2014年6月21日土曜日

タフガイよりも色男? =定説と異なるオス選び―岡山大

人間の男女関係も結局ベッドでの相性は決め手だろうか。
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時事通信 6月21日 4時19分配信
 甲虫の一種「オオツノコクヌストモドキ」のメスは、大きなあごを持つ強いオスではなく、求愛行動の上手なオスを繁殖相手に選ぶことを、岡山大などの国際研究チームが明らかにした。「メスは強いオスを選ぶ」という「定説」を覆す結果で、多くの生物の繁殖研究に役立つ可能性があるという。論文は21日までに、英王立協会紀要電子版に掲載された。
 オオツノコクヌストモドキは、本州と九州に分布する体長約5ミリの甲虫の一種。オスは戦いに使われる大あごを持ち、繁殖の際には脚でメスの身体を小刻みにたたく求愛行動を行う。
 岡山大大学院の岡田賢祐助教(生態学)らは、この甲虫の求愛、繁殖行動を観察。メスがオスに出会ってから交尾に至るまでの時間と、大あごの大きさ、求愛行動との関連などを調べた。
 その結果、大あごの大きさと交尾に至るまでの時間に関連がない一方、メスを小刻みにたたく速度が速い、求愛行動が上手なオスには、短時間で交尾に応じることが分かった。 
 一般に生物の繁殖行動では、外敵から身を守り、強い子孫を残せる「強いオス」が選ばれる。しかし、これまでの研究で、オオツノコクヌストモドキの場合は、大あごが大きいオスとの間に生まれたメス(娘)は、産卵能力が低いことが分かっている。
 研究チームは、メスからみた場合に必ずしも「強いオス」が自身の子孫を残すのに有利でないなど、メスとオスの利害が一致しない場合には、定説と異なる選択がありうると指摘。他の生物でも、同様のことが起きている可能性があるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140621-00000017-jij-sctch

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