いいものは堂々と適正な値段で売れなければ、製造販売業は成り立たなくなります。
自由競争はいいことが多いが、ただ単に競争相手を倒すために、どんな手段でもとるのは子供と変わらなくなります。
価格合戦になると、最後は共倒れになるだけです。
iPhoneの一番人気機種、5sの叩き売りがすでに始まっている。
ドコモへのMNP流出を食い止めるため、昨秋からソフトバンク、au(KDDI)は、旧モデルの5、人気面で5sに後れを取った5cに高額キャッシュバックをつけるなどして叩き売りを行なってきた。
一方のドコモは、オンラインショップでの「他社からのりかえキャッシュバックキャンペーン」で対抗。昨年12月以降、5s/5cのMNP購入に対し2万円を割り引いていたが、2月1日からは一挙に5万円に増額。ついに5sも大幅値引きの対象となった(※このキャンペーンは16日で終了)。
当然のごとく、このキャッシュバック増額にソフトバンク、auも追従。もはやケータイ専門店(併売店)では、各キャリアのiPhone5s16GBモデルが「一括0円+数万円キャッシュバック」なんて話も飛び出す始末だ。
購入するタイミング、購入する店舗で大きな差があるスマホの値段。なぜ、このような販売方法が定着してしまったのだろうか? ケータイ研究家で青森公立大学准教授の木暮祐一氏が語る。
「端末価格の大幅値引きという流れを最初につくったのはソフトバンクです。ユーザー数が最小だったソフトバンクは、ドコモ、auという2大キャリアから顧客を奪い取る必要があり、やむを得なかったというところでしょう。そうして『純増数ナンバーワン』を旗印に進撃してきたソフトバンクに対し、auは『MNP転入数ナンバーワン』という目標を掲げ、MNP転入者への優遇、つまりキャッシュバックを始めたのです。
ただ当初、その金額は解約金を補填(ほてん)する意味合いで、せいぜい1万円でした。しかしauがキャッシュバック額を増やすにつれ、ソフトバンクも追随したのです。ドコモはそれを静観していましたが、数万円に上るキャッシュバックを『適切なキャッシュバック』としたKDDIの田中社長の発言に我慢できなくなり、増額したというところでしょう」
もちろんMNPを利用するユーザーにとってはうれしい限り。だが、数万円にも上るiPhone5sを、どうしてキャリアはタダ同然で配れるのか?
「ケータイ利用者は、その原資を誰が払っているのかを考えてほしいですね。結局は通信料金に転嫁されて、まっとうな金額で購入したユーザーが損をしている状況です。またキャリアにとってもこれは体力の消耗戦でしかなく、『やめたいのはやまやまだけど、一社だけやめるわけには……』ということではないでしょうか。本心では、『総務省や消費者庁が介入して、やめさせること』を期待しているのかもしれません」(木暮氏)
いつになったら日本のケータイ料金は“適正価格”になるのだろうか。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140227-00025444-playboyz-bus_all
2014年2月28日金曜日
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