2014年7月30日水曜日

BMW、没入型メディア「Medium」でデジタルマガジン「Re:form」を公開

ユーザーインターフェースはどれだけ綺麗で、どんなに使いやすくても、内容はくだらなければ、結局誰も使わない。

しかし、Web2.0からだろうか、あるいはもっと昔からでも、(特に)インターネットサービスや技術について、このようなくだらない用語が乱発している。格好良くは聞こえるが、中身は実に腐ったものが多い。

ただでさえ各種類の中毒が懸念されているのに、さらに「没入」させてたまるもんか?


 2012年に、Twitterの共同創業者であるエヴァン・ウィリアムズ(Googleが買収した「Blogger」の創業者でもある)とビズ・ストーンが立ち上げたブログプラットフォーム「Medium」は、美しい文字、長い文章、シンプルなデザインが特徴。近年、読者がコンテンツに集中できる環境を提供する「イマーシブ(immersive:没入型)」なメディアが登場しており、日本では、nanapiが提供している英語メディア「IGNITION」もそのひとつだ。

 Mediumは見た目だけでなく、独自の機能で、ブログを書く行為をもうひとつ先のレベルへと押し上げようとしている。たとえば、投稿する前にドラフトを共有して、メールでフィードバックをもらうコラボレーション機能。指摘を反映した場合は、謝辞にその人の名前が記載される。

 もちろん書き手をフォローしたり、段落ごとにコメントを入れることもできる。さらに、アルゴリズムで記事を連携させたり、編集者のキュレーションによって、新たな読者を獲得することもできる。

 このプラットフォームで、BMWはデザインについてのデジタルマガジン「Re:form」を公開した。Mediumにはセールス担当者がいないが、Nativ.lyという、スタートアップとブランドをマッチングさせるエージェンシーが両社を結びつけたという。

 記事のひとつでは、フロリダにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートが提供しているウェアラブルデバイス「MagicBand」(RFIDが埋め込まれたリストバンドをかざすだけでお菓子を買ったり、行列に並ばずに園内を楽しむことができる)のデザインから、創業者ウォルト・ディズニーのこと、収集したデータの活用、ディズニーランドが構想された当時の設計図にまで話が及ぶ。

 記事の末尾には「BMW 4シリーズによる提供」と明記されているが、そのロゴをクリックしてもBMWのサイトへ飛ぶわけではない。こうした点も、没入型メディアとしての徹底した姿勢を感じさせる。今後は、BMWのデザインエンジニアが答えるQ&Aなどのコンテンツも提供するようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140730-00000006-sh_mar-sci

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