メーカーとしては、新しい市場の「掘り下げ」で必死で、「機能性」を追求しすぎたため、このような逆効果の商品が生まれるわけです。人類の「文明」はすでに千年単位になっていて、これまでわけの分からない化学製品を使わなくても普通(定義にもよるけど)に生きてこられました。
逆に、たとえば防菌製品を使いすぎたお蔭で、人々の免疫力が低下し、様々な病気にかかりやすくなってきているようにも見えます。さらに悲しいのは、その逆効果を研究・防止するような努力はほとんどされていないことです。それはそうと、利益につながらない(というか逆に減らされる)ような活動にはだれもお金をだす(いわゆる「投資する」)ことはあり得ないでしょう。
読売新聞(ヨミドクター) 5月7日(火)15時31分配信
「肌に接触」「汗かいた状態で使用」避けてウイルス除去などをうたった二酸化塩素による除菌剤で、首から下げる携帯型の商品に、化学やけどを負う恐れがあると、国民生活センターが注意を呼びかけている。
肌に直接触れたり、汗をかいたりする状況では使わず、特に乳幼児や高齢者の使用は避けた方がいいという。
同センターは、インターネットを通じて購入できる6銘柄について動物実験を実施。汗などで蒸れた状態で事故が起こることが考えられたため、表面を湿らせて実験した。3銘柄で皮膚のただれや脱毛など、化学やけどとみられる皮膚症状があった。
このうち2銘柄は2週間たっても治らない重い症状だった。いずれも、商品やパッケージの表示に、化学やけどなどの皮膚障害について、明確な注意を促す内容の記載はなかったという。
首下げタイプの除菌剤を巡っては、今年2月、次亜塩素酸ナトリウムを含む除菌剤「ウイルスプロテクター」で、化学やけどを負う事故が相次いでいるとして、消費者庁が使用中止を求めた。事業者が自主回収を進めている。
同センターには2月以降、二酸化塩素を使った首下げタイプの除菌剤で、化学やけどを負ったとする相談が7件寄せられていた。
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