2013年12月16日月曜日

これからが見ごろ 冬の星座の基礎知識

天文学者かファンでない限り、何時どの方位にどの星座があるかはほとんどとわからないでしょう。
少なくとも荒野に置けるサバイバル術には不可欠なものでしょうけど、ナビゲーションシステムに慣れている人には想像がつかないでしょう。
単純に自然を楽しむという意味でも、知っておいた方は楽しいと思います。
これから少しずつ覚えていきましょう。
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 冬は空気が澄んで、四季を通じて一番、星がきれいな季節だ。♪木枯らし途絶えて…と、唱歌『冬の星座』(堀内敬三作詞、ウイリアム・ヘイス作曲)も思い出される。その歌詞に出てくるのが「オリオン座」と「すばる(昴)」だ。「昴」は谷村新司さんの歌にもなっている。古くは「春はあけぼの…」で知られる清少納言の『枕草子』にも「星はすばる」とズバリ書かれているので、日本でも古くから親しまれていたようだ。【動画】「ふたご座」に「しし座」…毎年現れる「流星群」の正体は? ところで、「オリオン座」には“座”が付くので星座と分かるが、「昴」も星座なのだろうか。実は、「昴」は「プレアデス星団」という、肉眼で見ると5-7個(双眼鏡の観察では数十個)の星の集まりだ。いずれも青白く輝いているのは、それだけ“若い”(と言っても誕生後6000万年〜1億年の)高温の星たちということ。ちなみに地球は45億年前に誕生している。同星団はオリオン座の東隣にあって、やはり星座の「おうし座」を構成している天体なのだ。■トレミーの48星座 そもそも「星座」は、夜空で輝く幾つかの星(自分で光る「恒星」)の並びから人や動物、事物などの絵柄に見立てたもので、その起源には古代エジプト人が一年を区画するのに用いたとか、メソポタミア文明以前の羊飼いたちが作ったとかの説があるようだ。 いずれにしても、紀元前9世紀ごろには古代ギリシア人が自分たちの神話を題材に星座にしていた。これがヨーロッパや周辺各地にさまざまに広がっていたものを、西暦2世紀の古代ローマの天文学者で、「天動説」を唱えたクラウディオス・プトレマイオスが48星座にまとめた。「トレミーの48星座」(トレミーとはプトレマイオスの英語名)と呼ばれる。■国際的に決められた88の星座数 ところが、後の大航海時代に南天に多くの星が観測されるようになってからは、好きなように星座が加えられ、“乱立”状態のまま時代を経てしまった。そこで1928年(昭和3年)にオランダで開かれた「国際天文学連合(IAU)」第3回総会で、現在の88星座が決められた。これは「トレミーの48星座」を基本に南天の星座を加えたもので、ラテン語の正式名称だけではなく、各星座の天球に位置する範囲も厳密に決められた。その結果、地球から見える太陽系以外の天体は、必ずどれかの星座に属することになった。 88星座の日本語による訳名は決まっていなかったので、学者の組織「学術研究会議」(現「日本学術会議」)が1944年に訳名を決定し、その後さらに数度改定されて、現在の日本語名となった。88星座のうち南天にあって日本からまったく見えないのは、「カメレオン座」「テーブルさん座」「はちぶんぎ座」「ふうちょう座」の4星座。一部しか見えないのは12星座ある。
■オリオンの神話 冬の代表的な星座「オリオン座」も、ギリシア神話が由来だ。恋多き、乱暴な性格の美青年オリオンは、プレアデス7姉妹(昴、プレアデス星団)にも恋をして追いかけ回し、あげくには、月の女神アルテミスとも恋仲になる。彼を嫌う人間が毒サソリを放ち、驚いたオリオンは海に逃げた。その彼を、アルテミスが間違って弓矢で殺してしまう。アルテミスに懇願された全知全能の神ゼウスが、オリオンを天に上らせた。星座になったオリオンは、夏の「さそり座」に対して、冬の夜空に輝き、さらに月に1度のアルテミスとの逢瀬を楽しみにしているという。[画像]冬の大三角形(赤線)とダイヤモンド(青線)■ベテルギウスと「冬の大三角」 オリオン座の観察は南の空に並んで輝く、オリオンのベルトに当たる「3つ星」が目印。3つ星の下方にある“もやっ”とした明かりが「オリオン星雲」。さらに、3つ星から左に延長線を引いて、すぐ下の所で明るく輝くのが「おおいぬ座」のシリウスだ。このシリウスと、オリオンの右肩のベテルギウス、さらに「こいぬ座」のプロキオンの3つの星を頂点として作るのが「冬の大三角」だ。その三角形の中を淡い天の川が縦断している様は、なかなか壮大だ。 そのオリオン座のベテルギウスは、100万年以内に“超新星爆発”を起こすとも言われている。この星は地球から600光年離れ、直径が太陽の1000倍、明るさは10万倍もある赤色超巨星で、2年周期で25%程度の膨張と収縮を繰り返している。NASAなどによると、近年はその収縮の様子が変わり、表面温度が不均一になるなど星自体が不安定な状態にあるという。今後の観測結果が注目される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131215-00000002-wordleaf-sctch&p=2

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