2012年12月15日土曜日

米小学校で銃乱射、26人殺害 子供20人犠牲、容疑者死亡 コネティカット州

 何とも痛ましい事件ですが、銃社会である限り、また繰り返されるでしょう。
 アメリカの全米ライフル協会はなんという言い訳するかは聞きたくもありません。
 それに、日本はまだまだほぼ拳銃フリーであることをありがたく思う次第です。
 米東部コネティカット州ニュータウンのサンディフック小学校で14日朝(日本時間14日深夜)、男が校舎内で銃を乱射し、5~10歳の子供20人を含む26人を殺害した。警察は校舎内で男が死亡しているのを発見した。自殺とみられる。
 米国で起きた近年の乱射事件としては、2007年に南部バージニア州のバージニア工科大で32人が殺害された惨事に次ぐ規模。今回は子供20人が射殺されるという前例のない事件で、銃社会の問題点をあらためて示した。
 オバマ大統領はホワイトハウスで14日、声明を発表し「胸が張り裂ける思いだ」と表明。再発防止に向け行動を起こすと表明した。
 ニューヨークの日本総領事館によると、日本人が死傷したとの情報は入っていない。
 米主要メディアによると、乱射した疑いが持たれているのはアダム・ランザ容疑者(20)。同容疑者の母親はサンディフック小学校の教員。捜査当局者によると、同容疑者は自宅で母親を殺害した後、母親の車で小学校に向かい、26人を射殺したという。
 ランザ容疑者はニュータウンの高校で学んだとされる。動機は明らかになっていない。小学校などから拳銃2丁とライフル1丁が発見された。当局者は、容疑者の恋人ら2人が行方不明になっているとしている。
 サンディフック小学校はニューヨーク市の北東約100キロにある。目撃者の友人の女性によると、同容疑者は覆面をしており、校長に発砲したと話した。
 NBCテレビの取材に答えた女児は、大きな音がして子供たちが泣き始め、教師が近くの事務室に避難させたと話した。
 米国では、コロラド州のコロンバイン高校で1999年4月、生徒ら13人が射殺される事件が発生。2005年3月にはミネソタ州の高校などで男子生徒が9人を銃殺した事件が起きている。(共同)
 別の記事では、その拳銃の政治的な影響力を語ってくれています。
毎日新聞 2012年12月15日 11時25分(最終更新 12月15日 12時03分)
 【ワシントン古本陽荘】米東部コネティカット州の小学校銃乱射事件を受け、オバマ大統領は「このような悲劇がもう起きないよう、政治を抜きにして、意義のある行動をとらなければならない」と語り、銃規制の強化に強い意欲を示した。
 だが、銃乱射のたびに規制を求める声が上がっても、銃規制反対派の圧力で、実現には至らなかったのが実態だ。保守色が強まる野党・共和党が銃規制の法改正に反発するのは確実で、実効性のある規制が実現する可能性は決して高くはない。
 ホワイトハウスの会見室で声明を読み上げた大統領は「ここ数年、あまりに多くの悲劇に直面してきた」と指摘した。今年7月に西部コロラド州デンバー郊外の映画館で12人が殺害された事件や、8月に中西部ウィスコンシン州ミルウォーキー郊外のシーク教寺院で6人が殺害された事件などに言及。悲劇の連鎖を止めるため、具体的な行動が必要との姿勢を強調した。
 一方、大統領が「政治を抜きにして」とあえて触れたのは、銃規制に反対する全米ライフル協会(NRA)などの政治的影響力の大きさを十分に意識しているからだ。
 保守派の共和党議員のみならず、一部の民主党議員もNRAの支持を得て当選している。オバマ大統領は大統領候補の討論会で、殺傷能力の高い銃の規制に触れたが、規制に踏み切るかどうか態度を明確にしなかった。選挙前に論争となった場合、選挙に不利と考えたためだ。
 ただ、今回の事件で被害者の多くが幼い子供だったことなどから、国民の支持が得られると判断すれば、2期目の優先課題の一つに銃規制強化を掲げることは十分に想定される。

0 件のコメント:

コメントを投稿