「量子コンピューター」が実用化されたところで、現行の暗号化技術はほとんど役に立たなくなってしまうでしょう。なぜかというと、暗号化用のカギは「その解読に多大な時間がかかる」というのはミソだからです。
100年かかる計算を1秒でできるというのは、100X365X24X3600=3153600000、つまり315億3千6百倍早くなることです。
これでは、ほとんどのカギはあっという間に解読されてしまいます。
つまり、量子コンピューターが実用化される前に、新しい暗号化技術を開発しておかなければいけません。
なんという歯がゆいジレンマでしょうか。
朝日新聞デジタル 8月16日(金)5時3分配信
高効率の量子テレポーテーションのしくみ
【波多野陽】従来のコンピューターだと100年はかかる計算を、わずか1秒でできる夢の「量子コンピューター」。そのカギとなる情報転送技術の効率を100倍に高めることに、東京大の古澤明教授らが成功した。実用化に一歩近づく成果だ。15日付の英科学誌ネイチャーに発表する。
量子コンピューターの情報転送には「量子テレポーテーション」という技術が使われる。1と0の信号での情報処理を繰り返す普通のコンピューターと異なり、1度の演算で大量の情報を処理できる。
情報転送には、ミクロの世界を支配する量子力学の原理を使う。送信機に、転送したい情報を持った光の粒(光子)を入れると、受信機側の光子にその情報が復元される。だが、これまでの実験では転送効率が悪く、実用化の壁になっていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130816-00000005-asahi-sci
2013年8月16日金曜日
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