2015年10月14日水曜日

キヤノンがミラーレス一眼「EOS M10」、自分撮り対応のお手軽入門機

 まとめると、自分撮り強化とより広角になった標準レンズ。

 おまけとしては、「フェイスジャケット」です。

 M3からの買い替えはあまり魅力的ではないでしょう。

 キヤノンは2015年10月13日、ミラーレス一眼の新機種「EOS M10」を発表した。「EOS M2」の後継にあたる入門者向けモデルで、柔らかなデザインやカラーバリエーション、自分撮り対応の液晶モニターを備た。別売のジャケットなどを装着すると、着せ替え感覚で見た目を変えられる。キットモデルには、従来よりも小型軽量化を図った新設計の標準ズームレンズが付属し、レンズを装着したままでも持ち運びやすくした。デザインと使いやすさを高め、女性層の獲得を狙う。キットモデルのラインアップと予想実売価格は以下の通り。

 EOS M10は、EOS M2以前のシンプル路線を継承するモデルで、簡単な操作で誰でもきれいに撮れることを訴求する。自分撮り対応のチルト液晶や内蔵ストロボなど装備を充実させつつ、ポジションを3つに絞ったモードダイヤルや1つだけの電子ダイヤルなどはEOS M2を継承する。撮像素子も1800万画素に据え置き、画質や操作性、撮影性能を高めた「EOS M3」とは差異化を図る。逆に、別売のフェイスジャケットやグリップを装着することで、着せ替え感覚でカメラの雰囲気を手軽に変更できるように工夫した。EOS M10の購入者先着2万人には、好みのフェイスジャケットかグリップをプレゼントするキャンペーンを実施する。

●標準ズームレンズは小型軽量化と広角化で使い勝手をアップ

 各社のミラーレス一眼では、使わない時にレンズの全長を短くして携帯性を高める沈胴機構を備えた標準ズームレンズが人気を集めていることを受け、沈胴機構を採用した新しい標準ズームレンズ「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」を用意した。従来の「EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM」と比べて全長は26mm短くなり、外装やレンズマウントにプラスチック部品を採用することで軽量化も図った。35mm判換算の焦点距離は24-72mm相当と、EF-M18-55mm(同28.8-88mm)よりも広角寄りにし、自分撮りで集合写真を撮る際の利便性も高めた。

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