2013年5月23日木曜日

製薬大手社員、臨床論文に不適切関与 研究の中立に問題

 薬でも、サプリメントでも、所詮利益を出すための商品です。商品である以上、悪徳な製造者もいる可能性があり、効果・信頼性などを無視した宣伝・製造をしかねません。
 薬は100パーセント信用してはならないことです。
 できるならば、使わなくてもいいような体を維持していくべきです。
 サプリメントも実は同じで、「特保」とか、「XXにいい」、「XXに効く」、「XX効果がある」とかの宣伝文句に騙されないことです。
 しいて言えば、専門知識なしに、安易に薬や化学製品に手を出すのをやめたほうがいいでしょう。

製薬大手社員、臨床論文に不適切関与 研究の中立に問題
朝日新聞デジタル 5月23日(木)5時2分配信

【編集委員・浅井文和】製薬大手ノバルティス(本社・スイス)の日本法人は、社員が高血圧治療薬ディオバン(一般名・バルサルタン)の効果を調べる臨床研究に関与しながら、論文には社員の身分を明示しなかったとする社内調査報告をまとめた。データ解析にかかわっていたという。「不適切だった」として、22日に日本医学会などに報告した。中立性が求められる研究が「企業寄りではないか」と疑いの目で見られかねない事態となった。

 報告によると、問題になったのは京都府立医大、東京慈恵会医大、滋賀医大、千葉大、名古屋大がそれぞれ中心となりディオバンを他の薬と比較した五つの医師主導臨床研究の論文。2007~12年に発表された。

 ディオバンは国内売り上げが年間1千億円を超える看板商品。同社はこうした論文を医師向けの説明文などに引用して宣伝してきた。論文に社員の名前が掲載されていたが社員の身分は明記せず、肩書を示す場合は非常勤講師だった「大阪市立大」と記載。滋賀医大に関しては、別の社員1人も社員と明示せずに加わっていた。2人とも現在は同社を退職しているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130523-00000005-asahi-soci
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臨床研究に製薬会社関与か 千葉大でも高血圧論文調査へ

高血圧治療薬ディオバン(一般名・バルサルタン)の効果を調べた臨床研究に製薬会社が関与した疑いが浮上している問題で、千葉大は20日、同大の元教授らの高血圧論文などについて、調査委員会を設置して調査することを明らかにした。同様のディオバンの臨床研究では、京都府立医科大の論文が重大な問題があるとして撤回されている。

 千葉大の研究は高血圧患者1021人を対象に実施。ディオバンを使った患者は、他の薬を使った患者と比べ血圧の下がり方は同等だったが、心臓や腎臓を守る効果は高いとしていた。論文は2011年、日本高血圧学会誌に掲載された。

 論文には、ディオバンを販売する製薬大手ノバルティスの日本法人社員の氏名が研究チームの一員として、同社社員ではなく「大阪市立大」の肩書で記されていた。同様の臨床研究は京都府立医大、千葉大のほか慈恵医大、滋賀医大、名古屋大でも実施され、07~12年に論文が発表された。いずれも同じ社員の名前が掲載されていた。
http://www.asahi.com/national/update/0521/TKY201305200515.html?ref=yahoo
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<バルサルタン>千葉大が臨床試験の経緯を調査
毎日新聞 5月21日(火)13時29分配信

 降圧剤「バルサルタン」の臨床試験を巡る京都府立医大の論文撤回問題に関連し、千葉大は21日、同大の研究チームが実施した類似の臨床試験の経緯について、調査を始めたことを明らかにした。臨床試験には、京都府立医大と同様に薬の販売元「ノバルティスファーマ」(東京)の社員が関与したことが分かっている。

 臨床試験は、高血圧患者を対象に実施。バルサルタンを使った患者で心臓と腎臓の保護作用が確認できたとして、2011年の日本高血圧学会誌に論文が掲載された。調査は今月17日に開始した。

 同大は臨床試験の費用について「金額は即答できないが、製薬会社から受けたと思われる」と話す。同様の臨床試験については、京都府立医大、千葉大、東京慈恵会医大、滋賀医大の4大学の試験結果に対して、専門家から疑問の声が出ている。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130521-00000045-mai-soci
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