2013年6月25日火曜日

中国「影の銀行」炸裂の予兆

 リーマンショックと似ているとよく言ったものです。リーマンショックはまた日本のバブル崩壊似ているはずです。
 人間って、実に賢そうでバカなものです。まったく学習能力がありません。実も同じ歴史を繰り返しています
 本当のことを言いますと、このような「バブル」は人々のギャンブラー心を利用して投資機関が人工的に引き起こしたものです。つまり、詐欺行為の一環にすぎません。困ったのは、ギャンブルに負けた人だけであり、投資機関の人は相変わらず高い給料をもらうままです。

中国「影の銀行」炸裂の予兆 7月危機説に現実味 金利激しく乱高下
2013.6.24 11:02
中国経済に暗雲が立ちこめ、金融市場がパニックに陥っている。銀行の連鎖破綻の噂が飛び交い、短期金利が一時、13%にも跳ね上がった後、急落するなど荒れ模様だ。背景には中国経済の時限爆弾ともいわれる「影の銀行(シャドーバンキング)」の問題があり、金融崩壊がいつ起こってもおかしくない。中国の専門家の間では、「金融危機が7月に起きる」と予測した国務院発展研究センターの内部報告が静かに出回っており、「7月危機説」が現実味をもって語られ始めた。世界第2の経済大国、中国の影響は大きく、金融危機に陥れば世界が大混乱するのは必至だ。(SANKEI EXPRESS)
大手銀破綻のうわさ
 中国の短期金融市場で銀行が資金を融通し合う際の指標となる上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物は、17日に4.8130%だったのが、18日に5.5960%、19日に7.6600%と上昇。20日に13.4440%と過去最高に跳ね上がった。しかし、21日には大手銀行破綻のうわさが流れ大慌てで資金を供給し、一転8.4920%に急落した。
 金利の急上昇は、中央銀行である中国人民銀行が市場から資金を吸収する公開市場操作を実施し、需給が逼迫したのが要因。足元の中国景気の減速にもかかわらず、人民銀行が金融引き締めの姿勢を示したのは、金融市場のリスクを高めている影の銀行への資金流入を抑制するのが狙いとみられている。
 影の銀行とは、信託会社やファンドなどのいわゆるノンバンク。中国の有力経済誌「財経」によれば、その総融資額は約24兆元(約383兆円)にものぼり、国内総生産(GDP)のほぼ半分に匹敵するほどだ。普通の銀行から借りられない信用力の低い企業などに資金を貸し出すが、元本や利息の回収ができない恐れがある。また、資金は、年利10%前後の高利回りをうたった「理財産品」と呼ばれる財テク商品を個人投資家らに売って得ている。
米サブプライムに類似
 ここ数年、中国の地方政府は景気対策で公共事業を拡大してきたが、その資金調達の主要な担い手は影の銀行だった。だが、採算性の低い公共事業に対し、銀行融資よりもはるかに高利の債券を発行して調達した資金の返済は、極めて困難だ。地方政府は「最後は国に“付け”を回す算段でいる」(北京の金融筋)とも指摘されている。こうした影の銀行の問題を米著名投資家のジョージ・ソロス氏(82)は、「米金融危機を招いたサブプライム住宅ローンと似ている」と分析し、投資家に警鐘を鳴らしている。
 「7月危機説」の内部報告は、2年前に国務院発展研究センターの李佐軍研究員によって作成されたもので、当時から指摘されていた影の銀行がはらむ危険性を指摘。胡錦濤政権時代の経済政策のツケが2013年3月の習近平政権発足後、数カ月で噴出し、民間企業や銀行、地方政府が相次ぎ経営破綻に追い込まれる、と見通した。
 人民銀行の金融引き締め策は、「影の銀行」への資金流入を抑制するために蛇口を絞ったわけだが、中国経済の減速が続く中で資金供給を絞るショック療法は副作用も大きい。金利上昇によって中小の金融機関や企業の資金調達が難しくなり、影の銀行をつぶそうとすれば、中国経済全体がクラッシュしてしまいかねない状況だ。
 ソロス氏は、米国の経験を踏まえれば、危機を避けるため中国に与えられた時間は「2年だ」と言い切る。果たして、「影の銀行」問題がはじけて、危機は現実になってしまうのか。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130624/chn13062411050003-n1.htm

中国に金融危機説
【北京=新貝憲弘】景気の減速感が強まる中国で、複数の銀行が資金不足に陥っているとのうわさが相次ぐなど金融危機説が広がっている。一方で地下金融などシャドーバンキング(影の銀行)によるバブル崩壊の懸念も高まっており、中国政府は経済の健全化と景気の下支えの間で厳しいかじ取りを迫られている。
 中国経済は五月の輸出額が前年同月比1%増でそれまでの10%超増から大幅減となり、英金融大手の景気指標も悪化を示すなど減速感が強まっている。こうした動きを受け、四大国有銀行の中国銀行はじめ複数の銀行では今月に入って資金不足に陥ったとのうわさが流布した。
 二十日は銀行間で短期資金を貸し借りする金利指標(上海銀行間取引金利、SHIBOR)の翌日物が過去最高水準の13%超と前日の7%台から跳ね上がり「高利貸市場と化した」(中国紙)。
 ただ通貨供給量(M2)は五月末で前年同期比15・8%と「だぶつき気味」。資金不足の背景には、金融機関が正規の方法以外で融資したシャドーバンキング問題がある。
 二〇〇八年のリーマン・ショックを受け中国政府が実施した四兆元(約六十四兆円)規模の景気刺激策で、だぶついた資金が地方政府の無計画なインフラ整備や不動産投機に流れたとされ、中国政府は健全な金融システムづくりなど経済構造改革に力を入れている。
 中国人民銀行(中央銀行)主管の中国紙「金融時報」は「銀行業は自力で融資問題を解決すべきだ」との論評を掲載。中国政府も十九日の会議で従来の金融引き締め策を維持する姿勢を確認した。
 ただ十三兆元(約二百八兆円)規模といわれる理財(財テク)商品の高利回りはシャドーバンキングが支えているのが実態で、今月末には大量の満期を迎え、払い戻し用の資金調達が必要。このため金融緩和など景気刺激策を求める声も強まっており、政府と銀行業界の駆け引きはしばらく続きそうだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013062302000103.html

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