2013年11月11日月曜日

50年に一度の変革が迫る今、IT技術者が生き残るために知っておくべき事

第一線で活躍している人々からみると、細かい技術は5年も経たない内に、何か新しいものが誕生しているでしょう。
OSの新しいいバージョンにしても、革命こそ無いものの、メーカーは勝手に仕様を全面更新してしまうだけでも、それについていくのは容易ではありません。
ここで挙げられている専門家達が言っている近未来のこと以前に、日々の業務だけでも精一杯の人は沢山います。
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1920年代、ソ連の経済学者であるコンドラチェフは、技術革新を主因とする経済変動が約50年周期で訪れていることを発見した。これに従うと、次に大きな技術革新が来るのは、東京オリッピックが開催される2020年ということになる。もし、その通りであるとすれば、その技術革新は間違いなくICTの分野で起こるはずである。 2013年11月26日、マイナビ大阪支社のマイナビルームにて、「ネットワーク次世代技術 総覧セミナー」が開催される。今回は、当日の基調講演に登壇いただく株式会社ディメンションデータジャパンの入江宏志氏に話を伺った。 ITコンサルタントとして、豊富な実績と情報量を持つ入江氏。そこから見出された「次に訪れるICTの変革と、それに対応する為に必要な技術」とは何か。【もっとほかの写真をみる】○デマンド・ドリブン型からイベント・ドリブン型へと変わるシステム「これからのシステム開発はデマンド・ドリブン型からイベント・ドリブン型へと変革していくことでしょう」と入江氏は断言する。デマンド・ドリブン型とは、利用者の要求(デマンド)が決まっていて、それに沿ったルールによって動作する仕組みのことだ。例えば、「喉が渇いた」という要求に対しては、自動販売機のボタンを押せば飲み物が出ることになる。イベント・ドリブン型とは、ルールに沿わず、事象(イベント)によって変化する仕組みである。先の例で言えば、「喉が渇いた」人に対してではなく、自動販売機の前を通りかかった人に対して年齢や性別、その時の気温などに合わせて商品を表示することになる。 デマンド・ドリブン型のシステムは、デマンドに対する仕組みが明確なためシステムを構築しやすい。しかし、このようなシステムは既に数多くあり、新たなニーズは枯渇しているのが現状である。一方、イベント・ドリブン型の場合は、仕組みが不明確な部分も多いためシステムの構築は難しい。そこで、まずは仮説でもいいのでシステムを構築し、実際に稼動して得られたデータを科学的に分析して精度を高めていくことになる。 今後は後者のイベント・ドリブン型のニーズが高まってくることは間違いないと思われる。ただ、これに対応するためには、開発者と運用者が連携を密にするDevOpsがあって初めて構築が可能となる。 「これからは、得られたデータを科学的に分析し、システムに活かしていくような手法が、IT技術者に求められてくるでしょう」(入江氏)○ビッグデータ分析を価値あるものにするために<本文> 近年、ICT業界を賑わせているものにビッグデータがある。確かに、膨大なデータの中には、有効な情報も数多く含まれている。「ただし、そのデータを意味のあるものにするためには、必要となるデータをしっかりと判別し、それを科学的に分析しなければなりません」と入江氏は語る。「例えば、自動販売機の売り上げデータを調べると、午前は大きめのペットボトルが、午後は小さなペットボトルが売れていたそうです。客観的に見ると、朝に買うなら一日分で、午後に買うなら半日分な訳で、普通で当然のことと思いがちです。でも、販売者にとっては、もの凄く新しい発見であり、データに裏付けられたことを実行に移す。つまり、小さなペットボトルを、午後に多めに入れることで売り上げを伸ばす。これがビジネスです。単なる推測や勘だけでなく、科学的な裏付けのもとに行動することが大切です。その際には、午前・午後といった観点だけでなく、気温や湿度、自動販売機の近くでの催事などの有無などが分析できればより高い結果を得られるでしょう。」膨大な量のデータを、そのまま単純に調べたところで、そこから有益なデータが得られる可能性は低い。何を知りたいのか、その為には、何のデータを分析しなければならないのか、それをしっかりと見極める必要がある。データを分析しようとすると、どうしても数の多い部分についての傾向を調べてしまいがちである。「でも、分布図の最も多い中央部分より、むしろ左右の端にある数が少ない部分を調べた方が、分かる事もあります」と入江氏は語る。ビッグデータは、今後のICTを語る上では外せないキーワードである。それをどのように扱うか、どう意味のあるものとしていくか、それがIT技術者に求められるものとなるだろう。○これからのIT技術者が注目すべき技術とは一方、今後特に注目すべき技術として、入江氏はSDN(Software Defined Network)を上げた。SDNは「ネットワークの仮想化」と呼ばれる。物理的な制約から離れることで、柔軟なネットワーク構築ができるなどの利点がある。そのなかでも中心的な役割を果たす、ソフトウェアでネットワーク機器をコントロールする技術「Open Flow」は特に注目されている。今後、ICTの世界でクラウドが普及していくことは確実と言われている。SDNとそれに関わる技術は、将来に向けて決して外せないものと言えるだろう。取材の中で入江氏はその他にも、SDx(Software Defined …)、「NVP(Network Virtualization Platform)」、クラウドOS(OpenStack, CloudStack)などのキーワードを口にした。これらの詳しい情報については、11月26日に開催される「ネットワーク次世代技術 総覧セミナー」にて入江氏から解説される予定だ。 今回のインタビューで入江氏は、ICT業界に関する裏情報も含めて解説いただいた。諸般の事情により、ここには掲載できないが、セミナー当日には、それらの情報についても紹介いただけるはずである。「50年に一度のイノベーションが目前に迫る今、日本のICTを盛り上げる力となりたい」そう語る入江氏の熱い講演は、多くの技術者に勇気と希望を与えることだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131111-00000008-mycomj-sci

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