県温地研が観測 /神奈川
毎日新聞 2013年02月21日 地方版
箱根町は20日、箱根火山で今年1月中旬から、やや活発な地震活動が認められると発表した。気象庁と県温泉地学研究所(小田原市)が注意深く観測を続けているという。同研究所によると、1月17日以降、今月20日までに1700回を超える地震を観測したが、多くは体に感じることがない無感地震で、噴火の兆候も認められないとしている。
同町などによると、震源域は駒ケ岳(1327メートル)から仙石原付近で、深さは駒ケ岳で1キロよりも浅く、仙石原では5キロより浅い場所だった。今月10日に噴煙地のある大涌谷で、16日には湖尻付近で、震度1から3に相当するやや規模の大きな揺れが連続して発生した。いずれも同研究所が大涌谷に独自に設置する地震計が観測した。気象庁が震度計を設置している箱根湯本では、震度1以上の地震は観測しなかった。
また、気象庁が今月7日に発表した「週間火山概況」によると、箱根火山では01年6月から10月にかけて地震が多発。山体の膨張を示す変化がみられ、噴気活動が活発化した。だが今回は、現時点では地殻変動は小さく、噴気などの状況に特段の変化もみられず、噴火の兆候は認められないという。
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20130221ddlk14040246000c.html
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