2013年12月5日木曜日

あなたのメッセージが伝わらないのは「声」が原因かも!?

これは、本当であれば、人間の潜在的な意識に関わるものでしょう。
この人の声が低くて、聞きやすいし、どんな嫌な内容でも最後まで聞けると思う人は恐らくいないでしょう。
しんりがくの醍醐味です。
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徹夜で作ったチャートは完璧。何回もリハーサルをした。プレゼンが始まる。なんか違う。お客さんの一人が顔をしかめる。あくびをかみ殺している人もいる。 「あ、ウケてない。伝わってなさそう。うう、ヤバい……」 嫌な汗が出て、声がうわずる。質問されてもトンチンカンな受け答えしかできない。プレゼンだけではない。会議で仕切れない。チームを仕切れない。なかなか自分の話を聞いてもらえない。 あなたにはこんな経験はありませんか? 以前の私もそうでした。しかし、あるとき生まれ変わりました。大勢のビジネスパーソンを前にしたプレゼンで追いつめられた瞬間、「声のスイッチ」が突然オンになったのです。 「声のスイッチ」が入ってからは、リハーサルで用意していた言葉はそっちのけ。予定していなかったセリフも降りてきて、話すのが楽しくてしかたありません。経験豊富なビジネスパーソンの人たちが、うなずきながら熱心に聞き入ってくれます。話している内容はそんなに違わないのに、です。 「これって私? こんな自分が眠っていたの?」 頭が真っ白になるピンチを救ったのは「声」でした。それまで歌のボイストレーニングで使っていた「横隔膜」が突然目を覚ましたのです。まさに「声のスイッチ」がオンになった瞬間です。 「歌としゃべりの発声は全然関係ない」と勝手に思い込んでいました。しかし、このとき私は「横隔膜」を使えば、プレゼンでも「よく通る低い声」が出ることを発見したのです。「よく通る声」で相手の関心をこちらに引きつけ、「低い声」で言葉に説得力を持たせます。両方そろえば、聞いている人たちに眠いなんて言わせません! そして、横隔膜は誰でも簡単に鍛えることができます。もし、あなたのメッセージがプレゼンで伝わっていないとしたら、それは、あなたの横隔膜がまだ本気を出してないだけなのかもしれません。 横隔膜は、肺の下にあるドーム型をした呼吸をつかさどる、誰でも持っている「筋肉」です。横隔膜を意識すると、まるでスイッチを入れたように、よく響く声が出るようになります。 横隔膜はピストンのように上下して、呼吸の息の量を調節します。横隔膜が使えるようになると、息をしっかり吸って、しっかり吐くことができるので、それだけ声が「響く」ようになります。声が響かないのは呼吸が浅いからです。声帯を通過する息の量が豊かなら、豊かな声が手に入ります。 でも、声がよくなれば本当にビジネスも成功するのでしょうか?そこで私は実際に企業で「トップセールス」と言われている人に取材をしてみました。トップセールスの人たちは皆さん「よく通る低い声」の持ち主でした。さらに話を聞くと、多くの人がゆっくりと低い声で話すと商談がまとまり、プレゼンでも評判がよいと実感し、意識してゆっくりと低い声で話すようになった、と言います。「電話だけでアポは100%とれる自信がある」と言い切る猛者もいました。 男性だけではありません。女性でも、仕事で上のポジションにいる方の多くは低い声を使っていました。お酒の席でも率先して気取らない雰囲気で話し、部下からも好かれています。そういう人たちは、あえて仕事で意識して低い声をチョイスしているように感じました。 映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」で、メリル・ストリープ演じるサッチャーが低い声を出すためのボイストレーニングを行うシーンがあります。もともとサッチャーはキンキンと甲高い声の持ち主でしたが、ボイストレーニングで低い声を獲得し、国民の信頼を得て首相になっていきます。歴代のアメリカ大統領や欧米企業のエグゼクティブがボイストレーニングを受けているのは、リーダーらしい風格を身につけるには、外見だけではなく、みんなに語りかける「声」が重要だと知っているからです。 「話す内容が同じなら、聞き手の印象は声によって変わる。甲高い声は損している。よく通る低い声は得をする」私がビジネスパーソンのためのボイストレーニング・レッスンを始めるようになったのは、そう考えたことがきっかけでした。 それからは口コミだけで、外資系IT企業や日本企業の経営者が、次々とレッスンに訪れるようになりました。受講生の皆さんはリーダーとして人前で話す機会が多く、また仕事でリーダーシップも発揮しなければなりません。そして人知れず、声の悩みを抱えていたのです。 経営者が悩んでいることは、以下の3つでした。1.声が甲高いので、低い声にしたい2.滑舌がよくないので、伝わるようにしたい3.トレーニングを社員に知られたくない 経営トップは情熱的な人が多いため、気持ちがたかぶってくると声が甲高くなり、早口になるようです。これはビジネスパーソンも同じです。また、変な声を上げるボイストレーニングは、あまり他人には見られたくないもの。さらにビジネスパーソンは誰もが多忙です。あまり練習に手間をかけない方法がいいです。できれば一人で練習できて、ある日「あ、いい声になりましたね!」「貫禄が出ましたね」と言われると最高です。 でも、発声法を書いた本の多くは、アナウンサーのような「話の専門家」向けの方法論を焼き直したものばかり。ビジネスパーソンが実際に仕事で役立てるためには、これでは不十分でした。そこで私は、忙しいビジネスパーソンが一人で、時間をかけず、しかもほとんど声を出さずに練習できる方法を考えました。 いつも使わない横隔膜を鍛えて、息をしっかり吸ったり吐いたりできるようになれば、たちどころに声はよくなります。逆に横隔膜が使えないと、どんなにボイストレーニングをしても、よい声は出ません。プロのボーカリストやアナウンサーが行うような複雑なトレーニングをしても、時間がかかりますし、効果も限定的なのです。 でも横隔膜を鍛えるだけなら簡単です。大声を出す必要もないのでどこでもできます。だから継続しやすいのです。もともと持っている横隔膜のスイッチを入れるだけなので、たった1回のレッスンでも、皆さんは今まで使っていなかった横隔膜を使えるようになり、深い響くトーンで発声できるようになります。 こうなればしめたもの。 自信がつくため、ゆっくり堂々と話せるようになり、慌てたり、つっかえたりしなくなります。自然と滑舌もよく聞こえ、声が充実し、「間」が持つようになるので、言葉の合間に出るムダな「あー」「えー」もなくなっていくのです。 1日5分のトレーニングで、誰でもよく通る低い声が手に入ります。『DVD付 リーダーは低い声で話せ』(KADOKAWA中経出版)を見れば、一緒にレッスンしているようにトレーニングを行うことができます。 「声のスイッチ」は「変身のスイッチ」です。ぜひあなたも、よい声を手に入れて、誰からも信頼されるリーダーに生まれ変わってください!●著者プロフィール:永井千佳(ながい ちか)ボイストレーナー、音楽指導者、 ピアニスト。桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻卒業。国内外での演奏会開催多数。2005年 混声合唱団設立、代表に就任。合唱指導・ボイストレーニング指導の経験を基に、「ビジネスリーダーのためのボイストレーニング」「合唱チームビルディング」などの企業向け研修を提供。また企業経営者向けに「エグゼクティブ・ボイス・トレーニング」を提供、多くの社長たちの声を変え続けている。その活動は、NHK総合「サキどり↑」(2013年6月2日)、週刊誌AERA(2013年11月25日)など、メディアでも話題になっている。また、2013年2月26日のITメディアエグゼクティブ勉強会では、60名以上の企業に勤めるマネージャーが参加した。音楽をテーマに毎日投稿を続けている「永井千佳の音楽ブログ」では、230名以上のブロガーを抱えるITメディア・オルタナティブブログでアクセスランキング月間1位を継続中。特にボイストレーニング関連のアクセスが多く、はてなブックマーク2000 超えを達成したエントリーもある。主な著書に、「DVD付 リーダーは低い声で話せ」(KADOKAWA 中経出版)がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131205-00000001-zdn_ep-sci

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