5A」と組み合わせ、ISO 160~12800相当の感度域でノイズを抑えるという、ノイズリダクションも備え、ISO 6400(NR)/12800(NR)の高感度設定も可能だ。ニコンのデジタルカメラとしては初めて4K(3840×2160ピクセル)の動画撮影に対応する。

 メカニカルなダイヤルを備えたシンプルなボディデザインに、自分撮りも可能なチルト式液晶ディスプレイなどを備え、ボディのみ約231グラムと携帯性も高いとしている。

 スマートフォンなどと容易に接続できるWi-Fiボタンを備えるほか、NFC対応スマートデバイスならタッチだけでWi-Fi接続できる。

ニコンCXフォーマット(13.2×8.8ミリ)の有効2081万画素 裏面照射型CMOSセンサーを搭載。新画像処理エンジン「EXPEED 5A」と組み合わせ、ISO 160~12800相当の感度域でノイズを抑えるという、ノイズリダクションも備え、ISO 6400(NR)/12800(NR)の高感度設定も可能だ。ニコンのデジタルカメラとしては初めて4K(3840×2160ピクセル)の動画撮影に対応する。

 メカニカルなダイヤルを備えたシンプルなボディデザインに、自分撮りも可能なチルト式液晶ディスプレイなどを備え、ボディのみ約231グラムと携帯性も高いとしている。

 スマートフォンなどと容易に接続できるWi-Fiボタンを備えるほか、NFC対応スマートデバイスならタッチだけでWi-Fi接続できる。

2015年4月1日水曜日

暗所AFとバッファ性能が進化した快適操作の一眼レフ――ニコン「D7200」

厳しい条件での撮影にほしい一デジでしょう。
ーーーーーーーー
ニコンから、APS-Cサイズセンサーを搭載した一眼レフの新作として、「D7200」が登場した。2013年に発売された「D7100」の後継機で、AFや連写、高感度などの強化を図っている。

【その他の画像】

 外観デザインは、前モデルD7100を継承する。正面から見ると、ペンタプリズム部の出っ張りが低く抑えられた凝縮感のあるシルエットラインが際立ち、メーカーロゴの刻印部分から両サイドへとつながる曲線的な面取り処理が特徴的なスタイリングだ。

 外形寸法は幅135.5×奥行き106.5×高さ76ミリで、バッテリーとカード込みのボディ質量は765グラム。これらの数値は、D7100とまったく同じだ。APS-Cサイズセンサーを搭載した中級以上の一眼レフとしては比較的小型軽量のボディといっていい。

 上面と背面カバーの素材には高品位なマグネシウム合金を採用。手にするとしっかりとした剛性が感じられる外装だ。各接合部にはシーリングが施され、防塵防滴にも対応する。

 ホールド性については、グリップ部のくぼみがやや浅く感じるが、形状は滑らかで手になじむ。今回主に試用したキット付属の高倍率ズーム「AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR」装着時のバランスは悪くない。

 最初の写真は、高倍率ズームのワイド端となる18ミリ側で撮影したもの。強い光が当たった中央の建物はシャープに解像し、外壁の質感がリアルに再現されている。

 次は、高倍率ズームのテレ端で撮影したもの。開放値は特に明るくはないが、被写体までの距離が短く、被写体から背景までの距離が離れている場合には、このように背景部分はしっかりとぼけて、奥行きのある描写が得られる。

 同じく高倍率ズームの140ミリ側で撮影。このレンズは、ズーム全域で最短45センチまで近寄れるので、こうした花のクローズアップ用にも使いやすい。

 次の2枚は明るい単焦点レンズ「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」で写したもの。質量185グラムの軽量レンズであり、持ち運びの負担は少ない。描写は、開放値付近のやわらかいボケが楽しめる。

●暗所でも確実にピントが合う-3EV対応のAF

 前モデルD7100からの主な進化のポイントは3つある。1つめは、連写の際のバッファ容量が増えたこと。連写のスピード自体は、前モデルと同じく最高約6コマ/秒(撮像範囲1.3×時は、約7コマ/秒)だが、連続撮影可能コマ数は、JPEG最高画質で従来の33コマから100コマに、14ビットロスレス圧縮RAWで従来の6コマから18コマへと強化されている。

 2つめは、低輝度条件でのAF検出範囲が広がったこと。51点AFシステムのうち中央の1点は-3EVに新対応。夕方や屋内などの薄暗いシーンでのAF撮影に有利になった。次の2枚は光量が乏しい室内シーンだが、狙いどおりの点にきっちりピントを合わせることができた。

 3つめの改良点は、高感度にいっそう強くなったこと。常用感度は前モデルD7100より2段向上し、ISO25600に対応する。さらにISO51200とISO102400のモノクロ撮影も選べる。

 そのほか、発色の調整機能であるピクチャーコントロールには新たに「フラット」が加わり、各項目のパラメーターには「明瞭度」が追加。動画関連では、微速度撮影機能を搭載。付加機能としては無線LANを内蔵し、NFCにも対応した。

 撮像素子にはAPS-Cサイズ相当の有効2416万画素CMOSセンサーを、画像処理エンジンには「EXPEED 4」をそれぞれ搭載する。

 次の写真は、蔵造りの外観をクローズアップで捉えたもの。利便性重視の高倍率ズームのため周辺画質は高解像とはいえないが、歴史を感じる重厚な雰囲気は狙いどおりに表現できた。

 ピクチャーコントロールから「モノクローム」を選択し、明瞭度を+3に、コントラストを+2にそれぞれ設定して撮影。神殿を思わせるコンクリート建築の造形を際立たせた。

 単焦点レンズの開放値で撮影。背景をぼかして奥行きのある表現を狙った。高倍率ズームのみでは同じような写真ばかりになりがちだが、明るい単焦点を1本加えると、写真全体の流れにメリハリを与えられる。

 今回の試用では、ボディ1台+レンズ2本というスタイルで街歩きを楽しんだ。そんな気軽なスナップ用途でも、D7200のスピーディなAFと短いレリーズタイムラグが非常に快適に感じられた。小さくて短いシャッター音も気持ちいい。

 画期的な新機能を搭載したわけではないが、暗所AF性能や連写時のバッファ性能を高めたことで、使い勝手は確実に向上している。ただ個人的には、可動式液晶の採用が見送られたのが少し残念に思う。下位の「D5500」とは異なり、液晶ライブビュー撮影よりも光学ファインダーでの撮影を重視したモデルという位置付けなのだろう。

 ボディの剛性感や撮影時のレリーズの感触、各種機能へのアクセス性は、当然かもしれないがD5000系のモデルに比べてワンランク上だ。光学ファインダーを使って、心地よい操作感でスナップやポートレート、風景写真を楽しみたい人におすすめできる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150331-00000015-it_camera-prod