「誰も辞めない職場づくり」とは実に素晴らしいものです。問題は会社は今の数倍、数十倍になった時でも同じかです。過去オムロンの立石社長は「大企業病」という本を書きました。企業が大きくなると、必ず何かしらの問題が現れで、それで下手すると会社がためにはなってしまいます。また、めでたく上場したら、経営者の考え方はまたがらりと変わる可能性もあります。というのも、いつものお客様の他に、株主という新しい神様が君臨し始めるからです。
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エンジニアtype 5月4日 14時48分配信
「これからの時代、プログラマーをやりたい人にとって、GitHubアカウントを持たなくて済むのは小学生までとなるでしょう」
有名プログラマーの小飼弾氏が弊誌対談(以下リンク参照)でこう述べるほど、世界中のプログラマーに利用されるようになった"ソーシャルコーディング"(開発プロジェクト共有)サービス『GitHub』。
サービス開始からわずか5年で、利用者は個人・法人を問わず全世界300万人を突破。日本でも、いまや就職の際にGitHubアカウントの提示を求める企業が登場するほどだ。
さて、GitHubがユニークなのは、そのサービスコンセプトや成長スピードだけではない。組織や経営理念も、一風変わったものとして知られている。
「創業から今までに辞めた社員が1人もいない」、「従業員約150名(2013年2月時点)のうち、マネジャーは1人もいない」、「勤務時間は完全フリー」、「2/3がリモートで働く」
などといった話は有名だ。こうした希有な体制を支えているのは、同社内で築かれた優れたチームワークである。
彼らがいかにしてGitHubの開発メンバーの存在価値を最大化し、それを維持し続けているのか。そんな疑問を通じて、「プログラマーのクリエイティビティを最大限に引き出すために必要な要素」とは何かを、COOのPJ Hyett氏(以下PJ氏)と、CIOのScott Chacon氏に聞いた。
誰も辞めないのは「誰が一番良いアイデアを持つか」で仕事が進むから
プログラマーによる、プログラマーのための職場づくりが行われるGitHub
—— はじめに、GitHubのサービスモットーを教えていただけますか?
PJ GitHubは、ソーシャルコーディングを提唱していることからも分かるように、よりネットワーキングや開発者個人にフォーカスしたサービスです。僕たちのコアとなる考え方としてあるのが、「技術者にとって楽しい環境を作る」ということ。
GitHubを通して、楽しくコラボレーションし、楽しく作るのをモットーとしています。だから、エンジニア同士がフォローしたり、プロジェクトをフォローしたり、個人単位で活動が分かる仕組みとなっています。
—— PJさんは創業メンバーですが、Scottさんはいつジョインしたのですか?
PJ もともと3人でGitHubを創業した後、最初に採用したのが彼です。Scottは当時、業務委託としてGitHubにかかわってくれていて、そのころから僕たちよりもGitに詳しかったんです。会う度に違う言語でGitHubを書き換えてきたりしてちょっとクレイジーだったけど(笑)、本当にエキスパートでした。
だから、僕たちは何の迷いもなくScottを最初のメンバーとして迎え入れることができたんです。
—— Scottさんに聞きたいのですが、GitHubにジョインしてみて、今まで所属していた会社との大きな違いはありましたか?
Scott 僕が以前いた開発会社では、仕事内容や役職によって役割が細分化されていたんだ。そして、給与の高さも在籍年数の長さで決まってしまうようなところがあった。一方、GitHubでは「誰が一番良いアイデアを持っているか?」を基準にプロジェクトが進んでいく。そう、まるでオープンソースプロジェクトのようにね。そこが大きな違いかな。
■ 「すべてをオープンにする」ことで社員の創造性を引き出す
—— そのようなフルフラットな組織の中で、個人やプロジェクトチームのアウトプットを最大化するために心掛けていることは何ですか?
PJ 働き方やライフスタイルは、人によってさまざまじゃないですか。それなら好きな時に働けるような環境にすればいい、というのが僕たちのスタンスです。
そこで僕らがやっているのは、常にオンラインでつながっているようにすること。オンラインでつながってさえいれば、チャットで打ち合わせもできるし、GitHubでプロジェクトをシェアすることもできる。だから会議はないし、働く場所も問わない。能力のあるプログラマーが、自分の好きなように働けるんです。
この考え方は働く環境に限った話ではなく、それぞれが担当するプロジェクトでも同じことが言えます。
PJ トップダウンでやるべきプロジェクトを決めるのではなく、オープンソースプロジェクトのように自分が興味のあるプロジェクトを選べるのです。全員が自ら選んでプロジェクトにジョインしているので、皆とても情熱的になるし、だからこそクリエイティビティを最大化できているんだと思います。
—— 今の社員数は約150人くらいだそうですが、その規模の社員数で「フルフラットな働き方」をしていると、プロジェクトが破綻しそうな気がしますが。
PJ 僕たちはそうは思いません。今は数カ月に1回、皆で集まる機会があるのですが、そこで皆とGitHubのビジョンを共有しています。そこで、僕らのビジョンに対してどう思っているかが分かるんです。
—— 貴社の経営理念として有名な、「ビジョンステートメントで働く」ということですね。
PJ そうです。Gitがあればプロジェクトの進捗状況や生産性なども細かくチェックできるので、それを見ていれば、日々顔を合わせなくてもメンバーがどう感じながら働いているか大体分かりますしね。
上手く進んでいないプロジェクトがあったら、プロジェクトメンバーに集まってもらって少し軌道修正することもありますが、オープンソースだからこそ分かることもあるんですよ。
—— 創業から1人も社員が辞めていない理由も、そういった社風が起因しているのかもしれないですね。
PJ なぜGitHubが存在するのか。僕たちがどう考え、どう方向性を決めているのか、といったことも含めて、すべてオープンにしています。また、新しいチームメンバーを採用する時点で「1人で働くより、皆でシェアしながら働いた方がいい」ということに共感してもらっている。そういうところも関係しているかもしれないですね。
続きは以下のリンクからどうぞ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130504-00010000-etype-sci
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