つまり、自殺しようと思っても、それなりの知識が必要であることです。
そこまで頑張るなら、死ななくてもすむ方法も考えつくでしょう。
■睡眠薬自殺は過去の話
テレビドラマでは、睡眠薬を飲んで自殺するシーンが今でも見られます。でもこれは昔のことで、今の睡眠薬では、ちょっと無理な話なのです。
1960年代までは、バルビツール酸系睡眠薬が主に使われてきました。この薬は、催眠効果が出る血中濃度と、呼吸が止まってしまう致死量にあまり差がありませんでした。そのため、医師に処方された2週間分の薬を一度に飲むだけで、生命に危険が起こりかねません。芥川龍之介も、バルビツール酸系睡眠薬で自殺したと伝えられています。
現在、医者でもらう睡眠薬の大半は、ベンゾジアゼピン系あるいは非ベンゾジアゼピン系の薬です。これらは、十分に強い催眠効果がありますが、危険な副作用は格段に少なくなりました。バルビツール酸系睡眠薬と違って、たくさん飲んでも長く眠るだけで、死ぬ危険はほとんどありません。
■それでも危険! 正しい睡眠薬の飲み方
最近の睡眠薬が安全になったとはいえ、その使い方を間違えると危ないことになります。睡眠薬を飲むと、その後しばらくの記憶がなくなることがあります。意識が朦朧となって、知らないうちにケガをすることもあります。睡眠薬を飲むときには、後は眠るだけという状況にして、なるべく早く布団に入りましょう。
眠れないときに、欧米人では睡眠薬を飲む人が多いのですが、日本人はアルコールに頼る傾向があります。寝酒と睡眠薬のどちらが危険かというと、寝酒のほうが健康に良くありません。睡眠薬代わりにアルコールを飲むと、次第に効果が弱まってくるのでアルコールの量が増え、ついにはアルコール依存症になる危険性が指摘されています。
さらに問題なのは、アルコールと一緒に睡眠薬を飲むことです。現在、主流のベンゾジアゼピン系あるいは非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、単独なら安全ですが、アルコールと併用すると薬の効果や副作用が強く出ます。アルコールと睡眠薬の合わせ飲みは、絶対にしないで下さい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130909-00000003-nallabout-hlth
2013年9月12日木曜日
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