2015年3月16日月曜日

コスパ最強の「デジタル10倍双眼鏡」で絶対に見てはイケないものを見た

 カメラとカメラを兼ねたもので、野鳥観察などの人には非常にありがたいおもちゃです。
 ソニーからもっとしっかりした製品は発売されているが、まず価格は非常に高いです。その上に、筐体も数倍大きいです。
 とっちを取るかは人さまざまですが、喜んで使いたい人もいそうですね、。

 スポーツ観戦やバードウォッチングが趣味だという人なら、普段から双眼鏡を使っている人も多いだろう。今回紹介するのは、静止画の撮影や動画の録画ができるデジタルカメラ機能付きの双眼鏡「デジタル10倍双眼鏡」(上海問屋)だ。光学10倍ズームを採用し、価格は4999円(税込み)。デジカメ+双眼鏡のオールインワンガジェットであることを考えると、5000円切りは魅力的な価格だといえる。

 まず双眼鏡としての機能だが、レンズは25ミリで望遠倍率は10倍固定。1000メートルにおける視界は約101メートル。

 デジタルカメラとしての機能を使うには、別売りの単三乾電池2本が必要だ。有効画素数は130万画素で、解像度は静止画が1280×960ピクセル(JPEG)、動画が640×480ピクセル(MPEG/AVI)。しっかりと鮮明な写真を保存するというよりは、記録用途に使うのがよさそうだ。micro SD/SDHCカード(最大32Gバイト)スロットはレンズの間にレイアウト。保存したデータはmicroSDスロットのすぐ下にあるMicro USB端子に標準同梱のUSBケーブルを接続してPCに転送する。

 本体上部にはピント調整リングのほか、左に電源/静止画撮影ボタン、右に動画録画ボタンを配置。右のレンズ部分には視度調整リングを搭載した。電源ボタンを約2秒長押しすると、電源のオン/オフが可能。レンズの近くにある赤と青のランプが交互に点灯しているのが電源オンの状態だ。電源オン時に左のボタンを1回押すと静止画を撮影できる。右のボタンを1回押すと動画録画を開始し、もう1度押すと録画を終了する。ちなみに、静止画と動画の撮影はそれぞれ無音で、シャッター音などは鳴らない。音に敏感な動物を撮りたい時など、さまざまな場面で重宝しそうだ。

 では、実際の使い勝手はいかがなものなのか。ちょうど海外出張でスペイン・バルセロナに行く機会があったので、旅のお供に持っていくことにした。遠くを眺めることができて撮影もできるんだから、観光に使えそうかも……と思っていたのだが、実際に使ってみると予想以上に役立つことが判明した。これから旅行に行く予定がある人は真剣に購入を検討してみる価値があるだろう。

●搭乗便の確認から機体の細部チェックまで――空港にて

 さて、今回のバルセロナ出張の期間は1週間。なかなかの大荷物なのだが、デジタル10倍双眼鏡はサイズが135(幅)×91(高さ)×45(奥行き)ミリ、重量が290グラム(バッテリー含む)とコンパクトなので、首からぶらさげていても長旅の負担になりにくい。さらに、レンズ部分を柔らかいゴム素材でカバーしているため、適当にリュックの中に放り込んでおいてもレンズに傷が付きにくいのだ。これは、リュックから頻繁にカメラやPCなどを出し入れする筆者にとっては非常に助かる。

 まずは、手始めに成田空港第2ターミナルへ向かう成田スカイライナーの中から外の風景を録画してみた。先述の通り、動画の解像度は640×480ピクセル(MPEG形式)なので、旅の思い出を振り返るちょっとした記録用途で使うといいだろう。

 いざ空港に着いたはいいが、今度はチェックインの窓口がどこだか分からない。普段なら電子掲示板の前まで重いスーツケースを転がして搭乗便を確認しにいくわけだが、双眼鏡があればわざわざ移動する必要もない。空港入り口から動かずに搭乗便をチェックし、そのままチェックインの窓口も確認できる。荷物をゴロゴロ転がしながら右往左往することもなく、視力の低い人はメガネをかける手間も省けて一石二鳥だ。

 飛行機に搭乗する際には、普段なら見られない機体の細部もじっくり眺められる。電車や新幹線と違い、飛行機の機体はなかなか近くで見られないので、乗り物好きだけでなく、子供も喜びそうだ。座席は残念ながら通路側だったので、上空からの絶景を楽しむことはできなかった。

 乗り継ぎの英ロンドン・ヒースロー空港や目的地スペイン・バルセロナ空港でも双眼鏡は大活躍。電子掲示板の確認はもちろん、スーツケースをピックアップする時も、ベルトコンベアの近くまで駆け寄って自分のものかどうかじっとりと眺める必要もない。無理に人混みに入らなくてよいので、長旅のストレスを軽減することができた。

●観光名所をここぞとばかりになめ回す――現地にて

 出張という名目で来たものの、せっかくなので観光もしてみたい。ということで、世界遺産があちこちにあるバルセロナの街中を双眼鏡片手に練り歩いてみた。とはいっても、1週間の内で観光らしい観光ができたのは到着日翌日のほんの30分。

 「この30分を全力で楽しんでやる!」

 ということで、1倍相当の通常のデジカメ写真と比較しながら双眼鏡の便利さを追体験してみてほしい。バルセロナのグラシア通りには、建築家アントニ・ガウディが設計した世界遺産のカサ・ミラ、同じく世界遺産のカサ・バトリョ、ジュゼップ・プッチ・イ・カダファルクが建築したカサ・アマトリェールなど個性的な建築物が並ぶ。双眼鏡は、変わった構造の外観や装飾を楽しむのに役立つ。遠方にある時計台や、高さ約30メートルの凱旋門の細部もよく見える。

●見てはいけないものを見てしまいました――オフィスにて

 こうして見ると、旅行で役立つことは分かったが、ほかにも音楽ライブやスポーツ観戦、海や山でのアウトドア、非常時の防災、防犯、監視の用途など、幅広いシーンで活躍しそうなことがうかがえる。

 そう、監視だ。無事に帰国して編集部の自席で何気なく双眼鏡を使っていたのだが、オフィスの隅々までこれがまたよく見えるのだ。ふと、みんな本当に真面目に働いているのかな……という疑問がわき起こってきたので、その働きっぷりを遠巻きにこっそりウォッチしてみることにした。こっそりと書いたが、街中などで双眼鏡を使っていると自撮り棒並に目立つことは留意してほしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150316-00000027-zdn_pc-prod

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