【ブリュッセル=工藤武人】ブリュッセル国際空港で18日夜、ダイヤモンドの積み込み作業中の旅客機が警察官を装い武装した8人組に襲撃され、大量の未加工ダイヤが盗まれた。 地元のダイヤ専門家によると、被害総額は約5000万ドル(約46億5000万円)で史上最大規模の被害という。
ベルギーの捜査当局によると、8人組は車2台で空港の駐機場内に侵入し、作業員らに自動小銃を突きつけ、ダイヤを渡すよう要求し、積み荷から、ダイヤが入った容器120個を奪って逃走した。3〜5分程度と短時間で犯行を終えており、捜査当局は「周到に用意したプロによる犯行」との見方を強めている。
被害に遭ったダイヤは、宝飾用ダイヤの取引世界一で知られる同国北部アントワープで集荷されたもので、スイスに運ばれることになっていた。
8人組は空港のフェンスを破って容易に空港の敷地を出入りしており、ベルギー国内では、ブリュッセル国際空港の安全管理を問題視する声も上がっている。
(2013年2月20日07時14分 読売新聞)
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