2014年6月2日月曜日

今、アップルには音楽業界で最も賢い2人がいるという事実

世界最もと言われるのは格好良すぎ!
かといって、他にも頭の良いやつもいるでしょうから、きっとこの言い方に不満を持っているに違いありません!
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ついに、アップルが30億ドルでBeatsを買収しました。

この買収では、ヘッドフォンだストリーミングサーヴィスだと注目されていますが、最も注目すべき重要なことは他にあります。それは、音楽業界史上、最もアクティヴで頭がよく権力を持つ人間のうち2人が今アップルにいるということです。その2人とは、もちろんDr.ドレー氏とジミー・アイオヴィン氏。この2人とアップルがタッグを組むなんて、これは革命の予感がするのも当たり前。

【詳細リンクつき記事】

Beats by Dreは2008年に創業し、昨年には売上げ10億ドル以上という大企業へと成長してきました。しかしこれは、何十年と創作とビジネスの両面で成功を収め続けている2人にとっては、ほんの一部の話。近年に限っていう成功の1つというところでしょうか。

Dr. ドレー氏と言えば、歴史に名を残す、最も商業的に成功し、かつ重要なヒップホップパフォーマーの1人。それも、パフォーマーとしての成功は1度ではありません。まず、NWAのメンバーとして成功。次にソロとして活動し、スヌープ・ドッグのデビュー、エミネムのデビュー時にコラボして成功。加えて、彼のアルバム「2001」は、史上最高のカムバックアルバムとして評価を得て、大成功を収めました。また、昨年はケンドリック・ラマーの「Good Kid, M.A.A.D City」のプロデュースでも成功。まさに、成功の嵐! パフォーマーであると同時に、彼は優れたプロデューサーであり、レーベルオーナーであり、またスカウトマンでもあるのです。

一方、ジミー・アイオヴィン氏だって負けていない実力の持ち主。アイオヴィン氏は、レコーディング・エンジニアとしてそのキャリアをスタートさせました。ブルース・スプリングスティーンからジョン・レノンまで、数多くの大物ミュージシャンに携わり、トッププロデューサーに登り詰めました。

そして、アイオヴィン氏といえば、やはり、米国で最も大きなレーベルの1つであるインタースコープを創業したこと。創業したのは、デジタル音楽が従来の音楽の形を脅かす前のことでした。しかし、2000年初頭には、すでにオンラインでビジネスをする方法を模索し始めます。大手他社が、デジタル音楽による海賊版に対して、とにかく訴えていれば、そのうち無くなるだろうと現実から目をそむけていた頃、彼はすでにその先を考えていたのです。ティム・クック氏曰く、アイオヴィン氏はiTunesのアーリーアダプターでありサポーターだったといいます(加えて、ジョブズ氏とも友人でした)。

Beatsが、成功を収めているビジネスなのは間違いありません。ただ、ドレー氏やアイオヴィン氏にとっては、彼らに何ができるかということを示すほんの一例にすぎないわけです。彼らの行動は、従来の音楽ビジネスとは違い、商品を売るためにアーティストのキャッチポイントを最大限に使うやり方です。世界的にアルバム売上げが落ち込むなか、彼らこそスマートな動きをみせるビジネスマン。彼らの動き、制作してきた音楽やオンラインコンテンツはまさに革命と言えます。大手音楽関連企業で、Beatsほどの成功を見せている会社が他にあるでしょうか。

アイオヴィン氏とドレー氏のこれからのビジネスの動きは、アップルを次のステージへ押し上げ、新たな市場を開き、未知の可能性を生み出す大きな手助けとなるのは間違いありません。iTunesは成功を収めてきました。しかし、その売上げからみても今までの10年と同じように、これからもやっていけるかは懐疑的です。今まで、メディア業界では、音楽を売ることが儲けの全てだと思われてきました。しかし、Beatsの成功は、その他にもっと道があると知らしめています。アップルは常に未来を見据えた人々を雇用してきました。ならば、ドレー氏とアイオヴィン氏以上の適役は、他にいないでしょう。

アップルだって度重なる成功という点では、彼らに負けていません。成功の嵐である彼らが未来で巻き起こすのは、一体何なのでしょう。期待がかかるばかりです。だって、負けしらず、ですからね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140602-00010020-giz-prod

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