2014年4月15日火曜日

アトラスVロケット、偵察衛星NROL-67の打ち上げに成功

世界の(地球の)どこにも届くロケットを持っている大国であることをも忘れては行けません。
その気になれば、北朝鮮やイランなんかの比ではありません。
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sorae.jp 4月15日 6時10分配信 ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社は10日、米国家偵察局(NRO)の偵察衛星NROL-67を搭載した、アトラスV 541ロケットの打ち上げに成功した。NROL-67の正体は明らかにされておらず、過去に打ち上げられたことがない、まったく新しい衛星であると思われる。 NROL-67を搭載したアトラスV 541は、米国東部夏時間2014年4月10日13時45分(日本時間11日2時45分)、ケープ・カナベラル空軍ステーションのSLC-41から離昇した。打ち上げの詳細も明かされておらず、どのような飛行経路を取り、どのような軌道に投入されたかは不明だが、ULA社とNROは、打ち上げは成功したと発表した。 NROL-67はNROの偵察衛星で、NROL-67という名前は特定の衛星の種類を表すのではなく、単にNROの衛星の、67機目の打ち上げ(Launch)を意味する。ただし打ち上げの順番や数字の割り振りは前後しており、これまでに67機が打ち上げられたというわけでもない。 その目的や衛星の形状などは公式には明らかにされていない。しかしある程度推測することはできる。 まず打ち上げ場所が東海岸に位置するケープ・カナベラルであったことから、地球を南北に回る極軌道の衛星ではないことが分かる(極軌道衛星の場合は西海岸にあるヴァンデンバーグ空軍基地が使われる)。また打ち上げに際して出されたNOTAMは、静止軌道へ向けた打ち上げであることを示している。 過去に、ケープ・カナベラルから打ち上げられたことがあるNROの静止衛星は、オライオン(もしくはメンター)と呼ばれる、径100mとも言われる巨大なアンテナを持つ電波傍受(SIGINT)衛星か、ヴォルテックスやレイヴン、マーキュリーと呼ばれる電波傍受衛星のシリーズ、そしてクエーサー(もしくはSDS)と呼ばれる軍事衛星専用のデータ中継衛星の3種類がある。 これらのうち、まずオライオンは、デルタIVヘビーという巨大なロケットを使わなくてはならず、今回打ち上げに使われたアトラスV 541では打ち上げ能力が足らない。一方でクエーサーは、過去にアトラスV 401で打ち上げられたことがあり、アトラス 541を使うほどの大きさの衛星ではない。 そもそも、NROの衛星の打ち上げでアトラスVの541構成が使われたのが今回が初めてであることから、過去に打ち上げられたことがない、まったく新しい衛星であろう。もっとも可能性として高いのは、1996年に打ち上げられたきり後継機がなかったマーキュリー、もしくはアドヴァンスド・ヴォルテックスと呼ばれる、通信傍受衛星の新型機であろう。 アトラスVの541とは、フェアリングの直径が5m、固体ロケットブースターを4基装備し、セントールと呼ばれる上段のエンジンが1基、ということを示している。アトラスVはロッキード・マーティン社によって開発されたロケットで、打ち上げは今回で45機目となり、2007年に一度予定より低い軌道に衛星を投入してしまった以外は、安定した成功を続けている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140415-00010000-sorae_jp-sctch

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