熊本大は17日、1000度以上でも燃えないマグネシウム合金の開発に、世界で初めて成功したと発表した。マグネシウムは、アルミニウムよりも軽量だが発火しやすく、これまで航空機には使用できなかったが、新合金は米連邦航空局(FAA)の試験でも燃えないことが実証された。機体への応用に向けた共同研究の協議を米ボーイング社と始めるという。
開発されたマグネシウム合金は、強度、耐熱性とも市販のマグネシウム合金の2~3倍。マグネシウムの沸点(1091度)を超えた1117度まで実験しても燃えない。
FAAの試験は、バーナーで4分間、930度に熱するというもので、新合金は発火しないことが確認された。FAAは、燃えにくいマグネシウム合金の開発が世界で進んでいるのを受け、機体への使用解禁に向けた基準を策定している。この試験方法が基準に盛り込まれれば、新合金が合格する可能性も高まる。
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