2014年6月16日月曜日

世界最大、128GBのmicroSDXCカード - 「サンディスク ウルトラ プラス microSDXC UHS-I カード 128GB」を試す

マイクロSDを挿せるアンドロイドユーザーにとっては有難いニュースです。
それで持っている音楽や動画をもっと携帯できるようになる上に、ビデオや写真撮影には容量の心配は一層減ることになります。
後はそれだけ投資する価値かあるかどうかの判断です。
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●「待ってました!」の128GB microSDXCカード
スマートフォンやタブレットを利用していて、ストレージ容量が足りなくて困った経験はないだろうか。中には64GB以上のストレージを搭載しているモデルもあるが、一般的には16GBまたは32GBあたりが標準的だ。それだけあれば十分に思えても、写真やアプリ、音楽などを追加しているうちに、いつの間にか空き容量が足りなくなっていることは珍しくない。高解像度のビデオを撮影すれば、残り容量がなくなるのはあっという間だ。

そこでぜひ利用したいのが、大容量タイプのmicroSDカード。最近、特に注目を集めているのが、128GBと世界最大(2014年6月時点)の容量を誇る「サンディスク ウルトラ プラス microSDXC UHS-I カード 128GB」(以下、ウルトラプラスmicroSDXC 128GB)だ。今回はこの大容量なmicroSDカードについて、特徴や実際の使用感などについて紹介しよう。

■主な仕様 [製品名] サンディスク ウルトラ プラス microSDXC UHS-I カード 128GB (SDSDQUP-128G-J35A) [容量] 128GB [バスインタフェース] UHS-I [スピードクラス] UHSスピードクラス1、SDスピードクラス10 [転送速度] 最大40MB/秒 [サイズ/重量] W15.0×D11.0×H1.0mm/約0.4g [付属品] SDXC変換アダプタ [店頭予想価格] 35,000円前後(税別)

●微細メモリを16枚も重ねることで128GBを実現
サンディスクといえば、信頼性の高いメモリカードで定評ある半導体メーカーだ。ウルトラプラスmicroSDXC 128GBは、UHS-I対応のmicroSDXCメモリカードで、最大転送速度は最大40MB/秒。仕様上は、最低10MB/秒のデータ転送速度を保証する「UHSスピードクラス1」(SDスピードクラスはClass10)だが、UHS-I対応のリーダー/ライターやPCのSDスロットを使う場合、実効速度は40MB/秒前後と考えて問題ないはずだ。

SDXC/microSDXCカードの規格では最大容量2TBとされているが、現段階で市場に流通している製品としては、SDXCカードで256GBが最大だ(2014年6月現在)。そしてmicroSDXCにおいては、今回紹介するウルトラプラスmicroSDXC 128GBが最大容量となる。

付属品はSDXC変換アダプタのみで、店頭予想価格は35,000円前後。スマートフォンやタブレットのストレージ容量を大幅に増加できることを踏まえれば、購入を検討する価値はある。「待っていた!」と思った人も多いのではないだろうか。

それにしてもこの小さなカードに、よくぞ128GBものメモリを収めたものだ。詳しくは別記事「最速・最大容量メモリーカードを矢継ぎ早に市場へ投入 - キーパーソンに聞くサンディスクの実力」ご覧頂きたいのだが、髪の毛よりも細いメモリチップを16枚も重ねることで、128GBを実現しているとのこと。一見すると他のメモリカードとは変わらないものの、最新テクノロジーが詰め込まれたカードだ。

●気になる読み書き速度は?
次に、ウルトラプラスmicroSDXC 128GBの検証結果について紹介しよう。UHS-IおよびUSB 3.0対応のカードリーダーを使ってPCからアクセス速度を計測したところ、シーケンシャルライトで47.23MB/秒、シーケンシャルライトで15.09MB/秒という結果だった。512KBのランダムリードでも43.55MB/秒と、メーカーの公表値よりも高速なスコアが出ている。

検証に使用したマシンは、エプソンダイレクトのノートPC「Endeavor NJ5500E」で、主なスペックがCPUがIntel Core i7-2670QM(2.20GHz)、メモリが8GB(標準搭載の4GBから換装)、OSがWindows 8.1 Update 64bit(購入時はWindows 7 Home Premium 64bit)だ。

続いて、スマートフォンの検証結果について。最新モデルであるソニーの「Xperia ZL2 SOL25」に、今回のウルトラプラスmicroSDXC 128GBをセットしてみたところ、正常に認識された。読み書きも問題なく、128GBのmicroSDXCに対応しているスマートフォン/タブレットなら、まず問題なく利用できるだろう。ただし、64GBまでメディアしか対応していない製品だと、ウルトラプラスmicroSDXC 128GBを認識できないこともあるので注意したい。

SDカードベンチマークアプリ「A1 SD Bench」を使ってみたところ、読み込みで40.39/秒、書き込みで15.53MB/秒という結果だった。上述したPCでのベンチマークより少し遅いが、それでも公称の転送速度である40MB/秒を超えている。UHS-Iに対応している機器なら、読み込みでおよそ40MB/秒、書き込みで15MB/秒と考えていいだろう。現状ではより高速なメモリカードはあるものの、この速度でも十分実用的に使えるはずだ。

●どれだけの写真や動画を保存できるのか?
アクセス速度については十分な結果となったが、この容量で実際どれだけのコンテンツを保存できるのか気になるところ。そこで写真や動画、アプリを保存して、どれだけの容量を消費するのかを調べてみた。

Xperia ZL2 SOL25のカメラ機能で屋内外の写真を20枚ほど撮影してみたところ、およそ63.6MBの容量が消費された。写真の解像度は3840×2160ドットで画素数は829万画素だ。この結果から写真1枚あたりの平均ファイルサイズが3.18MBであるとすると、ウルトラプラスmicroSDXC 128GBには、実に「38,319枚」の写真を保存できることになる。

次にフルHDの動画を撮影してみた。2分で256MB(MP4形式、ビットレート17,541kbps、29フレーム/秒)という結果だった。撮影内容によって容量は変化するものの、1分あたり128MBだとすると、128GBで952分、つまり15時間52分ほど撮影できる計算だ。ちなみに、フルHDの動画撮影を何度か試してみたが、途中で撮影が停止するような場面はなかったため、書き込み速度については問題ないと思われる。

Xperia ZL2 SOL25は4K動画を撮影できるので、同様に調べてみたところ、1分の4K動画でファイルサイズは387MBだった。128GBの容量をフルに使うとすると、トータルで314分、つまり5時間14分の4K動画を記録できることになる。4K動画撮影時についても、書き込み遅延なく正常に記録することができた。

最後にアプリについて見てみよう。いくつかのゲームやアプリをインストールしたり、クラウドとのデータ同期を行なったところ、以下のような結果だった。

8本のアプリをインストールして、合計16,44MB(1.6GB)だった。容量の大きいゲーム系アプリを複数インストールしても、まったく問題ない結果だ。アプリの種類や同期するデータによって容量は変わってくるが、この調子なら大規模タイプのアプリを大量にインストールしても容量不足に陥ることはないだろう(むしろ128GBをアプリで埋めるほうが大変かもしれない)。

なおデータが増えるとファイルの管理も煩雑になってくるが、SDカード向けのユーティリティとしてサンディスクからAndroid向けファイル管理アプリ「SanDisk Memory Zone」が提供されている。ファイルの閲覧や整理、バックアップなどが行なえるほか、古い写真や動画をmicroSDカードへ自動的に移動することも可能だ。

○容量が増えれば楽しさも広がる!

スマートフォンやタブレットの高性能化に伴い、扱うデータのファイルサイズも大きくなってきている。特に、最新の4K動画対応端末では、撮影した4K動画のファイルサイズがかなり大きくなるため、あっという間にストレージ容量を消費してしまうはずだ。ストレージの容量不足が原因で、写真や動画、アプリの利用を制限されるのは残念極まりない。

そんなときにこそ、ウルトラプラスmicroSDXC 128GBの出番。4K動画をバンバン撮りためられるのはもちろん、写真を大量に撮ったり、アプリを大量にインストールしたり、音楽を高音質なハイレゾ音源(容量が大きい)で楽しんだり。地デジチューナ内蔵の端末なら、フルセグでも大量の番組を録画可能だ。スマートフォンやタブレットを存分に使い倒すなら、大容量のウルトラプラスmicroSDXC 128GBは強力なストレージとなってくれるだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140616-00000001-mycomj-sci

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