一日2リットルと聞いた記憶もありますが、とにかく水分は常に適当に補給すべきでしょう。
しかし、この記事はちょっと気になるのは、「大人の人間は一日あたり約2リットルの水分が体から失われていきます」と言っているのに、どうして1.5リットルだけ補給すればいいでしょうかのことです。それだと、あっという間に枯れてしまうではないでしょうか。
それとも、本当はやはり一日2リットルを補給すべきでしょうか。
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健康のために水を飲んだ方が良いということは、みなさんご存じですよね。
水はすべての生命にとって欠かせない成分であり、60兆個の細胞からできている人間の体の重量も60%は水分です。
水がなかったら、血液やリンパ液が循環することができず、栄養素や酸素を運ぶこともできません。
このように、水が人間の体に非常に大切なものであることはまちがいないのですが、はたして一日にどれくらいの水を飲めばよいのでしょうか?
水分が減ると、血液がドロドロになるのは簡単に想像できますね。血液がドロドロになれば、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞にもなりやすくなります。
また、ストレスが多かったり、肉食に偏っていて野菜をあまり食べない人は尿が酸性になりやすいのですが、そこに水分不足が重なると尿が濃縮され、尿路結石ができやすくなり、膀胱(ぼうこう)炎や膀胱がんにもなりやすくなります。
あるいは、水分が減ると便秘になりやすくなり、大腸がんのリスクも上がります。
それ以外にも、歯周病や虫歯も水を飲むことで予防できると言われていますし、胆石や緑内障の予防にも水分摂取が良いと言われています。
また、人体の中で最も水分が多い臓器は実は「脳」です。
脳の重量の85%は水です。水は脳の働きにも大きな影響を与えるものなのです。
大人の人間は一日あたり約2リットルの水分が体から失われていきます。尿となって出ていくのがほとんどですが、皮膚や肺からも出ていきます。
逆に体内で作られる水分もあります。それは「代謝水」と呼ばれ、一日あたり0.5~0.8リットル作られます。そのため、一日当たりおよそ1.5リットルの水分を補給してやればよいという計算になります。
コップ1杯20CCとすると、朝起きた時・毎食前・夜寝る前にコップ1杯ずつ飲めばちょうどピッタリです。
ちなみに、お茶・コーヒー・清涼飲料水は利尿作用があり、水分を逆に体から排出してしまう作用があるので水分補給になりません。
日本の浄水場の水道水は水質が厳密に管理されているので、飲み水として申し分ありません。
しかし、それでも「水道水だと塩素が入っているし、浄水場の水はきれいでも自宅近くの水道管は古くて水質が心配……」という人は、浄水器をつけたりミネラルウオーターにしてもよいでしょう。
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