優秀な建築家や施工業者たちが3世代にわたって取り組んできた、アントニ・ガウディ代表作「サグラダ・ファミリア」。1882年の着工当初は、300年後の2200年ごろ完成と言われていました。ところが21世紀に入った今では、あと10年か20年で完成するとみられています。
いったい何がこの変革をもたらしたのでしょうか?
ガウディがこの世を去ったのは1926年。100年近く前を生きた彼の大聖堂計画は、時代をはるかに先取りした構想でした。天国まで突き抜けるようあの大聖堂を作るためには、航空宇宙工学の設計に使われる複雑なモデリングソフトが必要とされていたのです。
米CBSのドキュメンタリー番組「60 Minites」では、工期短縮に貢献したコンピュータ・モデリングの現場をはじめ、サグラダ・ファミリアで専任彫刻家を務める外尾悦郎(そとお えつろう)さんのインタビュー、2年前にローマ法王ベネディクト16世が執り行った数千人規模の荘厳なミサ様子などが紹介されています。
かつては、私たちが生きている間に拝むことは不可能と思われていた大聖堂。しかし、かつての神がかり的な建築家がイメージした大きな志は、まもなく私たちの前に堂々と姿を現します。
100年以上前の発想とは思えない、時代を超えた力強さと美しさに満ちたサグラダ・ファミリア。この大聖堂が完成したらどうなるのか、来たる日を想像するだけで今からドキドキしますね。
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