アクティビスト(物言う株主)として知られるカール・アイカーン氏は、自身の率いる持ち株会社アイカーン・エンタープライジズ IEP +0.66% と米パソコン大手デル DELL +1.48% が秘密保持契約を結んだことを明らかにし、デルの機密情報を閲覧する機会を心待ちにしていると述べた。
デル担当者のコメントは得られなかった。
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デルは先週の社内文書の中で、創業者のマイケル・デル氏による244億ドルのレバレッジド・バイアウト(LBO)計画をめぐる不透明感や観測は「すべて取締役会が主導する過程の一部」だと述べ、従業員を安心させようと努めた。
また、現在は特別委員会が22日までのいわゆる「ゴーショップ期間」を監督しており、ほかの選択肢を積極的に求め、評価するとした。
デルが5日公開した書簡によると、アイカーン氏は同社に対し、LBO計画が株主投票で否決された場合、1株9ドルの特別配当を支払うよう求めた。また、この取引に関する投票を年次株主総会で実施しない場合、「数年に及ぶ訴訟」も辞さないと述べた。さらに一連の取締役候補を提示し、選出されれば借り入れによる増資と配当計画を実行に移すとした。
アイカーン氏の姿勢は、筆頭外部株主である資産運用会社サウスイースタン・アセット・マネジメントと一致している。サウスイースタンも、デルが株式非公開化に向けて投資家への情報公開を抑えていると批判し、非公開化計画そのものにも反対の立場を続けている。
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