建築界のノーベル賞といわれる米プリツカー賞の今年の受賞者に日本人建築家の伊東豊雄さん(71)=東京都=が選ばれた。主宰団体が17日、発表した。40年以上にわたり、日本国内外で革新的な建築を手掛けてきた実績が評価された。
日本人の受賞は故丹下健三氏、安藤忠雄氏らに続き6人目。授賞式は5月29日、米国・ボストンで行われ、賞金10万ドルが授与される。
東日本大震災の被災地で復興支援の集会所「みんなの家」建設にも取り組む伊東さんは「震災から2年たったこの時期に栄誉ある賞を頂き、力づけられる思いだ」と話した。
伊東さんは東京大学工学部建築学科卒、71年に事務所を設立。代表作にせんだいメディアテーク(仙台市)、トッズ表参道ビル(東京都)など。斬新な構造に基づいた多彩な作品で知られる。ベネチアビエンナーレ国際建築展金獅子賞や王立英国建築家協会ロイヤルゴールドメダル、毎日芸術賞などを受賞。
東日本大震災後は、建築仲間と共に被災住民が集える「みんなの家」プロジェクトを開始。仙台市や岩手県陸前高田市などに計6棟が完成した。
(毎日新聞 2013年03月18日 10時06分)
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