別のニュースでは、「秒速80メートル、直径1キロ以上に及ぶ巨大な竜巻が発生し米国南部のオクラホマ州などを襲った。」と報道しました。秒速80メートルは、つまり時速288キロの速度です。
巨大な渦は消滅までの40分間に小学校をのみ込み、多くの子供たちが犠牲になった。米オクラホマ州で20日午後(現地時間)に発生した巨大竜巻。「助けて!」。がれきの下から聞こえる声を頼りに、救急隊員やボランティアは夜を徹して、行方不明者の救助活動を続けた。
米ニューヨーク・タイムズなどによると、竜巻は午後2時56分ごろに発生。同州オクラホマシティーから南に約20キロのところにあるムーア市のブライアーウッド小学校の校舎は、屋根が吹き飛ばされ、周囲から飛んできてつぶれた車などのがれきが積み上がった。
体育館も跡形がなくなるほどの被害で、顔から流血しながら児童らを抱えて安全な場所へ避難する教員の姿などが報じられた。教員は児童に覆いかぶさって守ったといい、児童たちは全員、無事だった。
続いて竜巻の直撃を受けたのは、約1・5キロ東にあるプラザタワーズ小学校。地元テレビによると、同校は、3年生の教室が丸ごと吹き飛ばされた上、ほかの校舎は壁がなぎ倒され、骨組みがあらわになった。
竜巻が学校を襲った当時、校内にいたという女性教諭は「4~6年生の児童6人とトイレに一緒に逃げ込んだ。学校の上を竜巻が通り過ぎた後、助けを求めて近くの教会に走った」と顔を引きつらせた。
当時、校内には多数の児童と教員がおり、20~30人以上が生き埋めになったとみられている。被災直後から救助活動に当たっていた男性救急隊員は「がれきの下から助けを求める声や泣き声が聞こえてきた」と振り返った。
同校では、被災直後からボランティアも加わって懸命の救助活動が続けられ、何人かは倒れた壁の隙間などから救出されたが、児童7人が犠牲になった。
「奇跡的な救出を祈っている」「どうか子供たちを見つけてあげて」。同校の交流サイト「フェイスブック」のページには、全米から児童らの救出を願うメッセージが相次いだ。
「どのように表現したらいいのか分からない。すべてなくなった。恐ろしい光景が広がっている」。2つの小学校の様子をヘリコプターに乗って上空から生中継した地元テレビ局の男性リポーターは、声を震わせながら中継した。
ニューヨーク・タイムズによると、竜巻は2つの学校を巻き込んだ後、さらに東に進み、地元の人々が集まっていた映画館や救命救急の要となる病院も襲った。病院では警報発令を受け、看護師や避難してきた住民が被災に備えた。竜巻が過ぎ去った後、病院にあった医療機器は散乱し、甚大な被害を受けたという。
警報を受けて病院に4歳の娘と一緒に避難したサラ・ジョンソンさんは「竜巻が近づいてくるのが分かったので、地面に打ち付けられないように、みんなで床に腹ばいになって構えた」と証言。娘を自分と壁の間に挟んで頭からマットレスをかぶせて守ったという。ただ、夫とはまだ連絡が取れていない。
竜巻は40分後の午後3時36分に消滅するまでの間に、民家や託児所など複数の建物にも被害を与え、学校にいた児童以外の子供も巻き込まれた。
15人の子供を預かっていた地元の託児所では竜巻が直撃する前に、幼児らを2つのトイレに避難させたといい、職員のキャシー・ウィルソンさんは「トイレの中で、歌を歌って子供たちがパニックにならないように努めた」と話した。15人の子供にけがはなかった。
救助隊員らは日没後も、投光器の明かりを頼りに夜を徹して捜索活動を続行。停電も続く中、住民らは不安な夜を過ごした。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130521/amr13052121270013-n1.htm
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