メーカーにとってはありがたいニュースなのかどうかは微妙でしょう。 但し、はっきり言えるのは、消費税導入後の落ち込みがあっても、メーターにとってはいい宣伝になることは間違いないでしょう。
-消費税増税を前にハイアマチュア層の駆け込み需要も発生-
2014年3月6日にニコンから発売されたデジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデル「D4S」が好調な出足を見せている。動きの速い小さな被写体も補足する新開発のAFシステムや、11コマ/秒の高速連写機能、最高でISO 409600までに対応する高感度撮影機能など、プロの使用も想定した最上位スペックのモデルだが、価格.com上では、一般ユーザーからの注目度も高まっている。「デジタル一眼カメラ」カテゴリーにおける注目ランキングは3月2日から10日の間、1位をキープ。一般個人で購入するケースも増えており、消費税の増税を直前に控え、デジタル一眼カメラではクラスを超えた競合が勃発している。
「D4S」は、フルサイズセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラの最上位機種。AF性能や高感度撮影時のノイズ耐性を前機種「D4」からさらに高めている。新開発のアルゴリズムに基づくAFシステムにより、ファインダー内に突然入ってきた被写体にも素早くピントを合わせ、捕捉し続けることができるようにした。AFエリアモードでは、フォーカスポイントと上下左右5点のグループでとらえる「グループエリアAF」を新たに採用。動きの速い小さな被写体にも、より確実にピント合わせができるようになっている。有効1623万画素のCMOSセンサーや画像処理エンジン「EXPEED 4」を搭載し、撮影感度は最大でISO 50~409600までに対応。最大約11コマ/秒の速度で、200コマまでの連写撮影が可能だ。外部メモリーは、XQDメモリーカードやコンパクトフラッシュカードをサポートし、ボディ背面には3.2型の液晶モニターを装備した。本体サイズは160(幅)×156.5(高さ)×90.5(奥行)mmで、重量は1350g(バッテリーなどを含む)。
「デジタル一眼カメラ」カテゴリーにおける注目上位5製品のランキング推移「デジタル一眼カメラ」カテゴリーにおける注目上位5製品のランキング推移
「D4S ボディ」のアクセス数推移「D4S ボディ」のアクセス数推移
「価格.comトレンドサーチ」で見ると、「デジタル一眼カメラ」カテゴリーにおける本製品の注目ランキング順位は、製品発表から3日後の2月28日には、富士フイルムのミラーレス一眼カメラ「FUJIFILM X-T1 ボディ」を抜いて早くも2位にランクイン。3月2日には1位を獲得し、3月12日現在もそのまま1位の座をキープしている。また、同日には、売れ筋ランキングでも7位につけるなど、売れ行きのほうもかなり好調なようだ。アクセス数は、2月26日にピークの20,795PV/日を記録。3月11日の最安価格は、発売時点と同じ583,200円で、発売直後の値下がりはまったく見られない。
「D4S」のユーザーレビュー評価「D4S」のユーザーレビュー評価
本製品に対するユーザーレビューは、3月12日現在ですでに7件が投稿されており、満足度はカテゴリー平均の4.68をやや上回る4.71。7人中6人が5.0を、1人が3.0をつけている。「携帯性」を除くすべての項目で平均より高い評価点となっており、「画質」「バッテリー」「機能性」「ホールド感」の4項目は、満点評価の5.0だ。また、カメラの習熟度に関するアンケート結果を見ると、意外なことにレビュワーの7人中5人が「アマチュア」と回答、「プロ」と答えたのは1人だけだった。レビュワーのコメントを見ると、全員が画質について好意的な評価を寄せていた。特に、「ISO 12800も普通に使えます。高感度画質は日本最高でしょう」「キヤノン EOS-1D Xと高感度を比較すると、RAWではD4Sのほうが良好」と、高感度撮影時のノイズの少なさを評価する声や、「光の特殊な環境だと、マニュアルの露出補正より良いです。電球色を綺麗に消してくれ、白が白くなります」など、オートホワイトバランスについて好意的なコメントが寄せられていた。
そのほか、「透明感だけではなく、空気感や雰囲気まで写る様な感じです」「解像感やグラデーションが良いのか、より立体的に撮れるようになりました」など、画質性能の向上を熱く語る人も多かった。「写りもデザインも気に入りましたが、一番のお気に入りはシャッター音」「D4より確実に軽快・低振動」「AFの初速が速くなりました」など、シャッター音やレスポンスの向上を評価する人も。また、特徴的なのが、本製品の購入にいたった動機だ。これに関しては、「ずっとキヤノンを使っていて、Kiss、40D、5Dmark2、1Dmark4と乗り換えてきました。1DXも予約していたのですが、延期になったのでご縁がないと思いD4Sに」「D80、D300S、D800Eと使ってきました。どれも良いカメラでしたが、D4Sを手にして今までのカメラで不満のあった部分がすべてなくなりました」「ついにひと桁機に辿り着きました」など、初・中級機からステップアップしてきたという人が多く見られた。
「D4S」のライバルランキング「D4S」のライバルランキング
上の図は、本製品とよく購入比較をされるライバル製品の状況を、ランキング形式で表したもの。図中の「勝率」は、比較をされた結果、本製品がライバル製品と比べてどれだけの確率で買われたかを示している。これを見ると、レビュワーのコメントでも見られたように、本製品は、下位機種ともよく比べられていることがわかる。特にライバル製品1位のニコン「Df」には48%の確率で負け越しており、「撮る愉しみを追求したDfと、一瞬を確実にものにするD4Sとの差を明確にすることで、どちらも欲しくなるよう仕向けたニコンは商売上手」というコメントがあった。また、4位のニコン「D7100」には39%の確率で大きく負け越し、5位の富士フイルム「FUJIFILM X-T1」には64%の確率で大きく勝ち越している。これらを総合して考えると、プロ向け仕様の本製品だが、実際には、ハイアマチュア層にもかなりリーチしていることがわかる。
「デジタル一眼カメラ」カテゴリーにおける大手メーカー5社のPVシェア率推移「デジタル一眼カメラ」カテゴリーにおける大手メーカー5社のPVシェア率推移
なお、本製品については、高額商品なだけに、消費税の増税を前にした駆け込み需要も発生している模様だ。上の図は、「デジタル一眼カメラ」カテゴリーにおける大手メーカー5社のPVシェア率の推移を表したもの。これを見ると、ニコンから「Df」が発売された2013年11月4~10日週以降、ニコンがキヤノンを上回る日が多くなっている。銀塩カメラ風のデザインと最新鋭のメカニズムを搭載した「Df」の発売は大きな話題を集めたが、フラッグシップ機の本製品でも、ニコンは好調な手ごたえを得ているようだ。特に本製品「D4」シリーズとキヤノンの「1D」シリーズは、マスコミの採用率が話題になることも多い。昨年のサッカーワールドカップでは、一説にはキヤノンを使用するカメラマンのほうが多かったとも言われているが、ここ最近はニコンの好調さが際立っている。特に「(本製品の)高感度と堅牢性にひかれてキヤノンから乗り換えた」という人も出ており、今後はライバルのキヤノンがどのような対抗策を打ち出してくるかにも注目だ。
http://topics.jp.msn.com/digital/camera/article.aspx?articleid=3643964
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