2014年3月1日土曜日

Oppoの次世代フラッグシップは3月発表。回転式カメラのOppo N1にかつての日本メーカーを見る

日本のスマートフォンメーカーが減る一方の中で、このように他国の台頭は日本の経営者に考えさせるものです。

持続性の高い技術を新たに考えなければいけないかもしれません。

中国広州に拠点を持つOppoは、新興メーカーの中でもとりわけ、日本的なこだわりを感じるスマートフォンを投入している企業です。MWC 2014では、回転式カメラを搭載する5.9インチAndroidスマートフォン N1 が並んだほか、3月19日に北京で開催する最新フラッグシップ Find 7 についても案内していました。

Oppoの次世代フラッグシップは3月発表。回転式カメラのOppo N1にかつての日本メーカーを見る

N1の最大の特長は、ディスプレイ上部に装備した回転式のカメラです。通常のスマートフォンのような撮影のほか、回転させて自分側を向かせれば自分撮りカメラに、また、上部にカメラを向けて、ウェストレベルにスマートフォンを構えて撮影するなど、撮影時の自由度が高いモデルとなっています。13MP カメラは、F値2.0の明るいレンズを採用し、LEDフラッシュを搭載。

スマートフォン時代の到来は、インターネットの扉を広げ、ユーザーに世界と繫がる楽しさをもたらしました。その一方で、とくに日本において急速に失われたものがあります。それはデザインの多様性や遊び心です。

「ガラパゴス」と呼ばれたかつての日本のフィーチャーフォンは、独自の進化を遂げ世界的にも非常にユニークな携帯市場を作りました。当時、世界の大半を占めるGSM方式が通話とSMSの重力に魂を縛られる中、日本のフィーチャーフォンは現在では世界的に当たり前になったカメラ搭載、ネットやメール対応と、次々に新しい試みが受け入れられていきました。MWCにおいて、主催のGSMAが2年連続でNFCを推していますが、日本では非接触IC決済(おサイフケータイ)をフィーチャーフォンの時代から実用化しています。

機能的な進化とともに、多様なデザインで新しい価値を提案する製品が投入されていたのもこの時期です。Oppo N1のような回転式カメラは、日本では、2002年発売の東芝製FOMA端末 T2101V や、日立製au端末 A5303H などで見られたスタイルです。

また、背面のNFCエリアには、O-Touchと呼ばれるトラックパッドセンサーを搭載しています。富士通製スマートフォンの一部には、背面の指紋センサーと兼用する形でスクロール機能がありますが、Oppoのそれは小さなトラックパッドそのものです。

誤解を恐れずに言えば、小手先の化粧で差別化を取り繕うスマートフォンのデザインにおいて、Oppoは内面から(というより骨格から)外観に新しい鮮度をもたらそうとチャレンジしている。かつての日本メーカーのような心意気を感じます。

Oppo N1の主な仕様は以下の通り。5.9インチ 1920 x 1080 377ppi ディスプレイ、4コア 1.7GHz Snapdragon 600 プロセッサ、2GBメモリ、16/32GBストレージ。通信はW-CDMA/GSMでLTEは無し。170.7 x 82.6 x 9mm、213g。

このほかOppoのブースでは、3月19日に北京で開催する発表会を案内しています。ここでは、Find 5 の後継にあたる、次世代フラッグシップ Find 7 が登場する見込みです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140228-00025188-engadget-sci

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