【宝の石図鑑】
2013.4.13 15:15
まるで"蔑称"のような名前である上に、「何だ水色の水晶じゃないか」と思う向きも多いと思う。
名前の由来は、原産地の米国アリゾナ州アホー(ajo)に由来する。土地の名前で命名される例は極めて多く、たまたま日本語の語感がその言葉と似ているだけである。ちなみに和名もアホー石である。
姿については、実はこの水色は水晶の中に埋没している鉱物による色で、それこそが銅を主成分とするアホーアイトである。最初に水晶が生成し、その表面をアホーアイトが覆った後に再び水晶が成長を始めた、という姿である。
こうした水晶の中に入ったものは南アフリカで発見され、薄い水色とさらにその周囲に赤いネーティブ・コッパー(自然銅)が付いているので、その珍しい色合いで大人気となった。大きな標本は非常に高価だったが、写真の標本は小指の先くらいの大きさなので安心して購入できた。
最近は標本店であまり見かけないが、産出が減ってきたのだろうか。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/130413/scn13041315160000-n1.htm
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