2015年10月13日火曜日

なんとレンズ16個で一眼レフ並みのクオリティーのデジカメ

 一眼レフ並みのクオリティーのデジカメであることはうれしいが、価格も中級機の一眼レフ並みでは、うれしくはありませんね。

 サイズは小さくなるのは唯一のメリットでしょうけど、中では16個の画像を合成するので、それだけでも画質が落ちるに違いありません。

 それに、個々のレンズの性能はどうかというのも肝心です。

 単純計算すると、10個のレンズが対象物を同時に撮影するので、一つのレンズの解像度は5メガ画素になります。全体のサイズはスマートフォンと同じくらいですので、せいぜい1/2.63型の撮像センサーでしょう。それで、レンズの性能はともかく、撮像センサーの解像力はAPS-Cにも及ばないでしょう。

 35mm-150mmの焦点ですので、各種の収差はあまり期待できないよでしょう。

 カメラのようにレンズ部分が飛び出ないようですが、撮影するときにも飛び出ないでしょうか。つまりインナー(インターナル)フォーカスでしょうか。それだと、「厚めのスマートフォン」という厚さで35mm-150mmの焦点を実現でしょうか。

 しかしよく読むと、「35mm-150mmの焦点距離が異なる16個のレンズとイメージセンサーモジュール」です!

 つまり単焦点のレンズの集まりです。撮影後にイメージの被写界深度を変えられるのはいいですが、個々の被写界深度の画質はその「一眼レフ並み」になるはずもないのではないかと、気になります。

 兎に角疑問だらけで、とても11月6日までは特別価格1299ドルで事前予約をする気にはなりませんね。

シリコンバレーのスタートアップ「ライト」が来年夏に出荷予定
 デジタル一眼に匹敵する写真クオリティーでありながら、スマートフォン並みの手軽さを実現ーー。こんなうたい文句のもと、16個ものカメラモジュールを搭載した、まったく新しい撮影方式のデジタルコンパクトカメラ「L16」の試作機をシリコンバレーのスタートアップ企業、ライト(Light)が発表した。

 通常のカメラのようにレンズ部分が飛び出ておらず、厚めのスマートフォンといった外観。35mm-150mmの焦点距離が異なる16個のレンズとイメージセンサーモジュール、距離測定用の1個の赤外線センサーが組み込まれ、そのうち10個のレンズが対象物を同時に撮影する。

 撮影した画像はそれぞれ13メガピクセルの解像度で記録され、これらをカメラ内蔵のソフトウエアで融合、最大52メガピクセルの一つのイメージを作成する。こうすることでデジタル一眼並みの高精細イメージが得られるとともに、ノイズも低減できるという。

 さまざまな焦点距離の光学レンズで撮影していることから、スタンフォード大発ベンチャーのライトロ(Lytro)のカメラのように、撮影後にイメージの被写界深度(ピント)も自由自在に変えられる。暗い場所での撮影に強いのも特徴としている。

 そのほか、5インチのタッチスクリーンディスプレーを備え、カメラ上での画像の編集や、Wi-Fi通信機能も持つことから、パソコンを使わずに直接、SNSで写真のシェアも行える。販売価格は1699ドル。2016年夏後半の出荷予定。11月6日までは特別価格1299ドルで事前予約を行い、同社のウェブサイト から申し込める。

 ライトは2013年にパロアルトに設立。米クアルコムのポール・ジェイコブスCEO、米半導体製造企業大手グローバルファウンドリーズのサンジャイ・ジャCEOらも出資者に名を連ねるほか、フォックスコン(鴻海精密工業)傘下でモバイル機器の設計・製造サービスを手がけるFIHモバイルと4月に戦略提携し、資本を受け入れている。

 また、中国浙江省に本社のある光学レンズやカメラモジュールメーカーのサニーオプティカル(舜宇光学科技)ともパートナー関係にある。こうした提携をもとに、最終的にはマルチレンズカメラ機能を組み込んだのスマートフォンの実現を目標にしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151011-00010000-newswitch-prod

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