2014年3月3日月曜日

若い女性に急増中の子宮頸がん。どんな病気?本当にワクチンで予防できる?

この記事で分かったのは、「子宮頸がんの99%は、ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染により、子宮頸部の細胞ががん化することで起こりる」ことです。

しかし、このヒトパピローマウイルス(HPV)はまた足の裏にできる「いぼ」の原因ともなるありふれたウイルスです。

そうすると、もし近代子宮頸がんが急増するとしたら、出産が減ったのと、性交回数(相手)が多いのはあるでしょう。それでも、過去の人はそのようなタイプの人はなる確率が高かったかどうかは不明でしょうね。

食生活の欧米化とどう関係するかは不明ですね。免疫力が影響されることでしょうか。

症状の方は綺麗にまとめられているが、原因については分かりにくいものです。


20代、30代の女性がかかるがんの中で最も多いのが子宮頸がんです。

子宮には頸部(子宮の入り口付近)と体部(子宮の奥の方)があり、頸部にできるがんを"子宮頸がん"といいます。

【特集】子宮頸がん【知っておきたい婦人病ガイド】

現在では、食生活の欧米化や、分娩回数の減少により、子宮体がんが増えていると言われます。

ここでは、子宮頸がんとはどの様な病気か、何かと話題になる子宮頸がんワクチンについてもあわせてご紹介します。

◆子宮頸がんとは?
子宮頸がんとは、子宮の頚部にできるがんです。子宮は、膣側の1/3くらいを子宮頚部とよびます。奥側の2/3くらい、妊娠すると大きくなる部分を子宮体部とよびます。

子宮頸がんになる大きな原因として、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染があります。しかしHPVに感染したら必ずしも子宮頸がんになるわけではありません。

度重なる出産、ホルモンの異常やホルモン剤の内服、喫煙などは、子宮頸がんのリスクをあげるといわれています。また、一般的に発展途上国では子宮頸がんが多く、先進国では子宮体がんが多いといわれています。

◆子宮頸がんは増えている?
子宮頸がんの原因にはHPVへの感染が大きなウエイトを占めますが、これは性行為によって感染します。

しかしHPVに感染しただけでは何も症状がなく、コンドームを使用しない状態での性行為により、感染はどんどん広がります。一度感染しても充分な免疫機能が働くと、HPVはなくなりますが、度重なる感染などにより、子宮頸部の表面を覆っている組織に変性が起こることがあります。これが異形成と呼ばれる状態ですが、多くの場合はこのままの状態で何年も経過しますが、異形成が進むと、がん化します。

日本には、子宮頸がんの人はおよそ10,000人以上おり、年間でおよそ4,000人が亡くなっています。統計上の子宮頸がん患者数は増えており、2020年にはおよそ20,000人になると推測されたデータもあります。

日本でもかつては、子宮体がんよりも子宮頸がんの方が圧倒的に多い時代がありました。しかし現在では、食生活の欧米化や、分娩回数の減少により、子宮体がんが増えているようです。

◆子宮頸がんの症状は?
子宮頸がんは、がんが子宮頸部の組織の中に納まっている間は、自覚症状がほとんどなく、あったとしても、おりものが増えたり、性交時に出血が見られる程度です。これらくらいの症状では見過ごされることもあります。

しかし、進行してくると、がん細胞からの出血が不正出血となってあらわれます。また子宮頸部が感染を起こすと、膿が混じったようなおりものが出たり、悪臭を伴うこともあります。ここ最近、急におりものが増えた場合や、原因の分からない発熱、下腹部痛も要注意です。

さらに進行すると、子宮の周りの臓器までがんが浸潤(拡がっていくこと)します。
膀胱へ浸潤した場合は、血尿が出たり、排尿困難になることがあります。直腸へ浸潤すると、血便が出たり、ひどい便秘になることもあります。やがて、膀胱と膣が繋がった状態になる「膀胱膣ろう」になり尿が膣から流れ出ることや、直腸と膣が繋がった状態になる「直腸膣ろう」になり便が膣から出て来ることがあります。

◆子宮頸がんチェックリスト
まずは自覚症状がどれくらいあるか、チェックリストで確認してみましょう。

□最近、おりものが増えた気がする
□性交時に出血することがある
□膿が混じったような、あるいは悪臭を伴うおりものが出る
□背骨や腰が痛くなることが多い
□足がいつもむくんでいる
□頻尿になった、あるいは尿が出ない
□血便が出た

※1つでも当てはまる場合は、子宮頸がんの疑いがあります

◆発症しやすい年齢は?どんな人がなりやすい?
子宮頸がんは、HPVに感染してから5~数十年かけてがん化します。人によってこの年数は変わりますが、日本では30歳代~40歳代に多くみられます。

しかしここ最近、性交年齢の若年化や、性交相手が増えるといった現実から、20歳代で子宮頸がんが見つかるケースも増えています。仮に性交の相手が一人でも、その人がハイリスク型のHPVを持っていれば、子宮頸がんになる可能性は高くなりますので、注意が必要です。

また性行為感染症にかかっているとHPVへも感染しやすくなり、膣や子宮頸部が傷ついている場合も、がん化しやすくなるといえるでしょう。

発症しやすい人としては、妊娠・出産の回数が多い人、初めての性交年齢が若い人、性交回数(相手)が多い人、喫煙歴のある人、免疫抑制剤などで免疫が下がっている人とされています。

◆ヒトパピローマウイルス(HPV)とは?
子宮頸がんの99%は、ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染により、子宮頸部の細胞ががん化することで起こります。

ヒトパピローマウイルス(HPV)は足の裏にできる「いぼ」の原因ともなるありふれたウイルスです。子宮へのHPV感染は、性行為で起こりますので、性交の経験がある女性の10~30%は、普通に感染しているといわれています。

HPVには多くの種類がありますが、そのうちがん化しやすいタイプをハイリスク型とよび、現在では13種類ほどがハイリスク型であることが分かっています。

◆子宮頸がんとワクチンの関係
子宮頸がんは、HPVへの感染を予防することで、多くの場合は予防できます。このため、子宮頸がんワクチンが開発されました。

現在の日本では、ハイリスク型のうち16型と18型の2つのタイプに対する感染予防効果をもつもの(2価ワクチン)と、16型・18型のほかにも6型・11型の4つのタイプに対する感染予防効果をもつもの(4価ワクチン)があります。

子宮頸がんの予防効果を得るためには、これらのワクチンを半年の間に3回受ける必要があります。また接種するワクチンは同じものを使用する必要がありますので、どちらを使っているかを知っておきましょう。

また、ワクチンを打ったからといって子宮頸がんにならないわけではありません。子宮頸がんワクチンは、初めて性行為を行う以前に接種しておく必要があります。

また、ワクチンに含まれていないタイプのHPVに感染した場合は、それが原因で子宮頸がんになることもあります。

ハイリスク型はあくまで「比較的がん化しやすいタイプ」であり、他のタイプががん化しない、ということでもありません。

すでにHPVに感染している場合にそれを排除する効果はありませんし、子宮頸がんの前段階である異形成の状態を改善するものでもありません。

◆子宮頸がんワクチンの現在
日本での子宮頸がんワクチンは、2009年から医療機関で接種することができるようになりました。

半年に3回の接種で、費用はおよそ5~6万円です。製薬会社による啓発(インターネットやテレビCMなど)や、自治体による接種費用の助成制度が始まったこともあり、接種する人は年々増えていました。

ところが、安全と考えられていた子宮頸がんワクチンの接種と深く関係すると思われる、健康被害(副作用)の報告が出始めました。

その症状の多くは接種した部位の赤み、腫れ、痛みなどですが、ワクチン接種を受けたことによるストレスで失神(血管迷走神経反射性失神)することがあり、ワクチン接種後30分は、医療機関内で様子をみることとされています。

この他にも重症と思われるものもあります。例えば、ショック、アナフィラキシーショック、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、ギラン・バレー症候群などです。

聞いたことがない病名ばかりかもしれませんが、これらは全身的に影響を及ぼす重大な副作用とされています。また、東京都の中学生がワクチン接種により1年以上歩行困難となった事例もありました。

これらの報告を受けて厚生労働省は、2014年2月現在では「積極的に推奨することを控える」としています。

ただしこれらも厚生労働省をはじめとする有識者会議で、その安全性などについての検討が進められていますので、今後どうなるかはまだ分かりません。

現在でも本人および保護者が希望すれば、ワクチン接種は可能です。ワクチン接種を考える時は、予め情報を集め、保護者の監督と責任のもとで、接種することをお勧めします。

子宮頸がんワクチンは、小児科や内科のクリニックでも受けることが出来ますが、できれば婦人科のある病院やクリニックを選び、若いうちから婦人科への抵抗感を減らすために、「ワクチン接種で婦人科デビュー」とするのも良いかもしれません。

ワクチンを打ったからといって100%子宮頸がんにならないわけではありません。並行して婦人科での定期的な検診が必要になります。自分は大丈夫だと思わず、正しい情報を集め、がんに対する危機意識を持つことが重要です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140228-00010000-mocosuku-hlth

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