Googleが米国時間の11日、新たなツールとして「Inactive Account Manager」の提供を開始した。このツールを用いることで、自分の死後に、それまでGoogleサービスで使用していたデータの扱いをどうするか、事前指定しておくことができる。
現在、まだ日本から利用することはできないが、公式ブログで同ツールをローンチしたことが発表されている。それによると、Googleアカウントの設定ページから利用できるもので、自らのアカウントを完全に使えないものとして処分を指定したり、データを希望にそって消去すること、指定したユーザーに受け取ってもらったりすることなどが可能という。
たとえば、死後データを消去してほしいと思う場合、登録アカウントがアクティブでなくなったときから、3、6、9、12カ月後に消去するといった設定が選べる。
また、全サービスのうちの特定のいくつか、Google DriveやGmail、Google+Profiles、Picasa Web Albums、Google Voice、YouTubeなどにおいては、そのデータを特定の人に引き継いでもらうように指定しておくことが可能だ。
実際にデータを消去したり、指定のユーザーに引き継いだりする際には、まず事前に登録した携帯電話やメールにテキストメッセージで知らせ、最終確認を徹底する仕組みとなっている。
自分の死後のデジタルデータに関しては、どのように生前の意思にそった処理を行えるようにするかが、近年、課題となっていた。プライバシーやセキュリティ上の問題、また親しい人に贈与したいがどうすればよいかなど、のちのことに思いをいたせば不安や悩みに感じていた人も少なくないだろう。自らの生を充実したものとするためにも、今後早急により広く利用できるツールとなることを期待したい。
外部リンク
Google Public Policy Blog
http://googlepublicpolicy.blogspot.jp/2013/04/
http://www.netventure-news.com/smart/detail.php?pid=bg0ne1Y078
0 件のコメント:
コメントを投稿