2014年6月21日土曜日

<武田薬品>降圧剤の臨床試験 企画段階から全面的関与

悪いことをして、謝罪だけで済むなら、悪い人はもっと増えるでしょう。
もっと厳重な処罰を与えないと法律へ何のためにあるかは問われます。
更に、他の薬についても似たような工作はないかをも追求すべきです。
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 「ブロプレスの付加価値最大化と売り上げの最大化を図るため、臨床試験の企画段階から学会発表まで、武田薬品の一貫した関与が認められた」。武田薬品工業は20日、研究者が企画して実施した同社の降圧剤カンデサルタン(商品名ブロプレス)の臨床試験について、試験の企画段階から会社が全面的に関与していたと発表した。今回の調査は、同社が依頼した弁護士らが実施し、調査を担当した森雄一郎弁護士は、20日の記者会見でこう批判した。背景には、国内で約900万人と推定される高血圧患者をターゲットにした降圧剤市場での激しいシェア争いがあった。

 降圧剤の中でも「ARB」と呼ばれる種類は、1990年代末から順次発売され、市場規模5000億円以上に成長した。臨床現場に売り込む各社の激しい争いは製薬業界で「ARB戦争」と呼ばれた。その中で年間売り上げ1000億円超となったノバルティスファーマのバルサルタンと武田薬品のカンデサルタンは「勝ち組」で、それを支えたのが他剤との違いを「証明」した一連の臨床試験と、その成果を使った派手な広告だった。

 武田薬品は今年3月の記者会見で、試験への組織的な関与を否定していた。長谷川閑史社長はこの日「社内調査が不十分だったことは真摯(しんし)に反省する」と謝罪したが、「当社によるデータの改ざんや捏造(ねつぞう)、解析作業への直接的関与を示す事実は確認されなかった」と強調した。

 だが、なぜカンデサルタンの広告で論文と異なるグラフが使われたのか、誰が「ゴールデン・クロス」という宣伝文句を考案したのかという、問題の核心は明らかにならないままだ。臨床試験を率いた京都大も調査を進めており、近く調査結果を発表する見通しだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140620-00000141-mai-sctch

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