お金と時間の余裕がある人は、やってみたいものは多いの出はないでしょうか。
後は勿論体も健康でなければ、通院等は意外と阻害要因になるかもしれません。
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「古民家」が話題でなることが多くなっている。テレビや新聞等でも、古民家を住み継ぐ地域プロジェクトなどが度々紹介されている。今、なぜ古民家に注目が集まっているのか?そのヒントをつかもうと、伝統的な日本の民家を守る活動をしているNPO日本民家再生協会が開催した講演会「古民家に暮らす…その楽しみと課題」に参加した。
■綱島の古民家「飯田家住宅」とは?
今回参加したのは、古民家の中でも、横浜市の指定有形文化財である「飯田家住宅」の所有者で、今なお住み継がれている飯田助知さんの講演会だ。
綱島にある「飯田家住宅」は、築124年の古民家。主屋と表門が横浜市の指定有形文化財となっている。主屋は明治22年、表門は江戸後期に建築された。いずれも茅葺屋根の寄棟造りで、主屋は六間を有する「六ツ間取り」形式の中二階で、表門は左に門番小屋と物置、右に穀蔵を備えた「長屋門」となっている。
飯田家は旧綱島村の旧家で、代々名主を務め、荒地の開墾や肥料会社の設置、製氷場の設立や天然氷生産農家の組織化などで財を成す一方で、鶴見川改修などに尽力し、地域のリーダーとして活躍してきた。その14代当主となる飯田さんが、今も「飯田家住宅」で暮らしている。
■古民家の魅力は、周辺の人も大切にしたいと思わせる美しさにあり
飯田さんによると、古民家の魅力はまず、その美しさにあるという。見ていて美しいものは大事にしようと、住んでいる人にも周辺の人にも思われる。その結果、良いものが残るというのだ。また、当時の最高の品を使って、最先端の工夫が凝らされていることから、品質としても耐えうる、長持ちすることになるという。
庭の存在も大きな魅力だ。家の中から庭の自然を眺めて癒やされるだけでなく、外から見ても、家屋と自然環境が調和した美しい風景をつくりだす。また、古民家には共通した植栽が多い。竹は色々な道具に加工でき、かつ筍は食材にもなる。殺菌作用のある南天、見た目も美しく実を食べることもできる柿や梅などの植栽は、見るだけでなく実用することで節約にも役立っている。
団らんを重視した開放的な間取りは、ちょっと大きな声を出せば会話もでき、家族全員が有機的につながることができる。親の仕事ぶりを子どもが見ることもできるし、子どもにも家事の役割が与えられ、色々なことが伝承されていく点も見逃せない特徴であるという。
■古民家で暮らすには、勤勉と節約が求められる
もちろん、現代のライフスタイルから見ると、古民家には課題もある。
飯田さんによると、古民家は「徒然草」にあるように、住まいは「夏を旨とすべし」で造られているので、夏は風通しがよく、扇風機だけで過ごせるという利点がある一方、冬は寒さに応じて重ね着をするなどの寒さ対策が必要だという。
また、文化財に指定されているので保存する義務もあり、小さな修繕は常時、大掛かりな修繕は3年に一度行う必要がある。茅の葺き替えには多額の費用もかかるので、当時のまま維持するのは大変なこと。朝夕の窓の開け閉めから、庭の手入れなど、勤勉と節約を心がけなければならないという。
■古民家を守るために、多くの知恵を集める必要も
こうした古民家は、維持できずに年々減っている。古い建築物は、常時使っていく必要もあるし、メンテナンスに手間も費用もかかるため、家族だけで守っていくには限界がある。専門家や地域の知恵も集めてソフト・ハードの両面から工夫することで、古民家を守っていくことを考えていかなければならないだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130430-00042679-suumoj-life
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