2013年11月22日金曜日

我々の生活を変えるクラウドOS時代 - The Microsoft Conference 2013キーノート&デモンストレーション

我々の生活を変えるのは確かです。
しかし、それは良い方向だと限らないです。

確かに、良くなるかもしれないのはマイクロソフトの懐です。それによって社会全体もそれなりに潤うでしょう。

しかし、忘れてはいけないのは、何が何でもサーバー上に置くか、サーバーに繋がる時の危険性です!

今話題の政府による監視や盗聴は、益々簡単になるのではないでしょうか?

すべての物は益々ハッキングされやすくまりますよ!

システムに障害があればどうしますか?

絶対安全なものはありません。

絶対安全の宣言をされでも、信じてはなりません。有り得ないからです。

そもそも今の生活はそんなに悪いでしょうか?

本当に総合的に考えて行動しているか?

答えは、単純で、いいえ。ノーです。

根底にあるのは、金儲けだけだからです。
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●デバイス&サービスへと急速に変化するMicrosoft日本マイクロソフトは、自社製品およびサービスを大々的にアナウンスする年次イベントを開いてきたが、今年も11月21日〜22日の2日間、都内のホテルで「The Microsoft Conference 2013」を盛大に開催。同イベントは、企業のIT担当者やITエンジニアなど法人を対象に同社の最新テクノロジや製品、サービスを紹介するというものだ。【もっとほかの写真をみる】Windows 8.1やSurfaceシリーズといったクライアント製品、デバイスはもちろん、Windows Server 2012 R2やWindows Azure(アジュール)といったサーバー製品、Visual Studio 2013などの開発ツールなど、80以上にもおよぶ各ブレイクセッションで詳しく解説された。ここでは、初日の午前中に行われたキーノート(基調講演)を対象にしたレポートをおお届けする(図01)。最初に壇上へ立ったのは、日本マイクロソフト 代表執行役社長の樋口泰行氏だが、話もそこそこにMicrosoft InternationalのプレジデントであるJean-Philippe Courtois(ジャン-フィリップ・クルトワ)氏が登場。同役職は、米国およびカナダを除いた世界に広がる100カ所の海外拠点を統括する担当であり、樋口氏の上司にあたるという。Courtois氏は、アベノミクスによる景気回復や東京五輪開催を挙げながら、「日本の将来性において希望を持っている」と述べた(図02)。続けてCourtois氏は「Microsoftは急速にデバイス&サービスの会社へと変革しつつある。ビジネスやコンシューマーに対して、適切なソリューションを提供できるユニークな会社であることを自負している」と、デバイストレンドやIT市場の変化に追従できるという自信を示した。さらに「それらに必要なデバイスやサービスを次々に提供する」と述べ、今後もユーザーの期待に応えるデバイスやサービスを提供することを壇上で約束した。スピーカーが樋口氏に戻ると、Courtois氏と同じように日本の経済状況が復興傾向にあり、設備投資への意欲の高まりも感じているとした。しかし、「環境変化がもたらした勢いであり、自助努力による世界レベルの競争力が上がっているかは疑問だ」と、日本企業全体の底上げが必要という持論を述べた。そのためには「古い文化や方法を捨てて、多様性を持った考え方」が重要と語り、さらに「新たなビジネスモデルを構築しないと、日本(企業)の復権はない」と、厳しい状況を再確認させる苦言も述べていた(図03)。この状況下において、ITの重要性がますます高まっている。ITと経営における持論として同氏は、「IT技術が進化したことで、これまで難しかったソリューションが実現する可能性は日々高まっている。そのため、経営ニーズを満たすためのIT戦略ではなく、技術サイドのシーズ(seeds:新技術などにより、コンシューマーに提供される技術やサービスなどを指す)から経営戦略を立てるべきだ」と。さらに仮想化やスマートデバイス、ビッグデータといった断片的な技術を個別につなぎ合わせるのではなく、総合的な整合性を念頭に置いた投資として、自社の「クラウドOS(オペレーティングシステム)」ビジョンをアピール。Microsoftは、サーバーOSのWindows Server 2012 R2、データベースサーバーのSQL Server 2014、クラウドプラットフォームのWindows Azureなど、各種サーバー製品群を組み合わせたソリューションとして、クラウドOSをプッシュしている。MicrosoftのCEO(最高経営責任者)であるSteve Ballmer(スティーブ・バルマー)氏の若い頃を彷彿させるように、「クラウドOS」を連呼し、さらなるクラウドOSのアピールを行っていた。2013年5月にBallmer氏が来日したとき、Windows Azureのデータセンターを日本国内に設置することを明らかにしたが、公開タイミングが2014年前半になることを新たに発表し、樋口氏は「できるだけ早い時期に公開する」と述べた。これまでWindows Azureの利用者は、香港およびシンガポールのリージョンを使ってきたが、関東圏および関西圏に新リージョンが設置されることで、より高いパフォーマンスでWindows Azureのサービスが提供可能になるという(図04)。これらの技術を具体的にアピールするため、日本マイクロソフトのエバンジェリストである西脇資哲氏が登壇し、いくつかのデモンストレーションを披露した(図05)。●クラウドOSビジョンで実現される、生活に密着したデモ○手話をXbox OneのKinectで補助デモンストレーションの1つ目は、みずほ情報総研および千葉大学が研究している、手話による会話をXbox OneのKinect(間もなく登場)を使って補助するデモ。Kinectの音声認識システムにより、西脇氏が発した言葉がチャットシステムでテキスト化し、一方でモデルがカメラの前で行った手話は、骨格認識システムで手の動きを認識する。その結果がテキストに翻訳され、健常者と障害のある方の間でコミュニケーションが取れるようになるという(図06〜07)。○医療の現場で2つ目はXbox Oneが備える機能の1つ、バイタルデータの取得機能を使って、肌から心拍数を検知するデモを披露。ネクストシステムの医療系向け非接触情報操作システム、「KINESYS(キネシス)」などで実用化が進められているという。続けて、Bluetooth対応血圧計と防水・防塵・防薬品のWindows 8.1デバイスを使って、血圧を測るデモンストレーションが行われた(図08〜10)。こうした測定結果は、顧客関係管理システムであるMicrosoft Dynamics CRMで構築したサイトに転送して、医療機関にて治療や患者に対するケアマネージメントなどが行えるという。さらに、執刀医との相談にIM(インスタントメッセージング)とビデオ会議を行うMicrosoft Lyncを利用し、院内の検査結果を踏まえてさらに必要な情報が簡単に確認できることを示した(図11〜12)。また、担当医からのリクエストとして、高精細なレントゲンの映像と、患者に説明するための患部が必要だという。西脇氏はこの回答として、20インチ4K液晶ディスプレイを搭載したWindows 8.1タブレット、パナソニックの「TOUGHPAD 4K UT-MB5」を用いて、レントゲン写真を紹介した。もともと同デバイスは法人向け製品であると同時に、診断画像の高精細表示を求める医療機関などへの販売を前提としているため、このデモには適切なデバイスだった(図13)。患者への説明に用いる患部については、3Dプリンタで出力して西脇氏が着色した心臓のモデルを披露。3Dモデリングには、Microsoftが先日公開した3Dオブジェクト作成・出力用Windowsストアアプリ「3D Builder」を利用したという。Windows 8.1が3Dプリンタにネイティブ対応していることをアピールする、うまい流れだ(図14〜15)。最後に手術の説明を終えて、患者からインフォームドコンセント(同意書)を行うときも、そのままWindows 8.1デバイスで直接サインをしてもらうといった、一連の流れがすべてデジタルデバイス上で完結していることをアピールしていた。もちろんデバイスやシステムありきのデモンストレーションだが、これらのシステムが医療現場に導入されれば、患者側の利便性も大きく向上するだろう(図16)。○BYODをシステマティックに3つ目は、セカンドファクトリーのクラウド型オーダーシステム「QOOpa(クーパー)」を利用し、マルチデバイスを用いた注文から決済までのデモンストレーションである。アルバイトが現場で働く際に必要となるデバイスに、個人所有のデバイスを使って(BYOD:Bring Your Own Device)、決済を行うというものだ。会場ではWindows 8.1デバイスやiPhoneなど異なるデバイスからシステムにログオンし、現場で注文を取るまでの流れを披露した(図17〜18)。異なるデバイスでも同じUIで使えて、しかも自分所有のデバイスを持ち込むため、雇用したアルバイト用にデバイスを用意せずに済む。コストダウンも容易に行えるだろう。さらにデモンストレーションでは、Bluetooth対応のカードリーダやバーコードリーダ、プリンタなどを用いて、クレジットカード決済から支払者のサイン、レシートの出力までを行った。実際にPOS(販売時点情報管理システム)を用意せず、安価なデバイスをそろえるだけで、注文から決済までを処理できるという(図19〜21)。○接客品質と販売効果を向上そして最後は、ソリマチ技研の「UNITE-R2 POSセールスコンシェルジュ」を用いたデモンストレーションを披露。同システムは店舗に訪れた顧客に対して、コンシェルジュのような役割を行う。例えば、タブレット上で選択した商品を買わずにいた顧客に対し、アイテム購入に結びつくような礼状を送る…といったシチュエーションを想定する。その際、Wordなどで礼状を新規作成するのではなく、ワンクリックで礼状やアイテム画像などをPowerPointに貼り付けられる。現場では、それを印刷して封筒で送るか、顧客の帰り際にサービスチケットとともに手渡しするといった、接客品質と販売効果の相乗効果を見込めるという(図22〜23)。最後に西脇氏は、これら多くのデバイスを管理する方法として、クラウドベースの総合管理システム「Windows Intune」をすすめていた。同システムを用いることで、管理下にあるデバイスのOSバージョンやセキュリティ状態を、クラウド上で管理できるという。さらにアプリケーションの開発環境として、Visual Studio 2013に搭載されたパフォーマンス診断機能を紹介。アプリケーションが消費するCPUパワーなどから電力消費量を測定し、さらなる最適化を行えるという(図24〜26)。———————「デバイスとサービスの新時代へ」と題した本キーノートだが、我々の生活に即したデモンストレーションを目にすると、既存のITシステムと連携して、より利便性の高いサービスが生まれる可能性を強く感じた。上述のデモンストレーションとは別に導入事例も紹介されたように、クラウドOSビジョンを持ったシステムが身の回りに登場し、我々の生活をより便利にしつつある。本イベントは法人向けだが、ここで新たな「シーズ」を獲た企業が、IT技術を用いた豊かな生活を提供してくれることを期待したい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131122-00000001-mycomj-sci

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