システム化というものは、人間社会に様々な進化をもたらしてくれてはいますが、システム化前より影響範囲が桁違いほど大きな危険性ももたらせています。
このニュースのように、たかがの「システムトラブル」で3千万ドル(約30億円)の損失をもたらしてしまっています。
ほかの例では、たとえばオンラインシステムでは、ユーザ情報の漏洩や、システムの故障などで、百万ないし千万単位の人に被害が及んだことは過去何度もありました。
とにかくシステムに頼り切る生活を避けるように、社会全体で努力しないと、これからもっともっと不安定な社会になるに違いありません。
というのは、車がどんどん安全になっていっても、交通事故はそれに比例して減ることはないのと同じように、システムをどんなに「丈夫な」ものに設計しようとしても、「トラブル」は絶対なくならないです。寧ろ、WindowsやAndroid、Linuxなどの基本ソフトを見れば分かるように、すべてのシステムはどんどん肥大化しています。肥大化はつまり信頼度の低下を意味します。その上に、最近はやりのクラウドのような集中型システムがだんだん主流になりつつあります。それは、また「トラブル」の影響範囲はさらに大きくなることを意味します。
金儲けばかり考えないで、自分自身の立場に立って、すべての製品・サービスおよび利用方法を設計すべきです。
[北京 18日 ロイター] - 先週に中国株式市場の主要株価指数を5%以上上昇させたコンピューターのシステムトラブルについて、中国の大手証券会社、光大証券<601788.SS>が謝罪した。当局が調査を進めている。
中国証券監督管理委員会(CSRC)は18日、光大証券に対する正式な調査に着手すると発表。光大証券は16日のトラブルで1億9400万元(3170万ドル)の損失が発生したと明らかにしていた。
光大証券はウェブサイト上で「当局の警告や制裁により、事業の拡大やパフォーマンスに影響が及ぶ可能性がある」としたうえで、「今回の件は自社への評価と、市場でのイメージにとってマイナス」とコメントした。
CSRCの報道官は、CSRCのウェブサイト上に掲載された声明の中で、光大証券がシステムトラブルにより、合わせて234億元の買い注文を誤って出したことを明らかにした。うち72億7000万元の売買が成立した。
CSRCの報道官は今回の件について、調査結果に基づき、法に則って慎重に取り扱い、適宜公表を行うと指摘。
CSRCは声明で、上海の証券当局が光大証券に対して規制上の措置を講じ、関連業務を停止し、改善を指示することを決めたとしている。詳細は明らかにしていない。
CSRCの報道官は、当初の調査では人為的な操作ミスは見当たらなかったとし、光大証券のシステム管理に多くの問題があったと付け加えた。
今回のトラブルの結果、損失を被る投資家が光大証券に対して法的措置を取るのか、光大証券がその他の損失を計上するのかは今のところ明らかになっていない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130819-00000004-reut-bus_all
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